MEDICAL DIGでは、「非認知能力」に着目した学習指導を行っています。
「非認知能力」は幼児教育やビジネスキャリアに関する分野で近年注目されている概念ですが、学力の向上にも大きな影響を与えることが分かっています。
特に医学部などの難関大学を目指す場合、学力だけでなく非認知能力を伸ばすことが非常に重要です。
そこで今回は、
- そもそも非認知能力とは何か?
- 学力を伸ばすために非認知能力が必要なのはなぜか?
- 非認知能力はどのように伸ばせばよいのか?
などについて詳しく解説していきます。
医学部受験の専門家
妻鹿潤
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中
▼目次
非認知能力とは
非認知能力とは、コミュニケーション能力や自己肯定感、主体性など、テストで測ることのできない能力全般を指します。
OECDでは、このような能力のことを「社会情緒的スキル(social and emotional skills)」と呼んでおり、目標達成・他者との協働・感情処理の3つの側面に関する思考・感情・行動の一貫したパターンとして表れるスキルであると定義しています。
非認知能力とは逆に、テストで測ることのできる能力(学力や知能指数など)は「認知能力」と呼ばれています。
- 非認知能力…テストで測ることのできない能力(例:コミュニケーション能力、自己肯定感、主体性など)
- 認知能力…テストで測ることのできる能力(例:学力、知能指数(IQ)など)
認知能力は、学校のテストや模試、知能検査などで測ることができるため、具体的なイメージを持ちやすく、また、受験や勉強との関連性も分かりやすいと思います。
一方、非認知能力は定義が統一されておらず、また、学力テストや知能検査で測ることもできないため、イメージがつかみにくいという方もいらっしゃると思います。
そこで以下では、非認知能力についてより具体的なイメージが持てるよう、非認知能力を「①社会的スキル」「②自己規定スキル」「③行動スキル」の3つに分類して解説していきます。
① 社会的スキル …協調性、共感力、リーダーシップなど
② 自己規定スキル …自己肯定感、自律性、責任感など
③ 行動スキル …課題発見力、判断力、行動力など
※OECDの定義における3分類(目標達成・他者との協働・感情処理)は、それぞれ目標達成=③行動スキル、他者との協働=①社会的スキル、感情処理=②自己規定スキルに概ね対応します。
非認知能力とは①社会的スキル
非認知能力の中でも、比較的イメージしやすいのが「社会的スキル」です。
具体的には「協調性」や「共感力」を指し、一般的には「コミュニケーション能力」と呼ばれることが多い能力になります。
- 協調性
- 共感力
- リーダーシップ
- 社交性
- 表現力
社会的スキルが高いと、周囲の人と円滑にコミュニケーションが取れるため、様々な人と関わりを持ちながら幸福度の高い社会生活を送ることができます。
また、ビジネスにおいても周りを巻き込みながらプロジェクトを実行できるため、課題解決や生産性の向上に大きく寄与することができます。
さらに、社会的スキルの中でも社交性が高くリーダーシップに優れた人は、組織の中で昇進するスピードが速いことも研究によって明らかになっています。(参考:鶴光太郎『性格スキル—人生を決める5つの能力』(祥伝社新書、2018年))
社会的スキルが医学部受験において直接的に影響する場面は少ないですが、面接では自分の長所を分かりやすく相手に伝えられるなどの強みになります。
そして何より、医師として働く際には社会的スキルが必須となります。
患者さんに病状を分かりやすく説明したり、患者さんの心に寄り添ったり、チームとして患者さんをケアしたりと、医師には高い社会的スキルが求められます。
もし医学部受験を目指す方で社会的スキルに不安がある場合は、大学入学後でも構いませんので、社会的スキルを伸ばせるようにトレーニングしていきましょう(→社会的スキルの伸ばし方については「4.非認知能力の高め方」で詳しく解説しています)。
非認知能力とは②自己規定スキル
非認知能力のうち「自己規定スキル」に分類されるのは、自己肯定感や自律性などです。自分自身をコントロールする力や、その人の在り方に関わる能力が該当します。
- 自己肯定感
- 自律性
- 責任感
- 自制心
- 自己効力感
- 情緒安定性
自己規定スキルが高いと、物事にコツコツと真面目に取り組めたり、責任感を持ってプロジェクトをやり遂げられたりと、誠実な人物として社会で活躍することができます。
また、自己肯定感や自己効力感が高いと、失敗を恐れず自信を持って物事にチャレンジすることができます。そのため、自己肯定感や自己効力感は、後述する「行動スキル」にもプラスの影響を与えると考えられます。
ほかにも、情緒安定性は何事にも動じず冷静に対処する能力であり、他人に頼られたり、悩みを聞いたりといった役割を果たす際に役立ちます。この場合、「自己規定スキル」である情緒安定性が、副次的に「社会的スキル」にも寄与していると考えることができます。
このように、それぞれの非認知能力は、他の非認知能力にも影響を与えます。
特に「自己規定スキル」はその人の在り方自体に関わる能力であることから、社会的スキルや行動スキルといった他の非認知能力への影響も大きいです。
そのため、スマートに仕事ができる人や、人から指示されなくても目標に向かって努力できる人は、「自己規定スキル」が優れている場合が多いです。
もし身近に突出して能力が高い人がいる場合は、ぜひその人の自己規定スキルにも着目していただければと思います。
さらに、勉強や受験においても「自己規定スキル」は重要です。
例えば、自己規定スキルの一つである自律性が高いと、「○○大学に入るために、毎日○時間勉強する」というルールを自分で決めて、そのルールに則って毎日コツコツと勉強を続けることができます。
また、自己肯定感が高いと、失敗を恐れず何事にも前向きにチャレンジできますが、自己肯定感が低い場合は、「自分には価値が無い」「頑張っても無駄」という考えになりやすく、目標に向かって前向きに頑張れない場合があります。
自己肯定感は幼少期に育まれることが多く、成長してから伸ばすのが難しいと考えられていますが、一方で、全ての認知能力・非認知能力の土台になる非常に重要な要素でもあります。
もしこの記事をお読みの方で、小さなお子さまをお持ちの場合は、ぜひお子さまの自己肯定感を育むような関わりを意識していただければと思います。
非認知能力とは③行動スキル
行動スキルとは、課題や仕事に取り組む際に、現状を分析して課題を見つけ、「何に対してどのようにアプローチすべきか」を適切に考え処理する能力を指します。
- 課題発見力
- 目的思考力(目的志向)
- 判断力
- 行動力
- 計画力
- 創造力
行動スキルは、「段取りをつけて実行する力」と捉えると良いでしょう。
行動スキルに優れた人は、目の前の課題を分析し(課題発見力)、どのようにアプローチすべきかや取り組む優先順位を判断し(判断力)、実行する(実行力)ことができます。
そのため、処理能力が高く、仕事においても高い生産性を発揮することができます。
勉強や受験においては、行動スキルは「勉強への取り組み方」に大きな影響を与えます。
具体的には、
- 勉強の計画を立てる
- 志望校の出題傾向を分析する
- 今の自分の学力と目標点を照らし合わせてペース配分する
- 勉強法を工夫し、学習効率を上げる
といった点で役立つ能力であり、勉強の“質”に大きな影響を与えます。
行動スキルが低い受験生は、勉強の効率が上がりにくく、学力が伸び悩んでしまうケースが多いです。
「時間をかけてたくさん勉強しているのに、学力が上がらない」という場合は、行動スキルが不足している可能性がありますので、今の勉強法を見直すとともに、行動スキルが伸ばせるようにトレーニングしていきましょう(→行動スキルの伸ばし方については「4.非認知能力の高め方」で詳しく解説しています)。
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学習指導を始める前にまずカウンセリングを行い、生徒さまの非認知能力を分析し、生徒さま一人ひとりの強みと課題を明らかにします。
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非認知能力の重要性
非認知能力の重要性は、様々な統計調査によっても明らかになっています。
そもそも非認知能力は、経済学者であるジェームズ・ヘックマン教授が「幼児教育が低所得者層の子どもたちに与える影響」について調査研究したことをきっかけに注目されるようになりました(ペリー・プレスクール・プロジェクト(1962年))。
この研究では長きにわたり追跡調査が行われ、幼児教育を受けたグループは、幼児教育を受けていないグループに比べて学歴や年収が高く、犯罪率が低いことがわかりました。
また、2つのグループのIQ(知能指数)を比較したところ、就学後にはその差はほとんど無くなっていたことがわかりました。
これらの結果から、
- 幼児教育を受けることで、社会的に成功する可能性が高くなる
- 社会的な成功には、IQではなく非認知能力が影響を与えている
ということが明らかになりました。
ヘックマン教授の研究結果が明らかになる前は、IQや学力などの認知能力を高めることが社会的成功につながると考えられていましたが、この調査以降、非認知能力の重要性が大きく注目されることになりました。
加えて、非認知能力と認知能力の関係についても様々な調査が行われており、非認知能力と認知能力は互いに影響を与え合うことが明らかになっています。
例えば、日本国内では、自治体などが子どもたちの非認知能力と学力の関係を調べるケースが多いのですが、多くの調査・分析において「非認知能力が高い子は学力も高い」という結果が出ています。
これらの調査結果から、非認知能力は学力やIQといった認知能力と同等かそれ以上に重要であることがわかります。
特に、学生の方の場合は、学校のテストや模試で「学力」という認知能力が測られ、そして受験では入試の点数によって合否が決まるため、ついつい学力だけを伸ばそうとしてしまいがちです。
ですが、学力を伸ばすためには、その土台となる非認知能力を伸ばすことが非常に重要です。
また、難関大学や医学部への合格など、目標が高ければ高いほど「自分で課題を見つけて改善していく力」が必要になります。
難関大学や医学部を目指していて、なかなか学力が上がらないと悩んでいる受験生の方は、もしかしたら行動スキルをはじめとする非認知能力が不足しているのかもしれません。
非認知能力が不足しているかもしれないと感じる方は、ぜひMEDICAL DIGへご相談ください。
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非認知能力の測り方(ビッグ・ファイブ説)
非認知能力は、その定義自体が「テストや検査などで数値として測ることのできない能力」とされているため、厳密な測定方法は存在していません。
一方で、その重要性が注目されるにしたがって、何らかの方法で非認知能力を測定・分析しようという動きも出てきました。
近年では、アメリカの心理学者であるオレゴン大学のルイス・R・ゴールドバーグ教授が提唱している「ビッグ・ファイブ」という学説が注目されています。
ビッグ・ファイブとは、人の性格は5つの因子に分類することができ、その組み合わせによって一人ひとりの性格が決定されているという説です。
① 開放性(Openness)
② 誠実性(Conscientiousness)
③ 外向性(Extraversion)
④ 調和性(Agreeableness)
⑤ 精神的安定性(Emotional Stability)/神経症的傾向(Neuroticism)
以下では、ビッグ・ファイブの性格因子の5分類と、それぞれのスキルが仕事の生産性や学力の向上にどのように関連しているかについて解説していきます。
非認知能力の測り方(ビッグ・ファイブ説)①開放性(Openness)
開放性(Openness)とは、新しい物事や価値観、経験への感じ方に関わる因子であり、好奇心や想像力、審美眼、独創性などにプラスの影響を与えるとされています。
開放性が高い人は、好奇心が旺盛で何にでも興味を示したり、芸術など独創性のある分野に関心を持ったりすることが多いです。そのため、アーティストやクリエイター、エンターテイナーなどの職業に適性があると考えられます。
開放性が低い人は、新しいことよりも既存の知識や経験を重んじ、「これまでに経験していて、十分に知っていること」を好む傾向にあります。そのため、確立された技術を踏襲したり、前例に倣って既存の事業を遂行したりすることが得意です。
学習に関しては、開放性が高い人は新しい知識や内容を取り入れながら勉強することでモチベーションが保ちやすくなるでしょう。
逆に開放性が低い場合は、問題集を繰り返し解くなど、コツコツと続けるタイプの勉強法と相性が良いと言えます。
非認知能力の測り方(ビッグ・ファイブ説)②誠実性(Conscientiousness)
誠実性(Conscientiousness)とは、自制心や責任感、真面目さに関わる因子です。
誠実性が高い人は、ルールに従って行動することが得意で、責任感も強い傾向にあります。そのため、ルールがきちんと定められていたり、マニュアルが整っていたりする組織や環境と相性が良いと言えます。
また、自分でルールを決め、それに従って行動することも得意で、物事に粘り強くコツコツと取り組めるという強みを持っています。
誠実性は、5つの因子の中で最も生産性に与える影響が大きく、誠実性が高いほど仕事の成果が上がりやすいことが研究によって明らかになっています(参考:鶴光太郎『性格スキル—人生を決める5つの能力』(祥伝社新書、2018年))
また、学習においても誠実性は非常に重要です。
親や先生に「勉強しなさい」と言われなくても、「毎日○時間勉強する」というルールを自分で決めて頑張れる受験生は、多くの場合、良い結果を残すことができます。
逆に、誰かに言われないと勉強できなかったり、ついついゲームやスマホを触ったりしてしまう人は、なかなか学力が伸びていきません。
学力の伸びに悩んでいる人は、まずは自分の誠実性に着目し、自分の意志で前向きに勉強に取り組めているかを確認するようにしましょう。
非認知能力の測り方(ビッグ・ファイブ説)③外向性(Extraversion)
外向性(Extraversion)とは、社交性や積極性、活発さなどに関わる因子です。
外向性が高い人は、他者と交流することを好むだけでなく、外界の事象全般に対して強い好奇心を持っていて、「やってみたい」と何事にも挑戦することが得意です。
外向性は、誠実性に次いで生産性への影響が大きい因子であるとされています。
特に、管理職などチームをマネジメントする立場にいる人や、様々な人と関わる必要がある営業職では、外向性が仕事の成果に大きなプラスの影響を与えることが分かっています。
一方で、医師や弁護士、学者などの専門職の場合は、外向性は仕事の成果にマイナスの影響を与えるとされています。
誠実性は職種やポストに関わらずプラスの影響がありましたが、外向性については職種によってプラスになる場合とマイナスになる場合があることが分かっています。
学習に関しては、外向性が直接的に影響を及ぼすことは少ないですが、「何事にも興味を持って挑戦する」という姿勢が、勉強以外の知識を増やしたり、一見すると関係の無い知識同士を結び付けたりすることにつながり、結果として学習の効率が上がるケースなどが考えられます。
非認知能力の測り方(ビッグ・ファイブ説)④ 調和性(Agreeableness)
調和性(Agreeableness)とは、他者に共感する力や配慮、思いやりに関する因子です。
調和性が高い人は、相手に共感したり、思いやりのある行動を取ったりすることができます。人間関係を円滑にすることが得意なので、チームで仕事を行う際に大きく貢献することができます。
協調性が低い人は、周りを気にせず行動することができるため、大胆な行動を取ったり、独自の路線で物事をやり抜いたりする力を持っています。そのため、組織の一員として働くよりも、フリーランスや起業家の方が向いていると言えます。
また、協調性については、日本では仕事の成果に対してプラスの影響がある一方、アメリカではマイナスの影響があることが分かっています。
性格因子の影響が国によって異なることは非常に興味深く、文化的な背景や環境と性格因子の関係については、今後さらに研究が進められることが予想されます。
なお、学習に関して調和性が及ぼす影響は非常に少ないです。
ただし、周りの影響を受けやすい面があるため、周りの人が「受験を頑張ろう!」という雰囲気だと頑張れることが多く、逆に周りがあまり受験に対して前向きでない場合は、周りの雰囲気に流されて頑張れなくなってしまうケースなどが考えられます。
非認知能力の測り方(ビッグ・ファイブ説)⑤ 精神的安定性(Emotional Stability)/神経症的傾向(Neuroticism)
精神的安定性(Emotional Stability)とは、自制心や心の安定、ストレス耐性に関する因子です。
逆の概念として、「神経症的傾向(Neuroticism)」が因子として挙げられることもあります。
精神的安定性が高い人は、ストレスや刺激を受けた際にも動揺せず、落ち着いて対応することができます。そのため、精神的に負荷の大きい業務であっても安定して遂行することができます。
精神的安定性が低い人は、不安やイライラを感じやすく、ネガティブな思考に陥りやすい傾向にあります。一方で、ストレスを避けようとする意識が強いため、危機管理や職場環境の改善などの業務においては、自分の感性や経験を活かして成果を上げることができます。
学習においては、精神的安定性が高いほどストレス耐性も高くなるため、長時間勉強したり、ライバルたちとの激しい競争に晒されたりしても、心身の調子を崩すことなく勉強を続けることができます。
逆に、精神的安定性が低い人は、受験勉強で無理をすると体や心の調子を崩してしまう可能性があります。
また、精神的安定性が低い人が無理をして偏差値の高い学校に入ると、入学後に疲弊してしまうケースなどもあります。
特に医学部受験においては、入学後も国家試験に向けて引き続き勉強する必要があり、さらに就職後も研修などでハードな日々を過ごすことになります。
ですので、医学部受験を目指す方で精神的安定性に自信が無い場合は、精神的安定性を伸ばしていけるようトレーニングしていきましょう(→精神的安定性の伸ばし方については「4.非認知能力の高め方」で詳しく解説しています)。
自分がどのような性格因子を持っているのか知りたい方は、ぜひMEDICAL DIGへご相談ください。
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非認知能力を高めるための5つの方法
非認知能力は、生まれ持った性質や幼少期の成育環境によって左右される部分が大きく、思春期頃にはその人の非認知能力の型はほとんど決まってしまうと考えられています。
ですが、中高生や大人になってからでも、以下の方法によって少しずつ非認知能力を高めていくことは可能です。
① 周囲の人から積極的にフィードバックを受ける
② 自分の内面を振り返る習慣とスキルを身に付ける
③ 非認知能力に特化したコーチングを受ける
④ 伸ばしたいスキルの型を覚えて自分のものにする
⑤ 具体的な目標を決める
特に、中高生の方はまだまだ発達の途上にありますので、これから非認知能力を高めることは十分可能です。
非認知能力を高めるための5つの方法について、以下で順に解説していきます。
非認知能力を高めるための5つの方法①周囲の人から積極的にフィードバックを受ける
非認知能力を高めるためにまず必要なのが、「周囲の人から積極的にフィードバックを受ける」ということです。
まずは、周囲の人から自身の社会的スキル・自己規定スキル・行動スキルについてコメントをもらい、自分の非認知能力の特徴を知りましょう。
またこの際、親など非常に関係が近い人だと、「自分の娘/息子は○○のはずだ」というバイアスが掛かってしまうことがありますので、フィードバックを求める際にはできるだけ複数人にコメントをもらうようにしましょう。
非認知能力を高めるための5つの方法②自分の内面を振り返る習慣とスキルを身に付ける
次に大切なのは、「自分の内面を振り返る習慣とスキルを身に付ける」ということです。
自分の行動の理由(動機)を振り返る習慣が身に付くと、その積み重ねによって自分がどのような性質を持っているのかも分析できるようになります。
「自己分析→改善」のプロセスは一朝一夕には身に付きませんが、習慣化することで少しずつ伸ばしていくことができますので、ぜひ意識していただければと思います。
また、MEDICAL DIGでは「自己分析→改善」のプロセスを身に付けるためのコーチングも行っていますので、ご関心のある方はお気軽にお問い合わせください。
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非認知能力を高めるための5つの方法③非認知能力に特化したコーチングを受ける
「非認知能力に特化したコーチングを受ける」ことは、非認知能力を伸ばすために最も効果的な方法です。
非認知能力を意識した指導ができる先生に今の自分の非認知能力を分析してもらったり、先生と一緒に自己分析したりすることによって、非認知能力を効果的に伸ばすことができます。
ただし、非認知能力を意識した指導ができる学校や塾の先生は非常に少なく、良い先生を見つけることは非常に困難です。
MEDICAL DIGでは、非認知能力に特化した受験指導を行っていますので、非認知能力について相談できる人が身近におらずお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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非認知能力を高めるための5つの方法④伸ばしたいスキルの型を覚えて自分のものにする
非認知能力を伸ばす際には、「伸ばしたいスキルの型を覚えて自分のものにする」ということも非常に重要です。
特に、非認知能力のうち行動スキルに分類されるものは、そのスキルの型をなぞりながら何度も繰り返し練習することで、自分のものとして身に付けることが可能です。
MEDICAL DIGでは、スキルの型を定着させることによって自ら学びに向かう力を伸ばし、学習効率を高める指導を行っています。
詳しくはMEDICAL DIGのHPをご覧ください。
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非認知能力を高めるための5つの方法⑤具体的な目標を決める
非認知能力を高めるためには、「具体的な目標を決める」ことも大切です。
明確な目標を持ち、さらにそれを書き出していた人は、そうでなかった人に比べて10倍もの収入を得ていたというハーバード大学の研究もあります。
学習においても同様に、目標を明確に持つことが成果の向上につながると考えられますので、ぜひ意識していただければと思います。
MEDICAL DIGでは、医学部受験の指導経験が豊富な選任講師が、非認知能力を伸ばすための目標設定やコーチングまで丁寧にサポートいたします。
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【医学部受験と非認知能力】このままで合格できるか心配な方へ|簡単合格率チェック
医学部受験を目指す受験生や保護者さまの中には、「今のままで合格できるのだろうか…?」と不安を感じている方もいらっしゃると思います。
自分の勉強方法が合っているのか気になる方や、自分に足りていない非認知能力を知りたい方は、ぜひ以下の「今から簡単!合格可能性チェックリスト」をお試しください。
① ついつい勉強をサボってしまう
② 1日の勉強時間が平均6時間未満である
③ 自分よりも勉強時間が少ない人にテストの点数で負けることがある
④ 問題を手当たり次第に解いていて、取捨選択していない
⑤ 参考書や問題集選びに時間を掛け過ぎてしまう
⑥ 今、優先して対策すべき科目や単元が分からない
⑦ 定期テストや模試の復習をしていない
⑧ 問題をなぜ間違えたのかについて考える習慣が無い
⑨ 勉強の計画を立てるのが苦手
⑩ 自分が志望校に合格するイメージが持てない
0項目
→順調に受験勉強が進められています!このままのペースで頑張りましょう。
1~2項目
→良いペースですが、もう少し勉強の効率を上げることができそうです。
3~5項目
→改善の余地がかなりあります。まずは自分の課題を明らかにしましょう。
6項目以上
→かなり合格可能性は低いです。本当に医学部に進学したいのか、今一度じっくり考えましょう。
また、それぞれのチェック項目から、「今の自分に不足している非認知能力」を見つけることができます。
例えば、チェック項目①や②に当てはまる人は、「自律性」が不足していると考えられます。
「自律性」とは、自分でルールを決め、そのルールに則って行動する能力のことです。
受験においては、「毎日○時間勉強する」のようにコツコツと努力を積み重ねることが非常に大切です。
自律性が不足していると、ついついダラダラしてしまったり、「今日くらいサボってもいいや」と課題を後回しにしたりしてしまいます。
そのため、勉強の量が不足することが多く、思ったように学力が伸びていきません。
自律性が不足していると感じる人は、勉強に対する姿勢を今一度見直し、文字どおり「自分を律して」受験勉強に挑むようにしましょう。
チェック項目③~⑧に当てはまる人は、「課題発見力」が不足していると考えられます。
例えば、「④問題を手当たり次第に解いていて、取捨選択していない」については、本来は「自分は○○が苦手なので、克服するためにこの問題を解く」といったように、自分の課題を意識しながら勉強すべきところを、課題意識を持たずただ漫然と問題を解いてしまっています。
「課題発見力」は、医学部受験において非常に大切です。
というのも、“合格するために今何をすべきか”を自分で考えることができなければ、受験までの限られた時間の中で、自分に合った勉強方法を見つけ、効率よく学習することができません。
ですので、やみくもに問題を解くのではなく、「なぜこの問題を解くのか」という課題意識を持ち、漫然とただ問題量をこなすという勉強方法から一段ステップアップすることが大切です。
チェック項目⑨に当てはまる人は、計画力に課題があります。
自分の課題や苦手な科目・単元が分かっていても、その対策を具体的な計画に落とし込むのが苦手な人は、先生と一緒に計画を立てるなどし、計画の立て方を身に付けていきましょう。
チェック項目⑩に当てはまる人は、「自己肯定感」や「自己効力感」に課題があると考えられます。
「自分はきっとできる」と自分自身を信じることができてこそ、人は前向きに頑張ることができます。
「自分には無理だ」と思ってしまっていると、本当は頑張ればできることでも、心のどこかで無意識に諦めてしまい、本来の力が発揮できないことがあります。
自分に自信が無く後ろ向きな気持ちになってしまう方は、まずは簡単な課題をクリアして自信を付けたり、1年前の自分の点数と今の自分の点数を比べてみたりして、「頑張ればできる」という前向きな気持ちを持つようにしましょう。
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非認知能力と医学部受験の関係性のまとめ
非認知能力と学力には相関関係があり、特に医学部などの難関大学を目指す場合は、学力だけでなく非認知能力も意識して伸ばすことが大切です。
しかしながら、受験生が自分で非認知能力を伸ばしていくことは難しく、「非認知能力が重要なのはわかったけれど、どのように伸ばせばよいのか分からない…」とお悩みの方も多くいらっしゃると思います。
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「自分で計画を立てたり苦手を分析したりするのが苦手で、いつも親や先生に頼ってしまう…」
このような受験生の方でも、不足している非認知能力を伸ばし、自分自身で課題を見つけて取り組めるようになることで、勉強の効率を今までの何倍にも高めることが可能です。
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第一志望への合格を目指して、一緒に頑張りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。