山口大学医学部の後期試験では、共通テストに加えて、小論文と面接が課されます。配点は共通テスト950点、小論文300点、面接200点の合計1450点となっており、小論文の比重がやや大きいのが特徴です。
小論文は課題文読解型で、国語や英語の読解問題のような形式です。ですので、基本的には国語や英語の記述問題として対策を進めれば問題ありません。
一方で、「○○について自分の意見を述べよ」といったテーマ型の問題も1~2問出題されます。受験生の中には、こうしたテーマ型の問題に苦戦されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、そんな悩みを解消し、山口大学医学部の後期試験に自信を持って臨めるよう、次のポイントについて詳しくお伝えします。
- 小論文の過去問と対策
過去問を参照しながら、対策のポイントを解説します。 - 小論文を書く際のポイント
自分の意見を論理的に伝えるためのコツをお伝えします。 - 面接の対策
頻出の質問について、解答例を交えながら解説します。
山口大学医学部の後期試験の対策に役立つ情報が満載ですので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
- 山口大学医学部の後期試験を受験予定の方
- 小論文の対策をしたい方
- 面接の対策をしたい方

医学部受験の専門家
妻鹿潤
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中


▼目次
【山口大学医学部】試験日程・科目・配点などの基本情報
山口大学医学部の後期試験の概要は、以下のとおりです。
- 募集人数:10名(うち地域枠3名を含む)
※地域枠の合格者が募集人員に満たない場合、その欠員は全国枠の募集人員に加えられる。 - 出願期間:2025年1月27日(月)~2025年2月5日(水)17時必着
- 大学入学共通テスト:2025年1月18日(土)・19日(日)
- 個別試験日程:2025年3月12日(水)・13日(木)
- 合格発表:2025年3月21日(金)
• 大学入学共通テスト 合計950点
o 国語:200点
o 地歴・公民:100点(「地理総合・地理探究」「歴史総合・日本史探究」「歴史総合・世界史探究」「地理総合・歴史総合・公共」「公共・倫理」「公共・政治経済」から1科目)
o 数学:200点(「数学I・数学A」「数学II・数学B・数学C」)
o 理科:200点(「物理」「化学」「生物」から2科目)
o 外国語:200点(「英語」)
o 情報:50点(「情報Ⅰ」)
• 個別試験 合計500点
o 小論文:300点
o 面接:200点
過去の倍率と共通テストボーダー
山口大学医学部・後期試験の過去の倍率は以下のとおりです。
倍率は概ね21~25倍で推移していますが、年度によっては45倍(R4)など非常に高くなる場合があります。
後期試験は募集定員が10名と狭き門であるため、ある程度倍率が高くなることは想定しておきましょう。
共通テストボーダーについては、令和6年度(2024年度)入試で713.4点(900点満点、得点率79.3%)となっています。
センター試験から共通テストに変更されてから、ボーダーはやや低下傾向にあります。とはいえ、年度により倍率の上下もあるため、出願に際しては概ね得点率85%以上を目指しましょう。
なお、第一段階選抜の実施要件は前期試験で7倍以上、後期試験で15倍以上となっています。
近年、前期試験では第一段階選抜が実施されないケースが多いですが、後期試験では毎年第一段階選抜が実施されています。
得点率85%以上は国立大学医学部としてはそれほど高いボーダーではありませんが、令和7年度(2025年度)からは情報Iが加わるなど入試科目の変更もありますので、しっかりと準備をして挑むようにしましょう。
山口大学医学部が求める学生像(アドミッション・ポリシー)
山口大学医学部のアドミッションポリシーは以下のとおりです。
後期試験では小論文と面接が課されることから、山口大学医学部がどんな学生を求めているのかをしっかりと理解し、それを踏まえて小論文や面接に挑むことが大切です。
① 医学を学ぶために必要な基礎学力を身に付けた人
② 国際的視野を持って、山口県をはじめとした地域医療と、医学の発展に貢献する意欲のある人
③ 倫理観が高く、医師としての職責を理解できる人間性豊かな人
④ 目標実現のためにコミュニケーション能力やリーダーシップを発揮できる人
⑤ 知的探究心が旺盛で、生涯にわたり自己研鑽を続ける意欲のある人
⑥ 自ら課題を発見・提起して論理的に思考し、解決への道筋を探究できる人
(引用元:令和7年度入学者選抜要項(山口大学))
求める学生像については、重要度順に並んでいると考えましょう。すなわち、山口大学医学部においては①の基礎学力が最も重要であり、続いて②地域医療と医学への発展への意欲、③倫理観と責任感という順に重視されます。
面接で志望動機や強みを聞かれた際には、これらの求める学生像を意識して答えるようにすると合格にぐっと近づくことができます。
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【山口大学医学部】小論文の出題傾向と過去問
山口大学医学部の後期試験における小論文の概要は以下のとおりです。
- 試験時間は120分で、配点は300/1450点
- 課題文を読んでいくつかの小問に答える課題文読解型
- 解答には50~400字程度の字数制限がある
- 課題文は英語で出題されることもある(解答は日本語)
- 過去に出題されたテーマは「終末期医療」「AIと医療」「遺伝子治療」など
例えば、令和6年度(2024年度)の小論文では、大問1で遺伝子治療に関する論文が課題文として取り上げられました。
課題文の内容について説明する問題が3問、自分の考えを述べさせる問題が1問の計4問の構成で、内容説明のうち1問は遺伝形式を図示させる問題でした。
医学論文を実際に読み解く問題であり、内容説明が多く求められるなど、読解力を中心に試される問題となっています。
また、令和6年度(2024年度)の大問2では、地球温暖化と人々の健康に関する英語の論文が取り上げられました。
専門用語が多く含まれますが、難解な専門用語には必ず注釈が付けられます。そのため、高校で習うレベル以上の単語を覚えておく必要はありません。
小問については、いずれも本文に即して内容を説明する読解問題で、英語を理解するだけでなく、論旨を正確に把握して日本語で説明する力が求められます。
これまでの傾向から、課題文の題材はいずれも『Nature』などの科学雑誌に掲載された医学論文となっています。
そのため、日頃からこうした医学論文に慣れておくことが対策に直結します。
受験勉強で忙しい中ではありますが、例えば「週に1回英語の医学論文を読む」といった習慣をつけておくと、かなり効果的な対策につながります。
【山口大学医学部】小論文の対策ポイント4点
ここでは、山口大学医学部のような英文読解を含む課題文読解型の小論文の対策方法について解説します。
① 英語力を上げる
② 過去問を解く
③ 医療関係のトレンドを把握する
④ 第三者に添削してもらう
小論文の対策ポイント①英語力を上げる
山口大学医学部の小論文では、英文の読解問題が出題される可能性が高いです。題材は医学に関連する論文で、実際に専門雑誌に掲載されているものがほとんどです。
専門用語も多く含まれますが、難しい単語には注釈がつくため、すべてを暗記する必要はありません。ただし、慣れていないと読み進めるのに時間が掛かってしまうため、日頃から英語の論文や記事に触れておくことが大切です。
また、本文の内容を説明させる問題も多いため、共通テストだけでなく、記述式の問題にも取り組んでおくと良いでしょう。
小論文の対策ポイント②過去問を解く
過去問を解いてみることも大切です。過去問から出題傾向を把握し、実際に演習を繰り返しておくことで本番でも落ち着いて問題に取り組むことができます。
また、その際には本番と同様に時間を測りながら解き、どれくらいのスピードで解き進めれば良いのか感覚を掴んでおきましょう。
さらに、過去問だけでなく、他大学の課題文読解型の小論文に取り組むのも効果的です。
おすすめの問題集としては、代々木ゼミナールの「新小論文ノート」シリーズが挙げられます。実際に出題された入試問題がジャンルごとに掲載されており、医療系の問題も豊富です。(参考:代々木ゼミナール(予備校) | 2025新小論文ノート)
解説と添削例も充実しており、しっかりと解説を読み込むことで小論文のポイントを押さえることができます。
ただし、添削に関しては自己採点するのではなく、塾や学校の先生など必ず第三者に見てもらうようにしましょう。(→小論文の対策ポイント④第三者に添削してもらう)
小論文の対策ポイント③医療関係のトレンドを把握する
山口大学医学部の小論文対策においては、医療に関するトレンドを把握することが大切です。
山口大学医学部でよく出題されるテーマは、
- AIと医療
- 地球温暖化と人々の健康
- 遺伝子治療
- 終末期医療
- 生殖医療と生命倫理
など、医療や社会における現代的な課題に関連したものとなっています。
ですので、普段から医療に関するニュースをチェックして、最新のトレンドを把握しておくようにしましょう。
また、「○○について自分の意見を述べなさい」という問題が出題されることもあります。
このようなテーマ型の問題については、個々のニュースや課題に対して自分の意見を持ち、それを論理的に表現できるようにしておくことが大切です。
- 医療関連のニュースサイトをチェック
医療関連のニュースサイトや雑誌をチェックし、よく取り上げられる話題を把握しておきましょう。
→おすすめのニュースサイト:医療・健康のニュース一覧 | NHKニュース、時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト - 自分の意見を持つ
単に情報収集するだけではなく、自分の意見を持つことも大切です。問題の背景や社会的な影響について考え、自分の言葉で意見を述べられるようにしましょう。
小論文の対策ポイント④第三者に添削してもらう
解答を自分で見直すことも大切ですが、演習の際には必ず第三者に添削してもらうようにしましょう。第三者の視点からフィードバックをもらうことで、自分の弱点や改善点に気づくことができます。
論理の展開が不明瞭だったり、意見の根拠が不十分であったりする点を指摘してもらいましょう。
• 添削後にもう一度同じテーマで書いてみる
一度添削を受けた後に再度同じテーマで書いてみると、改善点がより明確になり、次に生かすことができます。
【山口大学医学部】テーマ型小論文の対策
山口大学医学部の小論文では、課題文の読解問題が大部分を占めるものの、自分の考えを400字程度で述べさせるテーマ型の問題も出題されます。
「○○について自分の考えを述べよ」というテーマ型の問題に解答する際には、論理的かつ明確な構成を意識しましょう。
以下では、テーマ型問題のポイントを解説します。
構成の基本(序論・本論・結論)を徹底する
自分の意見を述べる際には序論・本論・結論の3つの部分で構成するのが基本です。それぞれの役割を正確に理解し、論理的に展開することが大切です。
o テーマに対する自分の立場や意見を簡潔に示します。
o 課題に対する問題提起を行い、読者にその重要性を伝えます。
o 例えば、「医療の現場におけるAI技術の導入については賛否両論ありますが、私自身は○○という立場を取ります。」のように、自分の立場を明確にします。
• 本論(主張の展開)
o 自分の意見を論理的に展開します。
o 反論や事例を交えながら、論点を順序立てて説明します。
o 例えば、AI技術の利点を挙げた後、それに伴う問題点や懸念を提示し、その解決策について言及します。
• 結論(まとめ):
o 自分の意見を再確認し、問題に対する解決策や提言を簡潔にまとめます。
o 結論では、単なるまとめにとどまらず、読者に自分の立場や意見を改めて伝え、問題解決の方向性をはっきりと示すようにしましょう。
いきなり書かずに骨組みから考える
小論文を作成する際によくあるケースとして、「書いているうちに何を伝えたいのか分からなくなってしまう」というものがあります。
こうしたミスを防ぐためには、いきなり解答を書き始めるのではなく、「テーマ」と「序論・本論・結論」を大まかにメモ書きしてから書き始めるようにしましょう。
例えば、「医療現場におけるAI技術の導入について自分の意見を述べよ」という課題であれば、
○ 序論:導入すべきだと考える
○ 本論:
- そのように考える理由「○○」
- 想定される反論「○○」
- 反論に対する反論「○○」
○ 結論:なので、○○には注意が必要であるものの、やはり導入すべきだと考える
というようなメモをまず作ってから書き始めるようにしましょう。
出題者が求めているのは、単なる知識や情報の羅列ではなく、自分の意見を的確に述べる能力です。課題文に書かれたキーワードや問いかけをしっかりと把握し、論旨がぶれないように意識しましょう。
文字数に応じて具体例を盛り込む
小論文では、データや具体的な事例を使って主張に説得力を持たせることも大切です。
特に、医学部の小論文では現実的な課題を扱うことが多いため、具体的な事例を挙げることによって自分の意見に説得力を持たせることができます。
例えば、「終末期医療の在り方」というテーマの場合は、家族と延命治療について話し合ったエピソードなどを含めると内容に説得力が増します。
ただし、山口大学医学部の場合、テーマ型問題の文字数は400字以内とそれほど多くありません。具体例を入れることで文字数がオーバーしてしまう場合は、無理に具体例を入れる必要は無いため注意しましょう。
【山口大学医学部】面接の対策
山口大学医学部の後期試験では、小論文のほかに面接が課されます。面接の配点は200点と比較的高いものとなっていますが、質問の内容は志望動機などオーソドックスなものとなっています。
ここでは、山口大学医学部後期試験の面接の特徴についてご紹介します。
面接時間と形式
山口大学医学部の面接は1回あたり約10分で、計2回行われます。
面接官3人に対して受験生1人の個別形式で、緊張感が少なく、穏やかな雰囲気の中で進むことが多いです。
面接官の態度も優しく、受験生の人柄をしっかりと見ることが重視されています。
なお、前期試験と後期試験を併願する人で、前期試験で面接を受けた場合であっても、後期試験ではもう一度面接を受ける必要があります。
面接の流れ
面接当日は、最初に受験生全員が大講義室に集められ順番を待つことになります。大講義室はかなり広く、ノートや参考書を広げる余裕もあるため、直前にメモを見直すなどの対策も可能です。
面接の内容と傾向
山口大学医学部では面接が2回行われますが、それぞれの回で質問の傾向が異なります。
1回目の面接では受験生自身に関する質問が中心で、高校時代の過ごし方や志望動機、理想の医師像について尋ねられることが多いです。
2回目の面接では、山口大学を選んだ理由や、山口大学に魅力を感じた点が問われることが多いです。また、山口県に関して質問されることも多く、特に地域医療に対する取組や、卒業後に山口県内で医療に従事する意志があるかどうかを確認されることもあります。
これは、山口大学医学部が地域医療を重視しているためであり、受験生がどれだけ地域に対して愛着を持っているか、または地域医療に対して理解があるかが問われているものと考えられます。
山口大学医学部の面接の特徴
山口大学医学部の面接では、専門的な医療知識や難解な質問に答えさせるという圧迫面接は少なく、受験生の人柄を重視する傾向があります。
特に、1回目の面接では、自分の意見を素直に伝えることが大切です。もし分からない質問があっても、無理に答えようとせず、素直に「分からない」と答えることで、面接官が答えやすい方向に質問を変えてくれることもあります。
面接を受ける際には、あまり難しく考えず、自然体で臨むことが大切です。自分の意見や考えをしっかりと伝え、面接官に自分の人柄が伝わるように意識しましょう。
よく聞かれる質問
山口大学医学部の面接では、受験生自身について掘り下げる質問や山口県に関する質問が中心です。
以下のような質問がよく出されるため、事前に自分の考えを整理しておきましょう。
- 高校時代に学んだことや努力したこと
- 部活動や課外活動への関心
- 趣味や特技について
- 山口大学を志望した理由
- 医師を目指したきっかけや動機
- 目指す医師像
- 医師として必要な素質について
- 大学で学びたいことや挑戦したいこと
- 山口県に対する印象
- 他大学の併願状況
- 一次試験の手応え
- 1回目の面接での質問内容
これらの質問を念頭に置き、自分なりの答えを考えておくことで、本番でも落ち着いて対応することができます。
特に、「医師を目指したきっかけや動機」「目指す医師像」「他大学の併願状況」は頻出の質問です。以下のポイントを参考にしながら、自分なりの答えを作っていただければと思います。
• 回答のポイント:医師を目指す理由については、自分の経験や思いに基づいて話すことが大切です。病気や怪我で医師に助けられたというエピソードや、医師として人々を助けたいという思いを具体的に伝えましょう。
• 回答のポイント:医師としての将来像を具体的に描くことが大切です。例えば、「患者さんとしっかり向き合い、信頼関係を築ける医師になりたい」といった具体的なビジョンを語ると良いでしょう。
• 回答のポイント:もし他の大学も受験している場合は、その理由を正直に答え、山口大学医学部への志望動機を改めてしっかりと伝えることが大切です。
山口大学や山口県について知識を深めておこう
山口大学医学部の面接では、「山口大学を選んだ理由」や「山口県に対する印象」についての質問が頻出です。
これらの質問に対して具体的かつ納得感のある回答ができないと、「大学や地域に対する興味や関心が薄い」と判断されてしまう可能性があります。
ですので、以下のポイントについては事前によく調べておきましょう。
- 山口大学医学部の特徴や魅力
- 山口県内の医療事情や地域医療の課題
- 地域医療に貢献する自分の意志やビジョン
「なぜ山口大学なのか?」という問いに対し、明確な答えを持つことが好印象につながります。
総じて、山口大学医学部の面接は圧迫感の少ない穏やかな雰囲気で行われます。専門的な医学知識を求められるような難問は出されず、受験生の考え方や人間性を知るための質問が中心です。
ですので、深く考え込みすぎず、リラックスした状態で自分の意見を伝えられるようにしましょう。
【山口大学医学部】このままで合格できるか心配な方へ|簡単合格率チェック
「このままで志望校に合格できるのか不安…」
そんな思いを抱えている方も多いのではないでしょうか。受験勉強が上手く進められているかどうか、今のままで合格できるか心配な方は、ぜひ以下の「合格可能性チェックリスト」をお試しください。
1. 今、優先して対策すべき科目や単元がわからない
2. 問題を無計画に解いていて、取捨選択をしていない
3. 参考書や問題集選びに時間を掛けすぎてしまう
4. なぜ間違えたのかを考える習慣がない
5. 定期テストや模試の復習をしていない
6. 自分よりも勉強時間が少ない人にテストの点で負けることがある
7. 勉強をついサボりがちである
8. 1日の勉強時間が平均6時間未満
9. 学習計画を立てるのが苦手
10. 志望校に合格するイメージが持てない
- 0項目 → 順調に受験勉強が進んでいます!この調子で頑張りましょう。
- 1〜2項目 → 良いペースですが、さらに効率を高める余地があります。
- 3〜5項目 → 改善が必要です。まずは自分の課題を明確にしましょう。
- 6項目以上 → 合格の可能性が低いかもしれません。今一度、自分の本気度を振り返りましょう。
それぞれのチェック項目から今の自分に不足している力を見つけ、効率的に対策を講じることが大切です。
目的思考力
項目①〜⑥に当てはまる方は、「目的思考力」が不足しているかもしれません。
受験までの限られた時間の中で医学部合格を達成するためには、漫然と問題を解くのではなく、「苦手な部分を強化する」という目的を持って必要な問題に取り組むことが大切です。
ですので、問題を解く際には必ず「なぜこの問題を解くのか」を意識するようにしましょう。
自律性
項目⑦や⑧に当てはまる場合、「自律性」が不足している可能性があります。自律性とは、学習や生活全般において自分自身を管理する力です。
受験は長期戦ですので、「毎日○時間勉強する」といったルールを自分で決め、それをコツコツと守り努力を重ねることが合格につながります。
自律性が不足していると感じる人は、やるべきことを後回しにせず、日々自分を律しながら勉強に取り組むようにしましょう。
解像度
項目⑨に当てはまる場合は、解像度に課題があります。
解像度とは、物事を細かく分析して正確に捉える力のことです。
志望校合格に向けて効率的に勉強を進めるためには、「自分の苦手はどこか」を高い解像度で把握し、それを具体的な計画に落とし込む必要があります。
すなわち、合格するために必要な点数から逆算して、「いつまでに」「何をするのか」を具体的に決め、計画を実行し、さらにその内容を振り返るというPDCAサイクルを身に付けることがとても大切です。
自己肯定感
項目⑩に当てはまる場合は、「自己肯定感」や「自己効力感」に課題があると考えられます。
「自分はきっとできる」と自分自身を信じることができてこそ、人は前向きに頑張ることができます。「自分には無理だ」と思っていると、本当は頑張ればできることでも、心のどこかで無意識に諦めてしまい、本来の力が発揮できないことがあります。
自分に自信が無く気持ちが後ろ向きになってしまう方は、過去の自分の点数と今の自分の点数を比べてみたりして、「自分は成長できる」という前向きな気持ちを持つようにしましょう。
非認知能力に着目した学習サポート
MEDICAL DIGでは、このような学力の背景にあるスキル(=非認知能力)に着目した学習指導を行っています。
まずは無料相談で現在のお悩みや課題を詳しくお伺いし、その際に併せて志望校合格に向けた「非認知能力診断(30分程度)」を実施します(非認知能力診断も無料で実施いたします)。
そして、生徒さまの非認知能力の強みと課題を分析し、より詳細なデータを元に進路相談や授業内容の検討、カリキュラム作成などを行ってまいります。
山口大学医学部の後期試験のまとめ
この記事では、山口大学医学部の後期試験について詳しく解説してきました。
山口大学医学部の後期試験では、面接と小論文が課されます。特に、小論文は300点と高い配点となっているため、しっかりと対策することが大切です。
- 出題傾向の理解:過去のテーマを参考にし、出題の傾向を掴みましょう。
- 論理的な文章作成:自分の意見を整理し、論理的に表現する力を身につけましょう。
さらに、山口大学医学部が求める学生像を意識しながら面接でアピールすることも大切です。山口大学医学部は地域医療に力を入れているため、山口県についてもしっかりと調べておきましょう。
MEDICAL DIGでは、非認知能力に着目した受験指導を行っています。
○ たくさん勉強しているのに成績が上がらない
このようなお悩みを解決するために、MEDICAL DIGでは生徒さまが持っている非認知能力を徹底的に分析し、伸び悩みの根本的な原因を見つけ出します。
そして、生徒さまの非認知能力の強みと弱みを見出し、それぞれに応じた学習計画を提案することで、一般的な受験サポートでは解決しづらい伸び悩みの問題を解決していきます。
なかなか成績が上がらずお悩みの方や、自分に合った医学部専門塾が見つからずお困りの方は、ぜひ一度医学部専門個別指導MEDICAL DIGまでお問い合わせください。
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志望校への合格を目指して、一緒に頑張りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。