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【2026年度版】順天堂大学医学部帰国子女枠入試を徹底解説|出願資格・試験内容・免除制度まとめ

【2026年度版】順天堂大学 医学部 帰国子女枠入試を徹底解説|出願資格・試験内容・免除制度まとめ

この記事で分かること

  • 出願資格:どの教育課程・英語資格が対象になるのか
  • 試験内容:小論文・英作文・面接・EJU/共通テストの概要
  • スコア基準:TOEFL/IELTSなどの目安
  • 対策方針:医療倫理・日本語表現力を磨く実践ステップ

順天堂大学は1838年の創立以来、建学の理念「仁(じん)」――他者への思いやりと共感――を教育の中心に据えてきました。

現在では、この理念が医療に求められる多様性の理解や国際的な協働へと発展し、帰国生選抜(帰国子女枠)の設置へとつながっています。

海外での経験を日本の医療に生かしたい方にとって、順天堂大学の帰国生選抜は有力な選択肢のひとつです。

そこでこの記事では、2026年度の最新情報をもとに、順天堂大学の帰国生選抜の出願から対策まで詳しく解説していきます。

【執筆・監修】 医学部受験の専門家 妻鹿潤
・16年以上1500名以上の指導実績あり
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中

 

▼目次

順天堂大学医学部の帰国子女枠入試とは(2026年度の最新情報)

順天堂大学医学部の帰国生選抜(帰国子女枠入試)は、海外で学んだ生徒が持つ多様な価値観と経験を評価し、「国際的視野を持ち、思いやりと責任感を備えた医師」を育成することを目的とした特別選抜制度です。

2026年度の入試概要は以下のとおりです。

  • 募集人員

    2名

  • 出願期間

    2025年9月1日(月)〜9月19日(金)※必着

  • 一次試験(小論文・英作文・面接)

    2025年10月14日(火)〜15日(水)

  • 一次合格発表

    2025年11月1日(土)12:00(大学Webサイトにて発表)

  • 二次試験(共通テストまたは日本留学試験)

    共通テスト:2026年1月実施/EJU:2025年6月または11月実施

  • 最終合格発表

    2026年2月11日(水)12:00

  • 入学時期/試験会場

    2026年4月/順天堂大学 本郷・お茶の水キャンパス(センチュリータワー)

 

帰国子女枠入試の特徴と選抜方針

順天堂大学の帰国生選抜の特徴は、知識量よりも医師としての考え方や人間性を評価する総合評価型選抜である点です。

そのため、英語力や学力に加え、医療倫理・社会的視点・日本語での表現力が重視され、特に次の3つの観点が評価の軸となります。

  1.医師としての使命感
 医療への志望動機が明確であり、他者への貢献意識を持っているか。

  2.多文化理解と協調性
 海外生活や国際教育で得た経験を、チーム医療や患者理解にどう生かせるか。

  3.言語的・論理的表現力
 小論文・面接を通じて、自分の考えを日本語と英語で適切に表現できるか。

二段階選抜の仕組み(一次試験と二次試験の流れ)

順天堂大学の帰国生選抜は、一次試験と二次試験の二段階方式で実施されます。

一次試験

  • 小論文・英作文・面接
  • 医療倫理や社会的課題への理解、論理的表現力、人物としての適性が見られる

二次試験

  • 日本留学試験(EJU)または大学入学共通テスト
  • 数学・理科(物理/化学/生物)を中心とした学力評価が行われる

※一次試験合格者のうち、高い国際資格スコア(IB/Aレベル/SATなど)を有する者は、二次試験免除となる場合があります。
※詳細は順天堂大学公式募集要項(2026年度) でご確認ください。

順天堂大学が帰国生に求める人物像

順天堂大学の帰国生選抜で求められる学生像は、次のとおりです。

「人間愛を基盤とし、国際的な視野をもって医療・研究に貢献できる人物」

この理念は、単に医学的な知識や技術を身につけるだけでなく、“世界と日本の医療をつなぐ役割を担う人材”を育てるという大学の姿勢を示しています。

そのため、海外で育んだ価値観や学びや語学力を、医療への使命感や社会課題への意識とどう結びつけて語れるかが、評価の分かれ目になります。

したがって、海外での経験を“語れる力”に変え、早期から小論文・面接対策に取り組むことが、合格のための重要なポイントになります。

順天堂大学の帰国生選抜のポイント

  • 募集人数は2名と極めて少ない
    学力・語学力・人物面のいずれも高い水準が求められる
  • 小論文と面接が重視される
    医師としての志・倫理観・価値観を中心に評価される
  • EJU/共通テストのどちらかを選択可能
    海外在住でも受験しやすい柔軟な方式
  • 試験時期は10〜11月と早い
    他大学より早いためスケジュール管理が重要
  • IB・Aレベル等の国際資格で優遇される場合あり
    条件次第では二次試験が免除されることもある

帰国子女枠の出願資格と必要な英語スコア基準(TOEFL・SAT・IB ほか)

ここでは、順天堂大学帰国生選抜の出願資格と、必要な英語スコアの基準について詳しく解説します。

出願資格の詳細

順天堂大学帰国生選抜に出願するためには、以下の条件をすべて満たす必要があります。

(1)国籍・在留資格

  • 日本国籍を有する者
  • 日本の永住許可を受けている者

※外国籍のみで永住資格がない場合は対象外となります。

(2)学歴・教育課程に関する条件

以下のいずれかに該当すれば出願できます。

  • 海外の学校で12年課程を修了(または修了見込み)している ※最終学年まで継続在籍が必要
  • 国際資格(IB Diploma/アビトゥア/バカロレア/Aレベル等)の修了または修了見込み
  • WASC・CIS・NEASCなどの国際認定校で12年課程を修了または修了見込み

「最終学年まで海外校に在籍していること」が基本条件のため、途中で日本の学校へ編入している場合は対象外となるケースがある点に注意しましょう。

在籍校が発行する成績証明書や在籍期間証明を事前に確認しておくことがポイントです。

英語スコア基準(いずれか1つ)

順天堂大学帰国生選抜の出願の際には、以下の試験スコアのいずれかを提出する必要があります。

スコアは出願開始日(9月1日)から過去2年以内の受験分が有効です。

提出できる英語資格と最低スコア

  • TOEFL iBT:72点以上
    →MyBestスコア・Home Editionは不可
  • IELTS(Academic):5.5以上
    →IELTS Online/Indicatorは不可
  • 英検(CSE):2304以上
    →従来型・S-CBT・CBT利用可、Online不可
  • TEAP:309点以上(TEAP CBTは600点以上)
    →高校版・大学版の区別に注意
  • GTEC(CBT):1180点以上
    →高校版・大学版は不可
  • ケンブリッジ英検:160点以上(B2レベル)
    →CAE・CPE・FCEで判定可

合格者の平均スコアは例年TOEFL iBT 90〜100点、IELTS 6.5〜7.0程度とされています。

したがって、単にこれらの基準を満たすだけではなく、より高得点を目指すことで合格に近付くことができます。

スコア提出の実務ポイント

英語スコアを提出する際には、以下の注意点を事前に確認しておきましょう。

形式の違いや提出方法などの細かな条件で不受理になるケースもあるため、早めにチェックすることが大切です。

スコア提出時の注意点

  • スコアレポートは紙媒体の原本をコピーして提出(電子版は不可)
  • すべて公式の試験実施機関が発行したものであることが必須
  • 英語圏在住であっても、スコア提出は原則必要
  • 有効期限を過ぎたスコアや自己申告スコアは受理されない

IB/Aレベル/SAT受験者の注意点

帰国子女の方の中には、IB(国際バカロレア)やAレベル、SAT・APなどの国際資格を履修している方も多いかと思います。これらの資格は出願資格としての役割に加え、条件を満たせば「二次試験免除制度」の対象にもなります。

取得している資格が思わぬ形で有利に働く場合もあるため、必ず事前に確認して、活用できるものは最大限活かすようにしましょう。

二次試験免除の対象となる国際資格と条件

  • IB Diploma
    ・修了見込みで出願可
    ・総合40点以上+理科HL2科目(いずれもHL1以上)+数学SL以上で免除対象
  • GCE Aレベル/国際Aレベル
    ・修了証明が必要
    ・物理・化学・生物から2科目+数学1科目で A*×1・A×2 以上が条件
  • SAT+AP
    ・SAT1450点以上+AP理科2科目4以上
    ・SAT・APともに公式スコア提出が必要
  • ACT
    ・Composite 33以上
    ・Official Score Report(公式証明)が必須

出願資格に関する注意点まとめ

順天堂大学の帰国子女枠入試に出願するためには、英語スコア・教育課程・証明書類など複数の条件を満たす必要があります。

ここまで解説した内容をふまえ、出願前に必ず確認しておきたい条件をチェックポイントにまとめましたので、ぜひご活用ください。

出願前のチェックポイント

日本国籍または日本の永住許可を有している
最終学年まで海外校に継続して在籍している
12年課程の修了見込み、または国際資格(IB/Aレベル等)を保有している
TOEFL/IELTSなど有効期限内の英語スコアを保持している
成績証明書・在籍証明書・スコアレポートなど提出書類に不備がない

また、順天堂大学の帰国子女枠入試において、TOEFL iBTやIELTSのスコアは、学力試験・面接・小論文と並ぶ“第三の評価軸”です。

早期にスコア取得に向けた計画を立て、出願時点で有効期限内の証明書を提出できるよう準備しておきましょう。

出願準備をスムーズに進めたい方へ

MEDICAL DIGでは、順天堂大学をはじめとした医学部の帰国子女枠入試をサポートしています。

サポート内容

  • TOEFL/IELTSなど英語スコアの目安と受験タイミングのご相談
  • 出願条件(学歴・在籍期間・資格など)の整理と確認
  • 必要書類の洗い出しと書き方・翻訳のご相談
  • 出願までに「いつ・何を準備するか」の見通しづくり

帰国子女枠の提出書類と出願時の注意点(2026年度)

帰国子女枠入試においては、書類の準備に思った以上の時間がかかることがよくあります。特に海外校では、証明書の発行や翻訳に時間差が生じやすく、日本の出願スケジュールと噛み合わないケースも少なくありません。

また、順天堂大学の帰国生入試は、他の大学の帰国生入試よりも早いスケジュールで実施されます。以下のスケジュールの目安を参考に、必要書類についてはできるだけ早い段階から準備を進めておくようにしましょう。

書類準備のスケジュールの目安

  • 6月中旬〜7月:
     - 成績証明書・卒業証明書の発行依頼、翻訳会社への見積り依頼
  • 7月下旬〜8月上旬:
     - 翻訳完了後、公証手続き(Apostille/大使館認証)
  • 8月中旬:
     - 出願書類一式の最終チェック・コピー保存
  • 8月下旬:
     - EMS・FedExで発送(追跡番号を控える)
  • 9月上旬:
     - 到着確認・大学からの受理連絡を待つ

出願方法と提出期限

順天堂大学医学部の帰国生選抜は、WEB出願登録+書類郵送を組み合わせた方式で行われます。
具体的な流れは次のとおりです。

STEP 1|WEB出願登録

  • 大学公式サイトの出願システムで基本情報を入力。
  • 写真データをアップロードし、検定料をオンライン決済。

STEP 2|書類の印刷・封入

  • 登録後に自動生成される「志願票・宛名ラベル」を印刷。
  • すべての書類をA4サイズで統一し、大学指定封筒または角2封筒に封入。

STEP 3|郵送(必着)

  • 2025年9月19日(金)必着
  • 海外からは EMS・FedEx・DHL など国際速達便を推奨(普通郵便不可)。
  • 到着確認は配送会社の追跡システムで各自確認。

書類は締切日必着のため、9月10日頃までには発送しておくのが安心です。

現地の祝日や学校の休暇期間によって発送が遅れることがあるため、余裕をもって準備を進めましょう。

必要な提出書類一覧

順天堂大学医学部の帰国生選抜において必要な提出書類は、以下のとおりです。

提出書類一覧(2026年度版)

  • ① 志願票(大学指定様式)
     - 大学公式サイトからダウンロード。WEB出願後に印刷・署名が必要。
  • ② 志望理由書
     - 医学部志望理由や海外での経験を、日本語で具体的に記入。
  • ③ 成績証明書(Transcript)
     - Official Translation(公式翻訳証明付き)で提出すること。
  • ④ 卒業(修了)証明書
     - 修了見込みの場合は「卒業見込み証明書」でも可。学校公式印が必要。
  • ⑤ 在籍証明書
     - 現在の在籍を証明。帰国後に追加提出を求められることもある。
  • ⑥ 英語スコア証明書
     - TOEFL/IELTSなどの公式スコア原本のコピーを提出(電子版のみは不可)。
  • ⑦ パスポートコピー
     - 顔写真ページと出入国スタンプのページが必要。
  • ⑧ 推薦書(任意)
     - 担任・校長・カウンセラー等による推薦状。
  • ⑨ 写真
     - 6か月以内撮影のカラー写真(4cm×3cm)。裏面に氏名を記入。
  • ⑩ 検定料払込証明書
     - 出願サイトで支払い後、印刷して同封。

また、これらの書類の準備を進める中で特に注意が必要なのが、公的翻訳(Official Translation)書類の公証です。

どちらも日常的な手続きではないため、出願直前に準備しようとすると間に合わなかったり、ミスが生じてしまったりするケースも少なくありません。

公的翻訳は帰国子女枠の出願では必須の手続きですので、やるべきことを早めに把握し、在籍校や翻訳会社に相談しておきましょう。

ポイント①Official Translation(公的翻訳)とは

  • 翻訳文に翻訳者の署名・日付・会社印(または学校印)が付いた翻訳のこと。
  • 受験生本人や家族による翻訳(自己翻訳)は原則不可。
  • 翻訳会社を利用する場合は、翻訳証明書(Certificate of Translation Accuracy)付きのものを推奨。

ポイント②書類の公証が必要になるケース

  • 国や学校によっては、公証役場・外務省・大使館などでの認証が求められる場合がある。
  • UAE(ドバイ)、シンガポール、香港などでは、Apostille(アポスティーユ)認証大使館認証が一般的。
  • 発行に2〜3週間かかることもあるため、7〜8月頃から準備しておくと安心。

よくある提出ミスと防止策

海外校の書類は日本の形式とは異なる点が多いため、提出時にミスが発生しやすいです。ここでは、帰国子女入試でよく見られるミスと防止策をご紹介します。

よくあるミス① 翻訳証明の不備

  • ミス例:翻訳証明に不備のある書類を提出してしまう
  • 原因:翻訳者の署名・日付の確認漏れ など
  • 防止策 ⇒ official translation の署名・日付・印を必ず確認する

よくあるミス② 科目名の不備

  • ミス例:成績証明書の科目名が英語の略称(例:Chem、Bio)になっている
  • 結果:提出された科目と指定科目が同一であると大学側が確認できないため、書類不備として扱われてしまう
  • 防止策 ⇒ 「Chem → 化学」など日本語補記を添付する

よくあるミス③ 郵送の遅延

  • ミス例:書類が締切日までに到着しない
  • 原因:EMS遅延・現地の祝日・夏期休暇
  • 防止策 ⇒ FedEx・DHLなど国際速達便を利用し、余裕をもって発送する

よくあるミス④ 氏名表記の相違

  • ミス例:出願書類の氏名が統一されていない
  • 原因:パスポートと異なる綴りを使用
  • 防止策 ⇒ すべての書類をパスポート表記に統一して作成

順天堂大学の帰国子女枠では、書類の正確さがそのまま信頼性の評価につながります。翻訳・公証・発送は後回しにせず、6〜7月から余裕を持って進めていきましょう。

順天堂大学医学部の試験内容と評価基準(帰国子女枠)

順天堂大学医学部の帰国生選抜は、一次試験と二次試験の二段階選抜となっています。

いずれの段階でも、学力だけでなく「思考力」「言語運用力」「倫理観」などが総合的に見られます。

この章では、試験全体の流れと、それぞれの試験で問われるポイントを解説します。

一次試験(小論文・英作文・面接)

まず、一次試験は「小論文・英作文」と「面接試験」の2つで構成されています。よくある学力試験とは形式が異なるため、事前に試験の特徴を把握しておくことが大切です。

一次試験の内容

  • 小論文・英作文
    英文を読んで日本語で約400字の要約を作成し、さらに英語150語程度で意見を述べる形式。試験時間は120分。
  • 面接試験
    個人面接(約20分)。医師志望理由、海外での経験、医療に対する考え方などを日本語で問われる。

バイリンガル型小論文・英作文の構成

順天堂大学の小論文・英作文は、一般的な自由記述ではなく、「読解 → 要約 → 意見表明」の3段階で構成されたバイリンガル型の問題形式となっています。

2026年度の要項とこれまでの傾向から、小論文・英作文はおおむね以下の二段構成になることが予想されます。

  • 第1問(要約):
    英文(約800〜1000語)を読み、筆者の主張と論理展開を日本語で約400字にまとめる。
  • 第2問(意見表明):
    与えられたテーマに対し、英語で150語程度の意見を書く。

出題テーマは「言語・文化・倫理・社会問題」など、医療倫理や多文化理解に通じる内容が多い点が特徴です。

単なる語学力だけでなく、英文の理解力、日本語での論理構成力、そして英語での発信力が求められます。

評価のポイント

  • 英文内容を正確に把握し、要点を過不足なくまとめられているか
  • 日本語の論理構成が自然で読みやすいか
  • 英語で自分の考えを論理的に展開できているか
  • 社会的・倫理的な視点から多面的に考察できているか

面接試験(日本語・個人面接)

面接は日本語による個人面接(約20分)で行われます。

受験生一人ひとりと向き合いながら、考え方や医療観を丁寧に聞いていくスタイルで、形式的な質疑応答というより、対話を通して人物像を深く理解することが重視されます。

また、質問内容は、以下のような医療観・倫理観・海外経験に関わるテーマが中心となります。

  • どのような医師になりたいか
  • 医師に必要な資質とは何か
  • 海外での経験を医療にどう活かしたいか
  • 順天堂大学の理念「仁」をどう理解しているか

面接で重視されるのは、表面的な受け答えの上手さではなく、「自分の言葉で考えをどれだけ深められているか」という点です。

また、帰国子女としての経験を日本の医療にどうつなげていくかといった視点も重視されます。

こうした観点を通じて、順天堂大学が求める「思いやりを持ち、国際的に活躍できる医師」としての素養が評価されます。

評価のポイント

  • 自分の考えをどの程度まで深く言語化できるか(思考の解像度)
  • 日本の医療文化・倫理観・チーム医療への理解と、協働していく姿勢

二次試験(EJU/共通テスト)

二次試験では、出願時に選択した方式(EJUまたは共通テスト)の成績が評価に使われます。

海外在住の受験生は、英語受験が可能なEJUを選ぶことが多く、自分の学習環境に合わせた方式を選べる点が特徴です。

二次試験で選べる方式

■ EJU(日本留学試験)

  • 数学コース2(200点)+ 理科2科目(物理/化学/生物 各100点)
  • 合計400点
  • 日本語または英語で受験可能

■ 共通テスト利用

  • 数学 I・A、II・B・C
  • 理科2科目(物理/化学/生物)
  • 合計400点、日本語で受験

英語受験ができる点は、海外校の受験生にとって大きな利点です。どちらを選ぶかは、現在の学習環境・帰国時期・得意科目によって判断すると良いでしょう。

評価の流れと評価される力

順天堂大学の帰国生選抜は、一次試験と二次試験(または免除)を経て最終合格が決まります。全体の流れは次のようになります。

STEP 1|出願(書類提出)

  • 出願期間:2025年9月1日〜19日(必着)
  • WEB登録+書類郵送の併用方式

STEP 2|一次試験(小論文・英作文・面接)

  • 試験日:2025年10月14〜15日
  • 小論文・英作文:読解+要約+英語意見記述
  • 面接:日本語での個人面接(約20分)

STEP 3|一次合格発表

  • 2025年11月1日、大学WEBサイトで発表

STEP 4|二次試験 または 二次試験免除

  • 【免除】IB等の基準を満たす場合:二次試験は免除
  • 【受験】免除に該当しない場合:EJUまたは共通テストの成績を提出

STEP 5|最終合格

  • 【免除者】2025年11月上旬に発表
  • 【通常受験者】2026年2月11日(水)に発表

帰国子女が取るべき対策の方向性

順天堂大学の帰国生選抜では、英語・日本語を往復させながら思考を深める力が求められます。

MEDICALDIGでは、この特徴的な形式に合わせて、次の3つの軸から総合的にサポートしています。

  • 英文読解+日本語要約:
    医療・社会テーマの英文を正確に読み、主張を抽出して日本語で整理する練習を実施。
  • 意見英作文(150語):
    海外経験・価値観を根拠に、英語で主張を構造化する「型」を身につけるトレーニング。
  • 面接対話演習:
    倫理観・協働姿勢・文化的背景を日本語で説明する力を丁寧に磨く個別対話型の演習。

順天堂大学の帰国生選抜では、「英語読解 → 日本語要約 → 英語表現 → 日本語面接」と、言語と思考を行き来しながら理解を深め、その内容を自分の言葉で相手に伝える力が求められます。

こうした特徴的な選抜方式に向けて準備を進めたい方のために、MEDICALDIGでは順天堂大学の帰国生選抜に合わせたサポート体制を整えています。

「考える力」と「伝える力」を伸ばすために

MEDICALDIGでは、順天堂大学医学部の帰国生入試に特化したカリキュラムによる個別指導を行っています。

海外在住の方でも受講しやすいよう、授業・添削・模擬面接は、現地時間に合わせてオンラインで実施しています。

順天堂大学医学部の二次試験免除制度(IB/Aレベル/SAT など)

順天堂大学医学部の帰国生選抜には、IB・Aレベル・SATなどの国際資格で一定の学力が証明できる場合に、二次試験(共通テストまたはEJU)が免除される制度があります。

これは、海外で学んだカリキュラムの性質を正しく評価し、日本の入試形式だけでは測れない力を考慮するために設けられたものです。

条件を満たせば、一次試験(小論文・英作文・面接)の合格がそのまま最終合格につながる可能性があり、受験生にとって非常に大きなメリットがあります。

免除対象資格と基準

以下のいずれかの資格を有し、指定基準を満たす場合に免除対象となります。

区分 対象資格 免除基準(例)
A IB Diploma 総合40以上/理科HL含む/数学SL以上
B GCE/国際Aレベル 数1+理科2でA*×1・A×2以上
C SAT+AP SAT1450以上+理科AP×2で4以上
D ACT Composite 33以上

二次試験免除の流れ

免除判定までの流れは次の通りです。

STEP 1|出願

必要書類を提出し、該当者は二次試験免除の申請も同時に行います。

STEP 2|一次試験

小論文・英作文・面接を実施。

STEP 3|一次合格発表

合格発表日は11月1日です。

STEP 4|二次試験免除判定

IB/Aレベル/SATなどの条件を満たすか大学側が確認。

STEP 5|最終判定

  • 免除認定者: 11月上旬に最終合格
  • その他: 二次試験(EJUまたは共通テスト)へ

免除制度のメリットと押さえるべきポイント

二次試験免除制度をうまく活かすには、「いつ・どのように判定されるのか」「免除になると何が変わるのか」を整理しておくことが大切です。

二次試験免除の基本ポイント

  • 免除判定は、一次試験の合否と同時に行われます。
  • 条件未達や証明書の不備がある場合は、通常の二次試験の対象となります。
  • 免除認定者には、他の受験生より早い11月上旬に最終合格が通知されます。

制度の仕組みを踏まえると、免除には次のようなメリットがあります。

  • 早期合格: 11月上旬の段階で合否が確定するため、他大学の出願準備に早めに着手できる。
  • 負担の軽減: 共通テスト/EJUが不要になり、小論文・面接に集中できる。

出願時の注意点

二次試験免除を受けるためには、単にスコアを保有しているだけでは不十分です。

まずは出願時に忘れず免除申請を行うこと、そして必要書類をルールに則って早めに準備することが欠かせません。

また、スコアを証明するための提出方法や証明書の形式には細かな決まりがあり、特に海外校では成績証明書の発行時期が国や学校によって異なるため、準備のタイミングを誤ると締切に間に合わないケースもあります。

発行スケジュールや翻訳・公証の注意点については、「提出書類と出願時の注意点」でも詳しく解説していますので、併せてご確認ください。

出願時に押さえたい注意点

  • 申請しなければ免除対象にならないため、出願時に必ず「免除申請」が必要。
  • IB/Aレベルは最終成績証明書(Final Transcript)が必須で、「Predicted」では認められないことが多い。
  • SAT/ACTは公式送付(Official Report)が原則で、自分で印刷したレポートでは不十分。
  • 証明書の発行時期は国・機関により異なるため、夏前から準備を始めると安心。

特に、IB Diploma は、最終成績(Final Result)の発表が 7 月と遅いため、その後に必要となる翻訳・公証・郵送のスケジュールがタイトになりがちです。そのため、出願締切(9 月 19 日)に間に合わせるには、計画的な準備が欠かせません。

どれくらい余裕を見て動くべきか、スケジュールの一例を以下に示しますので、ご参考にしていただければと思います。

例:IB Diploma の場合(スケジュール感)

  • 最終成績発表:7月
  • 翻訳・証明書発行・提出までに約1か月かかるケースが多い
  • 出願締切(9月19日)を考えると、8月上旬までの手続き完了が理想

帰国子女が順天堂大学医学部を目指す理由と合格戦略(まとめ)

順天堂大学医学部の帰国子女枠入試は、単なる「海外経験を持つ生徒のための枠」ではなく、グローバルな視点と日本の医療倫理を両立できる人材を育てるための特別な選抜です。

また、大学の理念である「仁(じん)」は、思いやりと共感に根ざした医療の姿勢を示しています。

海外で多様な価値観に触れてきた帰国子女だからこそ、この精神を国際的視野と結びつけ、「患者に寄り添い、社会に貢献できる医師」として大きく成長することが期待されています。

帰国子女枠入試で求められる3つの力

1.学力:海外での学習を土台にしつつ、日本の入試に必要な数学・理科の力を兼ね備えていることが求められます。

2.医療倫理・協働の理解力:小論文・面接で評価されるのは、知識よりも「人を支える姿勢」です。多様な価値観を尊重し、チームで医療を支える素地が問われます。

3.言語統合力(日本語×英語):英文読解 → 日本語要約 → 英語意見記述という形式に対応できるような、異なる言語で一貫した論理を保つ力が問われます。

合格に向けて押さえるべき3つの力

順天堂大学医学部の帰国生選抜において重要なのは、海外での学びや経験を「日本の医療文脈に翻訳する力」を身につけることです。

MEDICALDIGでは、以下の4つの軸を中心に、合格まで徹底的にサポートします。

  • 学習ギャップの補強: 日本の入試範囲で未習になりやすい単元の重点対策。
  • 思考と言語の統合: 「英語理解→日本語思考→英語発信」を行き来できる論理力の育成。
  • 面接・倫理指導: 医師像・協働性・多文化理解を深める対話形式のトレーニング。
  • 出願サポート: スコア提出・翻訳・免除申請などの手続きを段階的に伴走。

また、海外在住の受験生でも迷わず準備を進められるよう、授業から書類サポートまでオンラインで完結できる体制を整えています。各国の時差にも対応していますので、お気軽にご相談ください。

最後に

順天堂大学医学部の帰国子女枠入試は、国際的な経験を日本の医療を支える力へと昇華させるための第一歩です。

海外で身に付けた価値観を誇りにしながら、患者・社会・仲間に真摯に向き合う姿勢が、大学の求める医師像につながっていきます。

MEDICALDIGでは、高い志を持つ生徒さま一人ひとりに寄り添い、現地からでも安心して準備できるように伴走してまいります。

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