受験情報

医学部のグループ面接のポイントは?個別・集団・討論・MMI、それぞれの対策を徹底解説!

医学部のグループ面接のポイントは?個別・集団・討論・MMI、それぞれの対策を徹底解説!

2023年現在において、日本に存在する全ての医学部は、国公立・私立に関わらず、入試の際に面接試験を行っています。

一昔前までは筆記試験のみの医学部もありましたが、医師として働くためにはコミュニケーション能力を始めとする高い人間性が求められることや、医療過疎の問題が深刻化し、地域に根差した医師の養成が喫緊の課題となっていることなどから、全ての大学で面接試験が実施されるようになりました。

一方で、各大学における面接の配点や実施形態は様々です。
傾向としては、偏差値の高い大学ほど、面接では「最低限の適性があるかを確認する」のみとなっており、逆に偏差値が高くない大学においては面接の比重が高く、中には二次試験の配点の50%を面接に置いている大学もあります。

<面接の配点が高い大学の例 ※()内は二次試験の配点と面接比率>
秋田大学(200/400点 50.0%)

旭川医科大学(150/350点 42.9%)

兵庫医科大学(100/650点 15.4%)

また、多くの大学は個人面接ですが、グループ討論やMMI(Multiple Mini Interview)を課す大学もあり、独自の面接形態に慣れるためには相応の対策が必要です。

そこでこの記事では、医学部受験における面接のポイントについて詳しく解説していきます。

現役の京大医学部生の経験などを元にした説得力のある内容となっていますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

【執筆・監修】
医学部受験の専門家 
妻鹿潤
・16年以上1500名以上の指導実績あり
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中

特化した対策が必要なのは「グループ討論」と「MMI」

特化した対策が必要なのは「グループ討論」と「MMI」

医学部入試における面接の形態には、以下の4つがあります。

<医学部入試における面接の4形態>
①個人面接
②集団面接
③グループ討論
④MMI

このうち、「①個人面接」が最もオーソドックスな形態であり、実施校も多くなっています
複数名の面接官に対して受験生が一人ずつ面接を受ける形で、志望動機や自己PR、医療に関する時事問題といった内容に答えていきます。

「②集団面接」は、個人面談に次いで実施校が多い面接の形態です。
複数名の受験生が一度に入室し同時に面接を受けることになりますが、面接官の質問に答えるという基本的な形は変わらないため、対策は個人面接とほぼ同じになります。

「③グループ討論」は近年実施校が増えつつある面接の形態で、あるテーマについて受験生同士で討論させ、その過程を面接官が評価するというものになります。
医師として働く際には、患者さんとのコミュニケーションや医療従事者同士のチームワークが非常に重要です。グループ討論は、こうした協調性や共感性といった資質を見るために行われるものであることを認識し、“良い討論”とはどのようなものかを考えながら対策していきましょう。

なお、これまでグループ討論を実施したことのある医学部は以下のとおりです。

<グループ討論実施校>
🔹国公立
旭川医科大学(前期/後期)

名古屋市立大学(前期)

富山大学
(前期/後期) ※集団面接も同時実施

岐阜大学
(前期/後期)

滋賀医科大学
(前期)

香川大学
(前期) ※個人面接も同時実施

🔹私立
東邦大学

日本医科大学

自治医科大学
 ※一次試験で個人面接、二次試験でグループ討論と個人面接

金沢医科大学

福岡大学

「④MMI」とは、Multiple Mini Interviewの略で、近年注目されつつある新しい面接の形です。
具体的には、あるシチュエーションを説明する文章や資料を読み、それに対する自分の捉え方や対処法を面接官に対して説明するという形の、いわばアドリブでのプレゼンテーション能力を測るテストになります。

グループ討論の場合、グループの中に輪を乱す人がいたり、全くしゃべらない人がいたりしたときに、全員の能力を正確に測ることが難しくなってしまいますが、MMIは個人ごとに能力を測ることができますし、「面接官に自分の言葉で説明する」というコミュニケーションスキルも測ることができます。

かなり新しい形の面接形態ですので、実施校は国公立では千葉大学、私立では東京慈恵会医科大学や東邦大学、藤田医科大学など一部の大学に限られています

MMIは受験生1人に対してプレゼンテーションを複数回行わせる場合もあります。
そのため、必要な面接官の人数が多くなるほか、1人あたりに掛ける時間も個人面接や集団面接に比べると長くなります。

実施する大学の負担も大きいことから、今後、大多数の大学でMMIが実施されるとは考え難いものの、論理的思考力とコミュニケーションスキルを同時に測れるメリットも大きいことから、MMI的な出題をする大学が増えていく可能性はあります。

情報を自分なりに解釈し、それに対する意見を述べるというスキルは社会人になってからも非常に重要ですので、勉強の進捗に余裕のある方はMMIの出題例を調べ、自分だったらどう答えるかをシミュレーションするのも良いでしょう。

【近畿大学医学部】数学の傾向と対策|過去問・解答速報
【近畿大学医学部】数学の傾向と対策|過去問・解答速報
近畿大学医学部の数学の最も大きな特徴は、「数IIIからの出題が無いこと」です。 2022年4月からは新しい教育課程となっていますが、これまでと同様、複素数平面や…

医学部の入試面接の傾向と対策(個人面接・集団面接・グループ討論・MMI)

医学部の入試面接の傾向と対策(個人面接・集団面接・グループ討論・MMI)

この章では、医学部の入試面接について、各形態ごとの特徴と対策を詳しく解説していきます

医学部の入試面接の傾向と対策①個人面接

個人面接は最もオーソドックスな面接の形態であり、高校入試の際に経験したことがある方も多いのではないでしょうか。

面接の配点が低い大学で広く採用されており、医師や医学研究者として最低限の資質があるかどうかを中心に見られることが多くなっています。

質問の内容は、志望動機やどんな医師になりたいかなどオーソドックスなものが多く、「数ある医学部の中で、なぜうちの大学を選んだのか」という視点で質問される場合もあります。

なぜ医師になりたいのかや、なぜその大学を選んだのかといったことは基本中の基本ですので、しっかりと自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。

面接の配点が低い大学では、飛び抜けて秀逸な回答をして目立つ必要はありません。自分の考え方をシンプルに、相手に伝わるように表現することを心掛けましょう。

面接の配点が高い場合は、オーソドックスな質問であっても一定のオリジナリティがあり、説得力のある回答が求められます
「入れるならどこでも良い」という本心が透けてしまうような回答や、教科書的で自分で考えた感じがしない回答は減点されてしまう場合があるので気を付けましょう。

また、用意してきた回答にこだわるあまりに、質問に対する答えになっていなかったり、だらだらと冗長に話して結局何が言いたいのか分からなかったりといった答え方も減点の対象となります。

面接は用意してきた答えをスラスラ話せるかではなく、相手の質問に的確に答えられるかを見る場ですので、面接官に“伝える”という意識を常に持ちましょう。

浪人生や再受験生の場合は、浪人や再受験をしてまで入学したい理由は何か?という突っ込んだ質問がされる場合もあります。
志望動機については現役生に比べてさらに明確で説得力のある説明が求められますので、浪人生や再受験生の場合はしっかりと対策していきましょう。

さらに近年の傾向としては、「なぜうちの大学なのか?」ということも聞かれます。特に過疎地域の多い都道府県では医師不足が深刻化しており、受験生が地域に根差した医師となってくれるかどうかを確認する意味で、大学入試の際にこうした質問がなされる場合があります。

もちろん、志望動機は「研究内容に惹かれたから」「附属病院での対応に感銘を受けたから」など、地域医療問題以外にも様々なものがありますが、もし過疎地域の医師不足を解決したいという思いを持っている場合は、積極的にアピールするのも良いでしょう。

大阪大学医学部の傾向と対策|数学・英語の参考書も紹介
大阪大学医学部の傾向と対策|数学・英語の参考書も紹介
大阪大学医学部は、東京大学医学部、京都大学医学部に次ぐ難関医学部です。 偏差値は70程度となっており、調査によっては72~74とされる場合もあります。 二次試験…

医学部の入試面接の傾向と対策②集団面接

医学部の入試面接の傾向と対策②集団面接

集団面接は、一度に複数名の受験生の面接を行う形態ですが、基本的な質問内容は個人面接と変わりません。したがって、対策も「2-1.医学部の入試面接の傾向と対策①個人面接」で解説した内容とほぼ同じになります。

個人面接と集団面接の一番の違いは、他の受験生の回答が分かるという点です。
ほかの受験生が秀逸な回答をしていたり、自分が回答しようと思っていた内容と被っていたりすると慌ててしまうかもしれませんが、「自分は自分」と割り切り、落ち着いて回答することが大切です。

回答が被っていると言っても、一字一句同じ答えであることはまずありません。回答の趣旨は同じでも、言葉選びや話し方は一人一人違いますので、隣の受験生と回答が被ったからといってその場で無理にアレンジを加えたりせず、自分の言葉で自分なりに答えていきましょう。

もし回答が被ると焦ってしまう場合は、答えを2パターン以上用意しておくのも一つの手です。
特に、ありがちな回答(「子どもの頃に大病したときの経験が~」「親が医師として働く姿を見て~」)は被る可能性が非常に高いため、サブで使う回答も考えておくと良いでしょう。

面接では、100%本当のことを言う必要はありませんが、かといって100%嘘のことを言っても、回答を掘り下げられたときに上手く答えることができず嘘がバレる可能性もあります。
回答のストーリーの作りやすさも考慮しつつ、自分自身の状況とかけ離れ過ぎていないかのバランスを取っていくことが重要です。

医学部の入試面接の傾向と対策③グループ討論

グループ討論では、与えられたテーマについて受験生同士で討論させ、議論の過程を面接官が評価します。

「グループの結論を最後に発表させるもの」「賛成と反対に別れさせ、ディベートさせるもの」など、各大学によって実施方法は異なります。
制限時間は30分程度の場合が多いものの、中には10分や60分といった大学もあるため、実施形態や制限時間に応じた対策が必要になります。

また、面接官が司会を行う場合や、岐阜大学のようにあらかじめ司会役を指名する大学もあります。

志望校がグループ討論を実施している場合は、過去に出題されたテーマだけでなく、実施形態についても具体的に調べ、入念にシミュレーションを行いましょう。

多くの大学は、グループ討論をとおして受験生の「協調性」を見ようとしています。
グループ討論で評価できる能力としては、ほかにも「論理的思考力」や「表現力」、「発想力」といったものがありますが、医師として最も重要なのは、病院内でチームとして働くための協調性であり、次いで患者さんに寄り添う共感性やコミュニケーション能力ということになります。

ただし、ディベート形式のグループ討論では、賛成と反対に分かれる以上、一定の対立構造を生み出す必要があります。
協調性を意識しすぎるあまりにディベートとしての形が成り立っていないとなれば減点の対象となりますので、「意見が違う相手の話もしっかり聞く」「相手の意見を踏まえつつ、自分なりの論理を展開する」という対話のキャッチボールを意識すると良いでしょう。

さらにディベート形式の場合は、「異なる意見でありつつも歩み寄りを見せる」「意見をすり合わせる」といったこともポイントの一つになります。

テクニック的な話になりますが、例えば30分のディベートであれば、前半15分はお互いの意見を言い合って対立構造を作り、20分経過したくらいで意見がすれ違っている根本的な理由を一つに絞って、その後は「どうすれば歩み寄れるか」という論調で進めていけば、グループとして一定の結論を出すことができるでしょう。

単に意見を言い合って険悪なムードで終わる様子を面接官は見たいのではありません。
議論をとおして解決策を見出したり、お互いに協調したりできるかといった点が重要ですので、相手を論破することにこだわったり、自分の意見を言いっぱなしになったりしないように気を付けましょう。

ディベート形式ではない場合も同様に、テーマについてどのような意見が出されるかを想定し、共通点や対立事項を整理しつつ、どのような道筋で結論まで持っていけば良いかを瞬時に判断して実際の議論に落とし込んでいく必要があります。

自分の意見を整理するだけでなく、議論全体をどう進めるかといった俯瞰した視点を持てば、グループ討論はかなり有利に進めることができます
自分の意見は結論から延べ、長くとも1分半以内にまとめるようにしましょう。「私は○○に賛成です。なぜなら、~~だからです。同じく賛成されている△△さんのご意見を詳しく伺っても良いですか?」など、他の人に上手くパスが回せると良いでしょう。

ただ、どんな人と同じグループになるかは当日まで分かりません。
一方的にしゃべり続けたり、全くしゃべらなかったりする人と同じグループになった時にどんな対応をすれば良いかや、議論の流れを作ろうとする人が複数人現れた場合の立ち回り方などは、練習を重ねて感覚を掴んでいくしかありません。

沈黙する人には「○○さんはどう思われますか?」と話を振ればよいですが、話し過ぎる人に対してはあからさまに話を遮るのではなく、「なるほど、○○と言うことですね」とそれとなく要約してあげるなどして、上手く議論を展開させるテクニックが必要です。

塾や予備校では模擬討論を実施している場合もありますので、積極的に活用していきましょう。

また、自分一人で取り組めるトレーニングとしては、過去のテーマ例を参照し、

①:自分の意見をまとめる
②:自分の意見に対立する意見を想定する
③:①と②の落としどころを見つける

といったシミュレーションをするのがオススメです。

頭の中で考えているだけだとアウトプットの力が付かないので、口に出して説明するか、少なくとも紙に書いて論点を整理すると良いでしょう。

以下では、各大学でこれまで実際に出題されたテーマを示していますので、ぜひご活用ください。

<グループ討論のテーマ例>
・医療過誤、医師の過労死などの問題があるが、それに対してどうすべきか(旭川医科大学 2017年度後期)
・マイナンバー制度についてどう思うか(滋賀医科大学 2017年度前期)
・本を読むのにタブレットを使用することをどう思うか(富山大 2017年度後期)
・出生前診断/尊厳死/脳死移植など、生命倫理に関する問題(複数大学で頻出)

医学部の入試面接の傾向と対策④MMI

医学部の入試面接の傾向と対策④MMI

MMIでは、事前に文章などで示されたシチュエーションやグラフなどの資料について、自分なりの解釈や考え方を短い時間でプレゼンテーションするか、または面接官との質疑応答の中で主張していきます。
1タームは3~5分程度で、4~5回繰り返す形式の場合もあります。

MMIは、個人面接や集団面接のようにあらかじめ質問を想定して回答を準備することができませんし、グループ討論のようにメンバーによって実力を発揮しきれないといったこともありません。
受験生が本来持っている力が試されるため、特に論理的思考力や表現力を重視している大学で積極的に採用されています。

ただ、MMIだけでは協調性や人格を見ることは難しいため、一部の大学ではMMIと併せて個人面接や集団面接も実施しています。

MMIの具体的な流れとしては、面接室に入ると面接官が座っていて、「机の上にある紙を読んでください」と指示されます。
例えば、2018年の東京慈恵医科大学のMMIでは、以下のようなシチュエーションが示されました。

<2018年東京慈恵医科大学・MMI問題>
離島の病院に週1回、医師が遠方よりやって来て、島民の治療にあたっている。

だが、この島にAI(人工知能)ロボットを導入したら、24時間、毎日休みなく、いつでも島民を診療可能である。AIロボットを導入した場合、医師は島の限られた予算から来られなくなるという。

あなたがこの島の村長だったとして、人間の医師とAIロボットのどちらを導入するか。なお、AIロボットの導入の予算は、製薬会社が費用を負担するものとする。

※問題内容は受験生からの聞き取りによるもののため、実際の出題とは異なる。
(引用元:医学部入試の面接で本当に起きた「逆転合格」 | 深掘り!医学部入試の知られざる世界 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)

この問題では、人間の医師とAIロボットが二項対立として挙げられています。
出題の狙いとしては、それぞれのメリット・デメリットを洗い出した上で、どちらを導入すべきかを論理的に説明できるかといったものになるでしょう。また、人間とロボットのメリット・デメリットを洗い出す際には、過疎地域の医療問題にどれだけ関心を持っているかということもポイントになります。

とはいえ、過疎地域の医療問題やAIロボットについて専門的な知識を持っている必要はありません
MMI問題において知識のレベルはそれほど重要ではなく、それよりも論理的に説明できるかどうかの方がはるかに重要です。他大学の出題例を見ても、一般的な知識レベルで対応できるものがほとんどです。

人間の医師とAIロボットのメリットとデメリットを一般的な知識レベルで挙げていくと、以下のようなものになるでしょう。

○人間の医師
(メリット)生身の人間の温かみがある
(デメリット)週に1回しか来ない

○AIロボット
(メリット)24時間対応できる
(デメリット)抵抗感を感じる人がいる、製薬会社の予算に依存する

これらのうち、AIロボットのデメリットである「製薬会社の予算に依存する」という点を除くと、「人の温かみを取るのか、それとも24時間診療可能であることを取るのか」という価値観の問題に帰結することがわかります。

どちらが正解ということはありませんが、例えば前者を取る場合は、「離島の医師は単なる医療者としてだけでなく、島の人々の話し相手としての役割も担っている。身体的な健康だけではなく、コミュニケーションも含めた心の健康を保つのも医師の役割であるため、人間の医師を導入すべき」とできますし、「医療の本質は人命を救うことにある。高齢者が多いと思われる離島では、24時間いつ命にかかわる事態が起きるか分からないため、AIロボットを導入すべきである」という形で後者の主張をすることができます。

MMIは1ターム3分程度であるため、それほど込み入った話をする必要はありません
与えられた状況をざっくりと整理し、主張を簡潔にまとめることを最優先しましょう。

あれもこれもと要素を取り入れすぎると、論旨が迷子になってしまいます。メインとなる軸を明確にし、それだけで話を完結させることがポイントです。

テーマに対する様々な立場や意見を想定し、それを元に自分の主張を論理的に展開していくという流れは、実はグループ討論にも通じる手法になります。
「2-3.医学部の入試面接の傾向と対策③グループ討論」で解説したように、グループ討論においても、テーマが示された時点で想定される主な意見を洗い出し、どんな結論に、どのような道筋で持っていくかということを見定めることが重要になります。

「他人と協力する」という協調性の観点を除けば、グループ討論とMMIはどちらも共通して「即興的な論理的思考力」を測るものと捉えることもできます。
論理的思考力に即興性が必要かどうかはさておいて(筆者としては、熟考タイプの医師がいても良いと思いますし、研究職においてはむしろ必要な資質だと考えます)、グループ討論やMMIを実施している大学では、いわゆる頭の回転の速さと口の上手さを重視していると言えるでしょう。

「自分はじっくり考えるタイプの人間だ」「口下手で、緊張すると上手く話せない」というタイプの人は、グループ討論やMMIの実施校を敢えて選ぶ必要はありません。
得意科目の配点が高い学校を志望校にするのと同じように、個人面接や集団面接など、自分の良さを発揮しやすい形態の面接を実施している学校を選ぶと良いでしょう。

京大医学部に合格するための勉強法とは?勉強時間・参考書・過去問の使い方を徹底解説!
京大医学部に合格するための勉強法とは?勉強時間・参考書・過去問の使い方を徹底解説!
国公立医学部の最難関である京都大学医学部。 高い目標を掲げて受験勉強に励んでいる方の中には、「自分の勉強法はこれで良いのか?」と悩んでいる方も多いのではないでし…

医学部入試におけるグループ面接対策のまとめ

医学部入試におけるグループ面接対策のまとめ

この記事では、医学部入試における面接の対策について詳しく解説してきました。

改めてポイントをまとめると、以下のとおりです。

<POINT>
・日本に存在する全ての国公立・私立大学医学部は、入試の際に面接を行っている

・面接の形態は、個人面接・集団面接・グループ討論・MMIの4つ

・面接の配点比率は大学によってかなり差があり、配点の低い大学においては最低限の対策を行うだけで十分

・個人面接や集団面接では、志望動機や自己PRなどオーソドックスな質問がされる場合がほとんど

・グループ討論では、自分の意見を主張するだけでなく、他者の意見を聞きながら議論全体の流れを意識することが大切

・MMIは、示されたシチュエーションにおける対立事項を見出し、それについて自分の意見を論理的に説明する力が求められる

・グループ討論やMMIでは即興で考える力が求められるため、熟考型の人は個人面接や集団面接の大学を選ぶと良い

受験生の中には、自分が即興的な思考力や判断力に優れているのか、それともじっくりと時間を掛けて考えることが得意なのか、悩んでいる方も多いと思います。
まずは模擬面談や模擬討論に参加し、自分がどちらのタイプなのかを見極めましょう。

また、自分では論理的に話せていると思っていても、実は議論に飛躍があったり、話し方が早口であったり、威圧感があったりといったマイナスの面があるかもしれません。
信頼のおける先生や友人に、自分の話し方について客観的なフィードバックをもらうのも良いでしょう。

医学部専門個別指導MEDICAL DIGでは、京大を始めとする現役の医学部生たちが、共通テストから二次試験・面接対策まで、徹底的にサポートいたします。
また、自身の合格経験と、MEDICAL DIG独自のアトリビュート分析によって、一人一人に適した学習計画を提案し、合格へと導きます。

※アトリビュート分析とは

学びに向かう力や自己肯定感など、学力の背景にあるその人の人格や特性のこと。
MEDICAL DIGでは、発達心理学や統計学を取り入れた独自のシステムにより、その人のアトリビュートを徹底的に分析し、個々の特性に応じた学習方針を提案します。

たくさん勉強しているのに成績が伸びず悩んでいる方や、自分に合った勉強方法を見つけたいと考えている方は、ぜひ一度MEDICAL DIGまでお問い合わせください。

また、初回授業や面談はオンラインで無料で承っています
お住まいの地域に医学部専門塾が無くてお困りの方や、現在通っている塾や予備校と並行してサポートを受けたい方など様々なニーズにお応えしますので、お気軽にご相談ください。

志望校への合格を目指し、一緒に頑張りましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

関連記事