「海外での体験が多すぎて、何を中心に書けばいいかわからない」
「英語的な論理展開になってしまい、日本語で説得力ある構成にできない」
「面接や小論文で深掘りされたときに、答えられる内容になっていない」
帰国子女枠で医学部を目指す受験生や保護者の方から、こうしたご相談をよく伺います。
帰国子女枠入試では、基礎的な学力だけでなく、一般入試以上に「受験生本人の資質」や「医師としての適性」が評価されます。
その中でも、志望理由書は受験生の考え方や価値観を大学側に伝える最初のステップであり、非常に重要な役割を果たします。
そこで本記事では、医学部帰国子女枠の志望理由書を合格レベルに引き上げるための構成・語彙・NG例について徹底解説します。
海外経験を単なるエピソードトークではなく「医師を志す確かな根拠」として伝えるための第一歩として、この記事をご活用いただけますと幸いです。
この記事で分かること
- 医学部帰国子女枠の志望理由書の基本的な構成と書き方
- 志望理由書で使うべき語彙と避けるべき表現
- 合格できる志望理由書に仕上げるためのポイント
- 論の流れや語彙力アップのための具体的な練習方法

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▼目次
医学部帰国子女枠入試で志望理由書が重視される理由
医学部帰国子女枠入試において、志望理由書は単なる提出書類ではありません。
志望理由書は、受験生の「医師としての適性」と「思考の深さ」を証明する最初のプレゼンテーションです。
志望理由書が重視される理由は、大きく分けて以下の2点に集約されます。
志望理由書は面接・小論文試験の土台になる
最も重要な理由は、志望理由書が二次試験(面接・小論文)のベース資料になるからです。
面接官は、あなたの志望理由書を読み込み、「この記述の真意は何か?」「なぜそう考えたのか?」という質問を投げかけます。
つまり、志望理由書の内容が浅かったり、論理が飛躍していたりすると、面接の回答もしどろもどろになり、結果として「思考力不足」と判断されてしまいます。
また、多くの医学部のアドミッションポリシー(入学者受入方針)には、以下のような記述が見られます。
- 「自分の考えを論理的に説明し、他者と対話できる」
- 「課題に対して多面的に考察し、根拠をもって主張できる」
これらの記述は、大学側が単なる学力だけではなく、課題に対する思考の深さや多角的な視点を求めていることを示しています。
そして、その表現力・論理的思考力が本物であるかを確かめるために、大学側は「志望理由書に書いてあること」と「面接で発言する内容」に矛盾がなく、一本の筋が通っているかを厳格に審査します。
この厳しい評価基準に対し、自身の思考が一貫していることを証明するためにも、志望理由書の段階で論理構成を完璧に仕上げておく必要があります。
帰国子女枠ならではの海外経験を医療観に変える力
帰国子女枠では、海外経験があること自体が評価されるわけではありません。
大学側が見ているのは、その海外経験を日本の医療や社会課題にどう結びつけて考えているかという点です。
具体的には、以下のような問いに対し、自分なりの答えを文章で示せるかが勝負の分かれ目となります。
- 海外と日本の医療制度の違いを比較し、日本の医療の強み・課題をどう捉えているか
- 異文化で感じた価値観の違いを、医師としてのコミュニケーションにどう活かすか
- 将来、国際医療や地域医療の現場で、具体的にどう貢献したいと考えているか
したがって、単に「英語ができます」「海外でボランティアをしました」という事実を示すだけでは不十分です。
その経験から何を学び、それが日本の医療にどう役立つと考えたのかまでを言語化できて初めて、採点者はこの学生なら日本の医学部で学ぶ意義があると判断します。
志望理由書は医師を目指すための思考の設計図
本章で解説した通り、志望理由書は合格を勝ち取るための「設計図」と言えます。
- 面接官との対話の土台となる「論理の正確さ」
- 海外経験を日本の医療貢献につなげる「視点の転換」
- 医師として学び続けるための明確な「目的意識」
これらが揃って初めて、受験生の熱意は大学側に伝わります。
では、実際にどのような構成で書けば、熱意や適性が大学側に正しく伝わるのでしょうか。
次章では、その指針となる志望理由書の「基本構成(型)」について、詳しくご紹介します。
医学部帰国子女枠の志望理由書の基本構成と書き方
帰国子女枠の志望理由書で最も多い失敗は、経験の羅列で終わってしまうことです。
大切なのは、何を経験したかよりも「その経験をどう捉え、どんな価値観・倫理観に発展させたか」を示すことです。
また、志望理由書には、合格者に共通する基本的な構成パターンがあります。
合格者の構成パターン
- 原点(過去)― 医師を志すに至った具体的なきっかけ
- 課題意識(現在)― 経験をどう捉え、医療的課題に発展させたか
- 志望動機(意志)― なぜ医師という手段を選ぶのか
- 志望理由(方向性)― 志望校の理念との具体的な接続点
- 将来像(未来)― 課題解決の延長線上にあるビジョン
このパターンを押さえることで、文章に論理的な一貫性が生まれ、面接で深掘りされても破綻しない「思考の軸」を構築できます。
ここからは、各パートで書くべき内容を具体的に解説していきます。
①原点(過去)― 経験から意義を抽出する方法
まず、志望理由書の冒頭には「医師を志すに至った具体的なきっかけ」を書きます。ここで重要なのは、事実の羅列ではなく、その経験から何を学び、どのような「意味」を見出したかを語ることです。
例えば、以下の2つの例を比較してみましょう。
- 例1:
私は、海外で医療ボランティアに参加しました。それはとても貴重な経験であり、大切な気付きを得ることができました。 - 例2:
私は、海外でのボランティア活動を通じ、治療技術以上に“言葉の壁を越えた支援”の大切さを実感しました。そして、医師として患者の心に寄り添うことの重要性に気付きました。
不合格となる志望理由書は、一つ目の例のように、「貴重な経験だった」「大切な気づきを得た」といった抽象的な感想の記述に留まりがちです。
そうではなく、二つ目の例のように、何がどう貴重で大切だったのかを具体的に記述し、そこに文字数を割く(重点的に掘り下げる)ことがポイントです。
これによって、経験から得た気付きを言語化する力を証明することができ、採点者の高い評価にもつながります。
②課題意識(現在)― 社会的・医療的課題への展開例
次のパートでは、①原点(過去)から生じた課題意識を述べます。
ここで重要なのは、海外の経験について単なる感想を書くのではなく、異文化で感じた構造的な問題を日本の医療・社会が抱える構造的な問題へと論理的に接続することです。
例えば、海外での体験は以下のような具体的な社会課題と結びつけることができます。
- 海外の医療格差を目の当たりにした経験
→日本における地域医療の不均衡にも関心を持つようになった - 多文化環境でチームワークの非効率を感じた経験
→日本の医療における多職種連携のコミュニケーションの重要性を痛感した
このパートでは、課題の表面的な理解に留まらず、その構造や背景まで理解しているかがポイントになります。文章に深みを与えるための記述のコツは以下のとおりです。
- なぜ問題が起きているのか(原因)を構造的に説明する
- その問題は誰に、どのような影響を与えているのかを具体的に示す
③志望動機(意志)― 抽象論を避け具体的に示すコツ
このパートでは、②で述べた課題意識から「自分はなぜ医師という職業を選ぶのか」を説明します。
「人の役に立ちたい」「医療に貢献したい」といった抽象的な表現だけでなく、「どのような価値観のもとで」「どのような医師になりたいのか」を具体的に示す必要があります。
すなわち、求められるのは「人の役に立ちたい」という感情ではなく、「この課題を解決したいから、医師という手段を選ぶ」という論の流れです。この論理を明確に言語化することが、合否の鍵となります。
志望動機の例
- 「患者一人ひとりの背景に寄り添い、対話を軸としたプライマリ・ケアを実践する医師になりたい」
- 「海外で感じた医療格差を解消するために、将来は発展途上国の地域医療支援に取り組みたい」
④大学選択の理由(方向性)― 「貴学でなければならない理由」の書き方
続いて、志望動機と志望校との関連性を明確にします。単に「有名だから」「環境が整っているから」ではなく、大学の理念・教育方針・特徴と、自分の志望動機が論理的に一致する点を具体的に示すことがポイントです。
志望動機と志望校の接続例
- 志望動機:国際的なチーム医療に携わりたい
- 志望校の特徴:アジア地域での遠隔医療実習と英語による症例検討を実施
- 論理的な接続:自分の目標を実現するために、貴学のプログラムをとおして真の国際医療人としてのスキルを習得したい
⑤将来像(未来)― 課題解決の延長線上にあるビジョンの描き方
最後に、医師としてのビジョン(将来像)を述べます。ここで大切なのは、理想の医師像を抽象的に語ることではなく、②課題意識で示した課題の延長線上にある目標を示すことです。
このパートでは、単なる夢物語ではなく、現実的な課題解決能力と継続的な学びの姿勢をアピールすることがポイントです。未来の医療現場を想定し、倫理的判断・現場対応力・多職種連携への意識を示すことができれば、印象が一段上がります。
将来像の記述の例
- 多様な背景を持つ患者に安心を届けられるよう、多言語対応の地域医療チームを構築・牽引したい
- 臨床現場で得た知見を国際医療協力に還元し、日本と海外の医療格差是正に寄与したい
志望理由書の構成まとめ|医師としての設計図を描く
志望理由書で評価されるのは、単なる文章力ではなく思考の整理力です。
したがって、冒頭から最後まで「なぜその問題に関心を抱いたのか」「どう解決したいのか」「そのために今、そして将来何をするのか」という一貫したストーリーを論理的に述べる必要があります。
この論理的なストーリーこそが、あなたの考える力・判断力・言語化力を採点者に伝える最大の武器となります。志望理由書は、単なる作文ではなく、あなたの医師としての設計図(ビジョン)そのものであると捉えましょう。
次章では、実際に使える語彙と避けるべきNG例を紹介します。文章表現をどう磨くか、そして語彙力で説得力と深みを出すにはどうすればよいか、具体的な方法を解説します。
医学部帰国子女枠の志望理由書で使うべき語彙と避けるべき表現

志望理由書で最も差が出るのは、「語彙」です。同じ内容でも、使う言葉が違うだけで文章から伝わる思考の深さや印象がまるで変わります。
志望理由書では、「何を考えたか」を伝えるだけでは足りません。どのように考えたのかを明確に示す必要があります。
その“考え方の深さ”を伝えるのが、語彙の選び方です。
例えば、次の2つの文を比べてみましょう。
- NG例:
「医療現場で大変な思いをしている人たちを助けたいので、医者になりたいと思いました。」 - OK例:
「医療現場で苦しむ人々を前に、支えることの意味と医療者の責任について深く考えるようになりました。」
後者の表現は、「助けたい」「医師になりたい」という個人の感想にとどまらず、責任や意味という社会的な視点で物事を捉えていることが伝わります。
このように、適切な語彙を選ぶことで、経験が単なるエピソードではなく医師としての哲学として伝わり、文章に強い説得力が生まれます。
評価される語彙・テーマ例
以下の語彙群は、医学部の小論文や面接で好印象を与えやすいキーワードです。
好印象を与えるキーワード
-
医療倫理・価値観
生命の尊厳 / 倫理的判断 / 責任 / 公平性 / インフォームド・コンセント / 誠実さ / 信頼関係 -
人間理解・共感
傾聴 / 共感 / 寄り添う / 多様性の理解 / 他者の立場に立つ / 受容 / 尊重 -
医師の姿勢・使命
探究心 / 貢献 / 継続的学び / 自律性 / チーム医療 / 協働 / 使命感 / 専門性 -
社会的視点
公衆衛生 / 医療格差 / 社会的背景 / 高齢化 / 国際医療 / 地域医療 / 医療アクセス -
思考・課題解決
問題解決 / 判断 / 分析 / 構造的理解 / 多面的視点 / 根拠に基づく判断 / 倫理的思考
どれも「考え方の軸」「医療倫理観」「社会的視点」に関わる言葉であり、あなたの医師としての適性や精神的な成熟度を証明する語彙になります。
ただし、これらの語彙を単に並べるのではなく、①原点→②課題意識→③志望動機→④志望理由→⑤将来像という流れの中に自然に組み込むことが大切です。
浅く見えるNG表現とその理由・改善例
逆に、次のような言葉は文章を感情的・表面的に見せてしまいます。
一見ポジティブに見える表現でも、「なぜそう思うのか」という根拠が示しにくく、面接で深掘りされると弱点になりやすいため注意しましょう。
NG語彙と修正例
-
抽象的・感情的
人の役に立ちたい / いろいろ学びたい
修正例 :
・人の役に立ちたい→社会に貢献したい
・いろいろ学びたい→経験を通じて視野を広げたい
-
自己中心的
自分の力を試したい / 有名になりたい
修正例 :
・自分の力を試したい→挑戦を通じて成長したい
・有名になりたい→医学界において信頼される人材になりたい -
表現が平易
大変だった / すごいと思った
修正例 :
・大変だった→困難に直面した
・すごいと思った→強く感銘を受けた
これらのNG表現はつい使ってしまうものも多いですが、修正例を参考に、できるだけ具体的かつ説得力のある表現に置き換えるようにしましょう。
語彙の正確さは、単なる日本語能力ではなく、思考の精度(解像度)と密接に関係しています。
志望理由書で語彙を正確に扱えることがアピールできると合格に大きく近付くことができますので、語彙力の向上についてもぜひ意識的に取り組んでいただければと思います。
語彙力を鍛える実践法
MEDICALDIGでは、志望理由書の添削指導において、語彙力を鍛えるための独自プロセスを設けています。
語彙力を鍛えるためのプロセス
- 体験の棚卸し(どんな経験が印象に残ったかをリスト化)
- キーワード抽出(その経験を表す言葉を10個書き出す)
- 適切な語彙への置き換え(「大変だった」→「困難に直面した」など)
- 語彙を文脈に組み込む(実際の体験や論理の流れに沿って文章にする)
合格レベルの志望理由書を完成させるには、第三者の客観的なチェックや正確な添削が欠かせません。
「一人での作成は難しい」「何をどう書けばいいか分からない」とお困りの方は、ぜひMEDICAL DIGにご相談ください。あなたの志望理由書を合格レベルまでサポートします。
MEDICAL DIGの志望理由書サポート
- 経験豊富な専門講師によるマンツーマン添削
- 語彙力・論理展開を強化する独自メソッド
- 面接で深掘りされても揺るがない表現力を養成
志望理由書の完成度を高め、合格までサポートします。
医学部帰国子女枠の志望理由書チェックリスト:提出前に確認すべき5ポイント
志望理由書を書き上げたら、提出前にしっかりと見直すことが重要です。
この章では、志望理由書を合格レベルへ引き上げるための5つのチェックポイントをご紹介します。
①一貫性― 思考の軸が通っているか
1つ目のチェックポイントは「一貫性」です。文章の冒頭(きっかけ)から結論(将来像)まで、一貫した価値観・テーマが流れているかを確認しましょう。
一貫性のチェックポイント
- 体験 → 課題意識 → 志望理由 → 将来像の流れに矛盾がないか
- 面接や小論文で同じテーマを話しても、軸がずれない内容か
- 「なぜ医師か」「なぜこの大学か」の理由が一貫して説明できているか
例えば、海外での生活を通じて文化や言語の違いが医療の受け方に大きな影響を与えることを実感したとします。
その経験から「日本でも外国人患者や多様な背景を持つ人々に対応できる医療が必要だ」という課題意識へとつなげ、さらに「多文化理解を活かして患者に寄り添える医師になりたい」という志望理由を述べます。
最後に「国際交流や多文化教育に力を入れている貴大学で学びたい」という将来像を描けていれば、一貫性があると評価されます。
このように、体験から課題意識、志望理由、そして将来像へと筋道立てて説明できるかどうかを大学側は重視していますので、提出前に改めてチェックしましょう。
②倫理観― 医療を「正解のない課題」として捉えているか
日本の医学部では「医療倫理観」も重視されます。したがって、志望理由書に医療を多面的に捉える姿勢・判断のプロセス・他者へのまなざしが含まれているかも、提出前に改めて確認しましょう。
倫理観のチェックポイント
- 「患者中心の医療」「チーム医療」など、倫理的な価値観を踏まえているか
- 医療の“正解のない側面”に触れ、自分なりの考えを述べているか
- 他者を支える姿勢が独善的ではなく、相手の立場を尊重したものになっているか
例えば、海外での生活を通じて「延命治療を望まない患者の意思が尊重される場面」に触れたとします。その経験から、日本では家族の意向が優先されることが多く、本人の意思との間に葛藤が生じる場合があると気づきました。
こうした“正解のない課題”に対して、自分なりの考えを持ち、患者の尊厳を守る医療を模索する姿勢を示せれば、倫理観が伝わる志望理由書になります。
③語彙― 深い考えを伝える言葉を選べているか
言葉遣いがあまりにも平易すぎたり、感情を表す言葉ばかりを並べていたりすると、文章が浅く見えてしまいます。
ですので、提出前には「適切な言葉遣いができているか」「感情的な表現に頼りすぎていないか」をしっかりと確認しましょう。
語彙のチェックポイント
- 「良かった」「悲しかった」「思った」などの感想だけで終わっていないか
- 課題意識や倫理的な視点を表す語(例:責任・公平・協働・共感)を適切に使えているか
- 同じ表現を繰り返さず、ニュアンスに応じて言葉を使い分けているか
例えば「海外の医療制度を見て不安を感じた」と書くだけでもニュアンスは伝わりますが、「海外の医療制度を見て公平性の欠如に気づき、日本の医療制度の良さと課題に気付いた」のように、適切な語彙を使用してより具体的に述べることができれば、志望理由書に一層の説得力が生まれます。
④独自性― あなただからこその経験・視点になっているか
志望理由書において大切なのは、体験のユニークさではなく捉え方の独自性です。
帰国子女の皆さんは、一般の受験生よりもユニークな体験を多く経ているかもしれませんが、大切なのはそれぞれの体験をどう捉えて、これからどう活かしていくのかです。
独自性のチェックポイント
- 「〇〇を学んだ」だけでなく、「そこから何を考えたか」が書かれているか
- あなた自身の言葉で、経験の意味を定義できているか
例えば「ボランティアを通じて協力することの大切さを知った」と書くだけでは、よくある表現にとどまり、凡庸な印象を与えます。
一方で、「協力することは単に役割を分担するのではなく、互いの弱点を補い合う営みだと気づいた」と述べれば、同じ体験でも自分なりの視点を示すことができ、独自性が伝わります。
採点者は、このように体験を自分の言葉で捉え直し、他の受験生とは異なる考え方を打ち出せているかを評価します。
⑤実現性― 将来像が具体的で到達可能な道筋になっているか
志望理由書では、理想を語るだけでなく「どのように行動していくか」までを示すことが重要です。採点者は、受験生が描く将来像にリアリティがあるかを必ず見ています。
実現性のチェックポイント
- 「〇〇大学の××プログラムを通じて学びたい」など、大学での具体的な学びと結びつけているか
- 「学びを臨床に活かし、社会に還元する」といった成長のプロセスが描けているか
- 将来像が具体的で、段階的に到達可能な道筋になっているか
「世界中の難病の人々を救いたい」と書くだけでは、現実離れした抽象的な理想像になってしまいます。
そうではなく、例えば「貴学が推進する比較制度研究を通じて、難病の治療法開発と国際的な医療アクセス改善に貢献したい」と述べることで、実現性のある将来像を採点者に伝えることができます。
まとめ:海外経験を合格につなげる医学部志望理由書の書き方

医学部帰国子女枠入試で求められるのは、知識ではなく「考える力」です。海外で得た経験をどれだけ深く意味づけ、医師としての志へとつなげられるか。その過程こそが、志望理由書や面接で評価されるポイントになります。
志望理由書は「医師としての設計図」
帰国子女枠の志望理由書は、あなたの体験や価値観、倫理観を通して、「なぜ医師を目指すのか」「どんな医師になりたいのか」を論理的に伝える設計図です。
- 原体験から将来像まで内容が一貫しているか
- 経験を単なるエピソードで終わらせず、課題意識へとつなげているか
- 医療倫理や日本の医療文化を理解し、自分の言葉で語れているか
この3点が整っている志望理由書は、面接でも一貫した説得力を持ちます。志望理由書は、合格への“入口”であり、あなたの将来像を描く“設計図”でもあります。
良い志望理由書には、経験を抽象化して価値観に結びつける力、目的から逆算して考える力、物事を多面的に捉える力、そしてそれを適切な言葉で表現する力が必要です。これらを意識することで、文章に深みが生まれ、表面的でない志望理由書になります。
「何を書けばいいか分からない」
「面接で深掘りされたときに答えに詰まりそう」
「海外経験をどう活かせばいいか整理できていない」
――そんな不安を持つ方も多いのではないでしょうか。
MEDICAL DIGでは、経験豊富な講師陣が志望理由書の書き方から面接・小論文まで一貫してサポートしています。無料相談でお子さまの現状を丁寧にお伺いし、最適な対策をご提案します。
医学部の帰国子女枠入試をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。







