勉強法

愛知医科大学の数学対策|出題傾向・頻出単元・勉強法まとめ

愛知医科大学の数学対策のイメージ画像

この記事でわかること

  • 愛知医科大学医学部の数学の出題傾向と頻出単元
  • 効果的な過去問演習方法と時間配分
  • 数学の学習におけるよくある失敗パターン

「計算量が多くて時間が足りない」「苦手な単元がそのまま出る」――愛知医科大学の数学は、多くの受験生にとって壁となりがちです。この記事では、過去問の傾向分析から、対策に効果的な勉強法、具体的な問題集まで、プロの視点で丁寧に解説します。受験生本人だけでなく、保護者さまにも参考になるよう、全体像と実践法をセットでご紹介します。

この記事はこんな方におすすめ

  • 愛知医科大学の医学部を目指す受験生
  • 数学で得点を安定させたい受験生
  • 効率的な過去問演習方法を知りたい保護者

【執筆・監修】 医学部受験の専門家 
妻鹿潤
・16年以上1500名以上の指導実績あり
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中

▼目次

出題形式と難易度は?記述とマークの割合と特徴を解説

愛知医科大学の医学部入試において、数学は理系科目の中で高い得点比重を持つ科目です。入試形式は、マークシートと記述式の併用で、全体の得点は60点満点となります。理科2科目や英語と並んで主要科目として重要であり、合否を分ける要素となります。

愛知医科大学の数学試験では、大問3題が出題されます。この内、1題は完全なマーク式、残り2題は記述式となり、論理的思考力と丁寧な答案作成が求められます。

  • マーク式:基本的な計算力や処理能力を測る問題が中心です。
  • 記述式:途中式や考え方の記述が重視され、部分点を積み上げることがカギとなります。記述式の採点は比較的丁寧で、考え方の流れを書けば得点につながることが多いです。

記述問題では、ただ正しい答えを出すだけでなく、過程をきちんと示すことが重要です。特に部分点を確実に拾えるような解答作成を意識することが合格への近道です。

出題範囲と傾向

数学ⅠAⅡBⅢの全範囲からバランスよく出題され、特に以下の単元が毎年登場しています。

  • 微分・積分(数学Ⅲ):極限、接線、面積、速度と加速度の応用など
  • 数列(数学B):漸化式、和の公式、数学的帰納法など
  • ベクトル(数学B):内積、面積、直線・点との関係

これらは「頻出かつ差がつきやすい」単元であるため、優先して対策するべきポイントです。また、2023年度以降の傾向として、誘導付きの計算問題が中心であり、「一歩ずつ積み重ねていけば解ける」構成となっています。そのため、慎重さと処理スピードが問われることが多いです。

難易度と合格者平均

全体の難易度は、標準~やや難レベル。旧帝大レベルのような超難問は出ませんが、計算量が多く、時間配分を誤ると得点が伸びないという傾向があります。

実際、合格者の平均点は40点前後と言われており、「満点を目指すよりも、落とさない」ことが得策です。逆に言えば、基礎を固め、時間内に正確に解ける力があれば、十分に勝負できます。

対策のポイント

  • 頻出単元(微積・数列・ベクトル)に重点を置く
  • 誘導に従って丁寧に部分点を積み上げる意識を持つ
  • 時間を測った演習で計算スピードと手際の良さを養う
  • 記述対策としては、「何を書けば点がもらえるか」の感覚を過去問で掴む

過去問分析|出題傾向と時間配分のコツ

愛知医科大学の数学は、「計算量が多く、処理スピードと正確性が両方求められる」という特徴があります。一見すると標準的な問題が並んでいますが、分量の多さと時間の短さが難しさの正体です。

出題傾向:誘導付きの典型問題が中心

出題される大問は3題で、内容は次のような傾向があります。

大問1:数列や場合の数などの数学A・B系の基本問題(マーク式)
→標準的なパターンが多く、ここで満点近くを狙いたい。
大問2:微積やベクトルを用いた記述問題
→典型問題をベースにしつつ、式変形や文章での記述力が求められます。
大問3:応用的な融合問題(記述)
→関数・図形・ベクトルなど複数分野が絡むこともあり、誘導に乗れないと手が止まる構成。

誘導は丁寧につけられているため、落ち着いて順を追って取り組めば解ける内容がほとんどです。逆に、「飛ばして解く」ことが難しい問題が多いため、部分点を確実に拾う力が合否を分けると言えます。

時間配分:各大問20分で組み立てる

試験時間は60分。大問が3題あるため、1題あたり20分の配分を基本とした戦略が有効です。

  • 大問1(マーク式)は10〜15分で終え、残り5〜10分を大問2・3に回すのが理想です。
  • 大問2・3(記述式)は、見直しの時間も含めて各20分が目安。途中で行き詰まった場合は、一度飛ばして次に進む勇気も大切です。

時間配分を誤ってしまうと、後半の問題に手が回らず得点できないケースが多いため、「何分経ったら次の問題に進むか」を決めて演習することが重要です。

対策のポイント

  • ストップウォッチを使った過去問演習を習慣化する
  • 問題ごとの優先順位付け(得点源か、様子見か)を考えながら解く
  • 「1問に固執しない判断力」も本番力の一部
  • 自己採点後に、「どの問題に何分かけたか」を記録し、時間管理のクセを可視化するのもおすすめ


このように、愛知医科大学の数学では「難問を解く」よりも「限られた時間でどれだけ得点を積み上げられるか」が問われています。スピードと判断力の両立を目指し、過去問での実戦的な練習を重ねておきましょう。

こんな受験生がつまずきやすい

愛知医科大学の数学でつまずきやすいのは、「実力が無いわけではないが、得点につながらない」タイプの受験生です。以下に、特に注意が必要な3つの傾向を紹介します。

①基礎が不安定で、途中計算に時間がかかるタイプ

公式や解き方の知識はあるものの、「計算ミスが多い」「分数や平方根の処理が遅い」といった基礎の不安定さが足を引っ張ります。

たとえば、関数の最大最小問題で微分まではできても、値を代入する計算で詰まってしまうといった場面が典型です。

チェックポイント

  • 式変形や因数分解に時間がかかる
  • ノートがぐちゃぐちゃで途中式を見直せない
  • 「分かってたのにミスで落とした」が多い

このタイプは、「見直しの時間があれば…」という後悔が残りやすいのも特徴です。

②時間をかければ解けるが、スピードが足りないタイプ

難問でなくても、1問に20分近くかかってしまい、最後まで解ききれないというのは非常によくある失点パターンです。

特に、誘導に従って段階的に進める問題で「全部やろう」としてタイムオーバーになることが多いです。

チェックポイント

  • 模試や過去問で毎回時間が足りない
  • 「一問入魂」タイプで粘りすぎてしまう
  • ケアレスミスは少ないが、完答数が少ない

この場合、スピードと割り切りの判断力を鍛えることが合格への近道です。

模試では対応できても、初見問題への応用が苦手なタイプ

塾や予備校で習った「見たことがある問題」は解けるけれど、見慣れない形式や設定になると、手が止まる受験生も多いです。

たとえば、ベクトルの問題で空間図形と絡むと混乱する、微分積分で物理的な応用が入ると構えすぎてしまうといったケースが当てはまります。

チェックポイント

  • 解法パターンを覚えて「暗記数学」になっている
  • 「習ったことがない問題」と思って手を止めてしまう
  • 解答を見て「ああ、そういうことか」と分かるが、再現できない

このタイプには、「思考プロセスを言語化する練習」や「解法を複数ルートで考える」演習が有効です。

まとめ:得点を妨げる“見えにくい壁”に注意

愛知医科大学の数学では、「解けるかどうか」よりも、「時間内に得点に変えられるかどうか」が勝負になります。

模試の偏差値や問題集の正答率だけでは見えにくい、実戦での弱点に気づいておくことが重要です。

苦手が明確な方はもちろん、「なんとなく点数が伸びない」という方こそ、一度、問題の取り組み方そのものを見直してみることをおすすめします。

お子さまのタイプにあてはまる項目はありましたか?
もし「どのタイプに近いか分からない」「課題が複数重なっている気がする」という場合は、無料の個別相談で一緒に整理してみませんか?

対策法①|頻出単元を重点的に復習する

愛知医科大学の数学で安定して得点を積み上げるためには、頻出単元を的確に絞って重点的に復習することが最も効果的です。全範囲を均等に対策しようとするのではなく、「まずは出やすい単元を完璧にする」ことが合格への近道になります。

押さえておきたい頻出単元ベスト3

以下の3単元は、ほぼ毎年出題される最重要テーマです。単なる理解ではなく、スピードと正確性を伴った実戦力を意識しましょう。

微分積分(数学Ⅲ)
接線の方程式、極値・最小値、面積計算が頻出
特に誘導付きの計算問題が多く、計算力と論理のつなぎ方が問われる
数列(数学B)
等差・等比数列、漸化式、数学的帰納法など、パターン演習が得点に直結
「n=1のとき…、n=kのとき…」という形式に慣れる必要あり
ベクトル(数学B)
図形との融合が多く、内積・面積・垂直条件の使い方がポイント
苦手意識を持つ受験生が多いため、ここで得点できると有利

計算力を鍛えるトレーニング法

「分かっているけど、時間がかかる」では本番では通用しません。スピードと正確さを両立するための反復演習が必須です。

対策のポイント

  • 目安は「1問5〜10分以内で解く」こと
  • 解いたあとは必ず解法の手順を口頭で説明してみる(アウトプット練習)
  • 苦手な単元は毎日1問ずつ取り組む“日課型演習”にすると効果的

おすすめの問題集

対策に使う教材は、基礎~応用への“つながり”を意識して選ぶことが大切です。愛知医科大の問題傾向に合った定番教材は以下のとおりです。

青チャート(数ⅠA・ⅡB・Ⅲ)
→基礎確認とパターン習得に最適。例題→類題の流れで知識の定着を。
1対1対応の演習(数学シリーズ)
→典型問題の演習に加え、応用問題へのつなぎとして重宝される一冊。
駿台 医学部攻略 数学(頻出編/標準編)
→医学部特有の出題形式に特化した問題集。「誘導付きで誘われた通りに解く」練習に最適。

対策法②|過去問を使って時間内で解く感覚を掴む

愛知医科大学の数学対策において、過去問の活用は最重要項目のひとつです。ただし、「解いて終わり」にしてしまうと、十分な力はつきません。ここでは、得点につながる過去問演習の進め方をご紹介します。

最低でも5年分以上は通して解く

愛知医科大学の出題傾向は、大きな変化が少ないのが特徴です。したがって、過去問を通して解くことで、出題の流れ・時間配分・誘導のパターンに慣れることができます。

  • 過去問演習は少なくとも5年分以上、可能であれば10年分がおすすめ
  • 1年分を「本番と同じ60分」で通し、時間感覚と集中力を養う

この「時間内で解く経験」を積み重ねることが、本番のパフォーマンスに直結します。

解いた後の「復習サイクル」が鍵

過去問を解いたら、復習と定着のための手順を習慣化しましょう。

推奨されるサイクル

  1. 時間内で解ききる(制限時間60分)
  2. その場で採点し、見直し(+15〜20分)
  3. 解説を写経(写しながら理解)
  4. つまずいた問題の「類題練習」へ展開

この「4ステップ復習」は、単に“答えを覚える”のではなく、解法の流れと考え方を定着させるために非常に効果的です。

同じ出題形式で3回解き直す

愛知医科大学の数学は、「初見の応用力」だけでなく、「誘導への慣れ」や「形式への対応力」が求められます。そのため、一度解いた問題を繰り返し解くことが、思った以上に重要です。

  • 最低3回は同じ年度の問題を解き直す(例:1ヶ月後、2ヶ月後、本番直前)
  • 記憶に残るまで手を動かし、出題者の意図を読み解く練習をする
  • 「2回目で確実に取れたか」「3回目では自分の言葉で説明できたか」を確認する

これにより、単なる知識の確認にとどまらず、試験本番で「見たことある」問題への反応速度が格段に上がります。

まとめ:過去問は“使い倒してこそ意味がある”

過去問を解くこと自体が目的ではありません。出題形式に慣れ、得点力を上げるためのトレーニングツールとして、繰り返し使い倒すことが合格への近道です。

「ただ何となくやった」「答えを写しただけ」という状態にならないよう、演習→分析→補強→反復のサイクルを意識して取り組んでみてください。

「どの年度から始めるべきか」「復習の手順がうまく回らない」など、過去問演習の進め方に迷いがある方は、一度プロ講師にご相談いただくとスムーズです。

対策法③|部分点を拾う習慣を身に付ける

愛知医科大学の数学では、“難問突破型”よりも“堅実に拾う型”が強い傾向にあります。つまり、正解率の高い問題をミスなく拾い、誘導に乗って得点を積み上げる力が合否を分けるのです。

そのためには、「どう解くか?」だけでなく、「どう考えるか?」という“思考の姿勢”が非常に重要になります。

難問よりも誘導に沿って得点を積み重ねる

過去問を見ても分かるように、愛知医科大学の記述問題は、誘導が丁寧に設定されていることが多いです。

つまり、「最終的な解を求める」よりも、「与えられた誘導をたどって部分点を確実に拾う」ほうが効果的です。

例:ベクトルの問題で、まず「内積の計算」→「直交条件」→「面積計算」と誘導される流れ
各ステップで、「自分が何を求めさせられているか?」を冷静に見極める力が重要


それぞれの問いのステップを把握し「今何が問われているのか」を自覚することができれば、各小問で2〜3点ずつ積み重ねていくことができ、結果として完答できなくても合格ラインには十分届きます。

記述問題は「何を書けば点がもらえるか」を意識する

記述式の採点では、考え方や途中式が評価されるため、正解が出なくても「部分点狙い」が可能です。

  • 解けなかった場合でも、使うべき公式・関係式を書いておく
  • 文章での説明が求められた場合は、「自分がどう考えたか」を簡潔に表現

これは、「記述=正解を書くこと」ではなく、「採点者に考え方を伝えること」と捉えるとイメージしやすくなります。

間違いノートで“自分のミスの癖”を見える化する

「毎回違うところで間違える」というのは、実は幻想です。実際は、似たようなパターンでつまずいていることがほとんどです。

  • 間違えた問題は、ノートに“どう間違えたか”を言葉で残す
  • ミスの種類ごとに分類(例:「時間配分ミス」「符号ミス」「条件見落とし」など)
  • 2回以上出たミスには付箋やマークをつけて再演習

これにより、「自分がどういうときに点を落とすか」が明確になり、対策が具体化します。

数学は“問題の見方”で差がつく

愛知医科大学の数学では、問題を「速く・正確に」解くことに加えて、「どこで点が取れるか」を見抜く目が大切です。

与えられた誘導を活用し、思考の手順をしっかり記述できれば、満点でなくても十分な得点が取れる構成になっています。

考え方を整えるだけで、一気に得点力が上がる受験生も少なくありません。

まずは、自分の答案を「どう考えてこの解法に至ったか?」の視点で振り返るところから始めてみましょう。

当日の注意点|数学で失敗しないための戦略

どれだけ準備を重ねていても、本番でうまくいかない受験生は少なくありません。特に数学は、時間の使い方や問題の取捨選択によって結果が大きく変わる科目です。

ここでは、愛知医科大学の数学で「失敗しない」ために、試験当日に気をつけたいポイントを整理しておきましょう。

難問に固執せず、取れる問題を優先して処理

本番では、「時間がかかりそう」「見たことがない」と思った問題に出くわすこともあります。

そのときに大切なのは、「これは後回しでいい」と判断できるかどうかです。

大問の冒頭やマーク式など、「確実に取れる問題」から先に処理

時間がかかりそうな記述問題は、“途中まででも得点になる”と割り切って着手しましょう。

最後の1問に固執して、見直しの時間を失うのは避けたいパターンです。

愛知医科大学の数学においては、“満点狙い”より“60分で最大の得点を取る”という意識が重要です。

見直し時間を必ず5分は残す

本番では、焦りや緊張で「符号ミス」「条件の見落とし」といったケアレスミスが起こりやすいです。

  • 問題を解き終えたら、そのまま提出せずに必ず見直しの時間を確保
  • 特に記述問題では、答えの一貫性や計算の整合性を確認
  • 「解き直し」ではなく、“チェックリスト的に確認”する感覚で行う

理想的には、試験終了の5分前にはペンを置くくらいの余裕を持って取り組みましょう。

模試で“当日の立ち回り”を何度もシミュレーションする

本番に強い受験生は、「本番に強い」のではなく、“本番の動きを練習してきた人”です。

  • 過去問演習は「必ず60分・通しで・時間を計って」行う
  • 解き始める前に、「優先順位をつけて解く」練習をする


など、何度も模擬的に演習することで、本番でも動揺せずに対応できるようになります。

まとめ:「完璧な答案」ではなく「事故を防ぐ戦略」を

愛知医科大学の数学では、「満点を取れる人」が合格するのではありません。

「取るべき問題を落とさず、凡ミスを減らした人」が合格します。

当日の不安や焦りを最小限にするためには、普段から本番を意識した演習をしておくことが何よりの対策になります。

実力を出し切るための“立ち回り力”を、日々の演習で磨いていきましょう。

よくある質問(保護者さま向け)

ここでは、愛知医科大学の数学対策について、保護者さまから実際によくいただくご質問にお答えします。

お子さまの受験を支える上で、気になるポイントを解消いただければと思います。

Q1. 数学に不安があるのですが、塾や予備校に通わせるべきでしょうか?
A. 数学の得点が伸び悩んでいる場合、集団授業型の塾ではカバーしきれないケースも多くあります。
特に、愛知医科大学のように「ミスを減らす力」や「記述の書き方」が得点に直結する大学では、一人ひとりの理解度やつまずきに合わせて対策を練る必要があります。
MEDICAL DIGでは、現役医学部生やプロ講師が、過去問分析・時間配分・記述添削まで個別対応。
「うちの子に合わせた進め方ができるかどうか」が選ぶポイントになるかと思います。
Q2. 過去問はどの時期から始めるべきですか?
A.数学が得意・不得意にかかわらず、高3の夏前(6月~7月)には一度触れておくのが理想です。
過去問に早くから取り組むことで、次のような効果が期待できます:
・出題形式や誘導のクセに慣れられる
・演習の中で、自分の弱点が明確になる
・計画的に類題演習へとつなげやすくなる
演習を重ねる中で、「時間内に解けるか」「どこで詰まりやすいか」を分析する視点が育っていきます。
Q3. 計算ミスやケアレスミスが多く、本人も悩んでいます
A.これは非常に多いご相談です。
ケアレスミスの原因は単なる「勉強不足」ではなく、ミスを防ぐ思考や手順が定着していないことが原因であることが多いです。
MEDICAL DIGでは、ケアレスミス対策として、以下のようなアプローチを行っています:
・計算ミスのパターンを分析し、チェックポイントを作成
・記述の「途中式をどう書けば点が取れるか」を具体的に指導
・演習中にタイマーを使い、スピードと見直しの意識をセットで鍛える
保護者さまにも、「何をしてミスが減ったのか」を可視化して共有することで、家庭での声かけも効果的になります。
Q4. 自分で勉強していても伸びないのですが、やる気がないのでしょうか?
A.「やる気がない」のではなく、「どうやれば結果が出るかが分からず、空回りしているケース」がほとんどです。
・何を優先的に復習するべきか
・解き方をどう言語化し、再現できるようにするか
・伸びていない原因が、計算力なのか思考力なのか
こうした点を、面談や週次のコンサルで一緒に整理することが、結果的にやる気につながります。
特に医学部受験では、「努力の方向性が合っているかどうか」が非常に重要です。
Q5. 保護者にできることはありますか?
あります。お子さまの進捗や課題を“一緒に共有する”という姿勢が大きな力になります。
・「どの単元を強化しているか」「何に悩んでいるか」などを一緒に見守る
・本人が相談しづらいこと(プレッシャー、疲労感)を講師に伝える
・毎週の勉強報告や面談内容に目を通し、家庭との連携を図る
MEDICAL DIGでは、保護者さまとも定期的に連携を取りながら、お子さまの力を最大限に引き出していきます。

プロ講師のアドバイス|差がつく受験生の共通点

同じ教材、同じ時間、同じ目標。

それでも、「しっかり点を取れる受験生」と「頑張っているのに伸びない受験生」がいるのはなぜでしょうか?

MEDICAL DIGではこれまで多くの医学部志望生を見てきましたが、実力を得点に変えられる受験生には共通点があります。

ここでは、愛知医科大学の数学対策を踏まえた上で、「今から意識できる差のつく習慣」についてご紹介します。

① 自分の“解き方の癖”を言語化できている

伸びる生徒は、問題を解いたあとに「なぜこう考えたのか」を言葉にする習慣があります。

「この誘導は、こういう流れを想定している」
「この公式を使うのは、○○の構造があるから」
「今回は時間をかけすぎたけど、判断のミスはここだった」

こうした振り返りができると、同じ問題を2度間違えるリスクがぐっと減ります。

MEDICAL DIGでは、毎週のコンサルでこの「言語化のサポート」を丁寧に行っています。

② 解けなかった問題を“分析”してから次に進んでいる

問題を間違えたとき、すぐに「解説を読んで終わり」にする受験生は少なくありません。
一方、差がつく受験生は、「なぜ解けなかったのか?」を掘り下げます。

「時間が足りなかったのか」
「誘導を読み違えたのか」
「単元の理解が不十分だったのか」

この“エラーの特定”をする習慣があるかどうかで、数学の得点力は大きく変わります。

MEDICAL DIGの授業では、こうした分析を講師と一緒に行い、「原因別の再演習プラン」まで落とし込むことで確実な改善につなげています。

③ 時間制限付きの演習を日常に取り入れている

「時間があれば解けたのに……」を防ぐために、日頃から60分演習や大問20分制限など、時間を意識した訓練を取り入れているかどうかも大きなポイントです。

  • 過去問は本番形式で解く
  • 授業後の復習にも時間制限を設ける
  • 記述の手早さ・丁寧さのバランスを意識する

こうした取り組みが、「解ける問題を確実に得点に変える力」になります。

まとめ:伸びる生徒は「学び方の質」が違う

特別な才能や膨大な学習時間がなくても、学び方の“質”を変えるだけで、得点は大きく変わります。

伸び悩みの原因が「知識の不足」なのか、「解き方のプロセス」なのか。

そこを整理したうえで、効率的に“うちの子仕様”にカスタマイズされた対策を実施することが、最短距離の合格戦略です。

MEDICAL DIGでは、「どうすれば得点につながるか?」を、プロ講師が一緒に設計・伴走しています。

もし今の学習に不安を感じておられるようであれば、ぜひ一度ご相談ください。

医学部受験 合格率チェックリスト(6項目)

お子さまの現状を客観的に把握し、合格への距離感を測るチェックリストです。

「あてはまる」項目の数を数えるだけで、今の課題と対策の方向性が見えてきます。

  1. 各科目の頻出分野で、まだ取りこぼしが多い

→ 例:数学の微積、化学の有機、英語の医療系長文で正答率が安定しない。

  1. 過去問演習が十分に進んでおらず、本番形式に慣れていない

→ 「60分で解き切る」「記述を時間内に書ききる」経験がまだ少ない。

  1. 週ごとの勉強計画や進捗管理ができておらず、行き当たりばったりになりがち

→ 例:やるべき教材の優先順位や、到達度の把握ができていない。

  1. 小論文・面接の対策が後回しになっており、情報収集や練習が不足している

→ 例:志望理由が言語化できていない、医療系時事に触れていない。

  1. 模試や過去問の自己分析が弱く、間違いを繰り返してしまう

→ 例:解き直しはしても、なぜ間違えたかを整理していない。

  1. 疑問をそのまま放置してしまい、質問できる環境や時間が不足している

→ 勉強の進め方や参考書の使い方に迷いがあるが、相談できる人がいない。

結果の見方(合計で「当てはまる」項目の数を数えてください)

  1. 0〜2項目:順調!基礎・応用ともに安定してきています。この調子で、志望校対策とアウトプット練習を強化していきましょう。
  2. 3〜4項目:改善が必要!理解のズレや進め方の迷いが見られます。優先順位を見直し、週単位の軌道修正が効果的です。
  3. 5〜6項目:要注意!不安が複数に広がっている可能性があります。戦略設計・学習方法・進捗管理の三点を根本から見直す必要があります。

お子さまの今の課題、整理できていますか?
「努力はしているのに伸びない理由が見えない」「学び方の質って、何から変えればいいの?」
そんな疑問をお持ちの方は、週1回のコンサルで“うちの子仕様”の戦略設計を始めてみませんか?

まとめ|愛知医科大の数学対策で押さえるべきポイント

ここまで、愛知医科大学の数学対策について詳しく見てきました。最後に、要点を整理しておきましょう。

愛知医科大学の数学は、「難問を制す」よりも“安定して取るべき問題を確実に拾えるかどうか”が合否を分ける科目です。

限られた時間の中で、ミスを防ぎ、思考を整理し、部分点を確実に積み上げていく。

そのためには、単なる知識以上に「考え方・取り組み方・見直しの習慣」が重要です。

POINT

  • 頻出単元(微積・数列・ベクトル)を得点源に→ 典型問題は確実に取り切ることで、40点ラインに安定して乗せる。
  • 過去問演習は時間制限と振り返りの習慣づけを→ 本番形式で5年分以上+3回以上の復習で形式慣れ&失点回避。
  • 本番は“満点狙い”より“戦略的に拾う姿勢”で→ 難問は見極めて捨てる。誘導の流れに素直に乗って、記述で得点を稼ぐ。

MEDICAL DIGの強み|“思考と行動”を変える医学部対策

MEDICAL DIGでは、知識の定着だけでなく、非認知能力=「粘り強さ」「試行錯誤力」「計画的に学ぶ力」に注目した指導を行っています。

その根幹を支えているのが、以下の3つの特長です。

MEDICAL DIGの特長

週1回のパーソナルコンサルで「学び方そのもの」を設計
→ 単なる計画管理ではなく、自学習の質・思考の整理・試験時の判断力までを一緒に深掘りします。
プロ講師による戦略設計と定着指導
→ 愛知医科大を含む医学部入試に精通したプロ講師が、科目ごとの戦略と課題管理を一貫して担当。苦手単元の分析から演習計画まで任せられます。
医学部生講師が日々の学習に伴走
→ 志望校合格を経験した医学部生が、記述添削・過去問演習・学習ペースの管理まで丁寧にサポート。近い距離感で「やれる実感」を育てます。

まずはZOOMでの無料相談から始めてみませんか?
「模試では取れるのに過去問になると点が伸びない…」
「自力で頑張っているが、どうにも数学だけ安定しない…」
そんなお悩みがある方は、まずは無料の個別相談で現状をお聞かせください。
保護者さま同席でもOK。お子さまの学習スタイルに合った最適な戦略をご提案します。

関連記事