大阪大学医学部では、一般選抜のほか、学校推薦型選抜が実施されています。
大阪大学医学部の学校推薦型選抜は、評定平均値4.3以上であることが出願要件となっているほか、共通テストにおいて80%以上を得点する必要があるなど、非常にハードルの高いものとなっています。
一方で、一般選抜との併願が可能であることから、少しでもチャンスを増やしたい受験生にとっては挑戦する価値のある制度となっています。
この記事では、大阪大学医学部の学校推薦型選抜について、制度や倍率、過去の出題例などについて詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
医学部受験の専門家
妻鹿潤
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中
▼目次
大阪大学医学部の学校推薦型選抜|制度の概要
まず、大阪大学医学部の学校推薦型選抜の制度の概要について解説していきます。
入試に関する情報は2024年度時点の情報を元に作成していますが、最新の情報については必ず大阪大学医学部のホームページ等でご確認ください。(大阪大学公式HP:入試情報 | 大阪大学医学系研究科・医学部 (osaka-u.ac.jp))
大阪大学医学部では、一般選抜(前期日程)と学校推薦型選抜の2つの入試制度があります。
以前は一般選抜が後期日程でも実施されていましたが、2017年度からは募集が停止されています。
<大阪大学医学部の入試制度>
- 一般選抜(前期日程)
※後期日程は2017年度から募集停止 - 学校推薦型選抜
なお、同じく関西の国立医学部である京都大学医学部では、学校推薦型選抜ではなく「特色選抜」が実施されています。
名称こそ異なりますが、大阪大学の学校推薦型選抜と京都大学の特色選抜は似た性質を持っており、どちらも「学びに向かう意欲」や「主体性」といった学力では測れない力(非認知能力)を重視する内容となっています。
ただし、京都大学の特色選抜では独自の学科試験が課されない一方で、大阪大学の学校推薦型選抜では二次試験の小論文で英文読解を求められるなど、細かな違いがあります。
ですので、学校推薦での医学部受験を検討している方は、各大学の出願要件や試験内容を十分吟味し、自分に合った志望校を選ぶようにしましょう。
★阪大と京大の違いを詳しく知りたい方はこちら↓
大阪大学医学部の学校推薦型選抜|定員と倍率
大阪大学医学部の学校推薦型選抜における過去6年間の定員数及び倍率は以下のとおりです。
<大阪大学医学部の定員数と倍率>
(参考:出願・実施状況 / 過去問題 | 大阪大学 総合型選抜・学校推薦型選抜サイト (osaka-u.ac.jp))
募集人員は「5名程度」と一定しているものの、実際の合格者は3~6名と幅があり、人数はそれほど厳密に設定されているものではないと考えられます(合格者が募集人員に満たない場合は、欠員分の人数が一般選抜の募集人員に加えられます)。
したがって、人数ありきの選抜ではなく、「この学生には、ぜひ大阪大学医学部で学んでほしい!」と試験官(医学部の教授陣)が判断すれば合格できるものと考えましょう。
倍率は5.0~10.3倍とかなり幅がありますが、一般入試の倍率と概ね比例しています。
一般入試と学校推薦型選抜は併願可能ですので、一般入試を受験する人のうち、毎年数%は学校型選抜にも出願していると考えられます。
また、倍率に関しては、募集人員や受験者の数自体が少ないため、変動もしやすいです。
倍率だけを見れば狭き門に思えるかもしれませんが、きちんと出願要件を満たし、大阪大学医学部がどんな学生を求めているかを理解した上で、面接や志望理由書で自分の強みをしっかりとアピールできれば、合格も現実的なものになっていきます。
この記事では二次試験の対策についても解説していきますので、参考にしていただき、ぜひ積極的にチャレンジしていただければと思います。
★医学部の面接対策についてはこちら↓
大阪大学医学部の学校推薦型選抜|出願要件
大阪大学医学部の学校推薦型選抜の出願資格は、以下のとおりです。
1. 高等学校又は中等教育学校を令和4年度中に卒業した者及び令和5年度中に卒業又は卒業見込みの者2. 文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を令和4年度中に修了した者及び令和5年度中に修了又は修了見込みの者
3. 専修学校の高等課程で文部科学大臣が別に指定するものを令和4年度中に修了した者及び令和5年度中に修了又は修了見込みの者
(参考:医学部医学科/R6募集概要 | 大阪大学 総合型選抜・学校推薦型選抜サイト (osaka-u.ac.jp))
「令和4年度中に卒業した者」とあることから、既卒(浪人1年目)であっても学校推薦型選抜に出願することが可能です。
また、出願要件のほか、推薦要件も定められています。推薦要件は以下のとおりです。
○ 推薦人員 1校につき2名以内
○ 推薦要件 次の要件にすべて該当する者
- 医学部医学科が学校推薦型選抜で求める学生に合致する、人物及び学業ともに優れ、高等学校等の長が本学医学部医学科で学ぶ人物として責任を持って推薦できる者
- 調査書の評定平均値4.3以上の者
- 医学部医学科が定める令和6年度大学入学共通テストの受験を要する教科・科目を受験する者
- 合格した場合に、必ず入学することを確約する者
(参考:医学部医学科/R6募集概要 | 大阪大学 総合型選抜・学校推薦型選抜サイト (osaka-u.ac.jp))
まず、推薦人員は1校につき2名までとされています。
高校の先生に学校推薦で受験したいと伝える際には、1校2名まで推薦可能であることを併せて伝えるようにしましょう。
調査書の評定平均については、4.3以上が必要です。
学校の授業にしっかりと参加し、定期テストで点数を取ることは受験対策にも直結しますので、日々の授業をきちんと受ける意識を持ちましょう。
難関大学を受験する場合においても、基礎を固めることは非常に重要です。
基礎が身に付いていない状態で応用問題や発展問題をいくら解いても、学力は伸びていきません。
「早く受験対策に取り組みたい」と焦る気持ちもあるかもしれませんが、慌てて過去問に手を出すよりも、基礎から時間をかけて計画的に取り組む方が、結果的に勉強の効率は上がりますので、高校の授業にも前向きに取り組み、定期テストでもしっかりと点を取りながら評定平均を上げていきましょう。
共通テストについては、第1次選考で利用されるため受験が必須となります。
また、学校推薦型選抜で合格した場合は、必ず大阪大学医学部に進学する必要があります。
日程的には、大阪大学は学校推薦型選抜で、京都大学は一般選抜で受験するといったことも可能ですが、両方に合格した場合は必ず大阪大学に進学しなければならない点には注意しましょう。
★大阪大学医学部の一般入試の傾向と対策はこちら↓
大阪大学医学部の学校推薦型選抜|提出書類
大阪大学医学部の学校推薦型選抜における提出書類は、以下のとおりです。
① 調査書
② 志望理由書(Web入力)
③ 推薦書
④ 面接時の自己PR資料
中学入学以後で、達成したこと・誇りとしていること等を1件以上5件以下で挙げ、それぞれの要約を400字以内で作成
⑤ ④で挙げた事柄を証明する書類のコピー
(参考:医学部医学科/R6提出書類 | 大阪大学 総合型選抜・学校推薦型選抜サイト (osaka-u.ac.jp))
提出書類のうち、「①調査書」と「③推薦書」は高等学校に作成してもらう必要がありますので、担任や進路担当の先生に早めに相談し、作成を依頼しましょう。
特に、「③推薦書」の内容は、「②志望理由書」や「④面接時の自己PR資料」にも関連します。
自分の強みは何なのかについて学校の先生とよく話し合い、それぞれの内容に一貫性を持たせ、自分の強みをしっかりとアピールしていきましょう。
それぞれの書類の内容について、以下で詳しく解説していきます。
調査書
調査書は、学校推薦型選抜だけでなく、一般選抜においても提出が必要な書類であり、大学受験においては必須の書類となっています。
高校の調査書の形式は文部科学省によって定められているため、学校ごとの違いはありません。
調査書には学業成績や特別活動の記録、出欠状況などが記されており、学校推薦型選抜においては特にその内容が重視されます。
大阪大学医学部の学校推薦型選抜における「面接・提出書類」の配点は、270点中90点となっています。
<大阪大学医学部の学校推薦型選抜の配点>
提出書類は計4種類ありますので、調査書だけで何点分の配点があるかはわかりませんが、面接を含めて単純計算すると18点分の配点があるということになります。
受験を意識しすぎると日々の授業や特別活動が疎かになってしまうこともあるかもしれませんが、調査書もかなりの配点を占める可能性があることを念頭に置き、きちんと学校生活を送るようにしましょう。
志望理由書
志望理由書は、出願時にWebで入力する形式となっています。
「出願後に紙で提出しても受け付けない」との旨が大阪大学HPに明記されていますので、忘れずに正しく入力しましょう。
また、出願受付期間前に準備できるよう下書き用紙も用意されていますので、これを活用し、推薦書や自己PR資料と並行して準備を進めましょう。
志望理由書の設問は、
という1問のみとなっています(2024年度入試)。
これは、推薦書の
といった設問や、自己PR資料の
といった設問とも関連する内容となっています。
設問自体はかなり似ていますが、内容が重複し過ぎないよう、推薦書や自己PR資料では「具体的なエピソードを交えて」などの指示に沿って個別具体的な内容を、志望理由書ではそれらを踏まえた志望理由を中心に述べるなどし、内容を差別化していくと良いでしょう。
<提出書類の内容と提出方法>
- 志望理由書 – 志望理由を中心に記述 – 本人が記入(Web)
- 推薦書 – 具体的なエピソード – 学校の先生が記入(郵送)
- 自己PR資料 – 具体的な事項を示す – 本人が記入(郵送)
推薦書
推薦書は、学校の先生に記入してもらう必要があります。
設問は計4つで、どの設問にも「具体的に記入してください」という指示があります。
このことから、大阪大学医学部は“推薦書の内容が具体的であること”を非常に重視していると考えられます。
高校によっては、推薦文のテンプレートがあらかじめ用意されており、テンプレートに基づいて推薦文を作成するために、どの生徒の推薦文も似たようなものになってしまう場合があります。
ですが、大阪大学医学部はこのようなテンプレート化された推薦文ではなく、受験生の実態に即したオリジナルかつリアリティのある推薦文を求めていると考えられます。
また、それぞれの設問は、志望理由書や自己PR資料とも関連した内容になっています。
ですので、高校の先生と受験生がそれぞれバラバラに書類を作成するのではなく、強みやアピールポイントが何であるかをよく話し合い、一貫性のある内容とすることが大切です。
また、最後の設問では、受験生の優れている点のほかに「今後努力しなければならないと思う点」が問われます。
推薦書で短所や課題点を記入するケースはやや珍しいですが、こちらも高校の先生とよく話し合い、自分の課題について今一度見つめる機会とすると良いでしょう。
1. 推薦理由
◆医学部医学科が学校推薦型選抜で求める学生に合致する人材である理由を具体的なエピソードを交えて1,600字以内(句読点含む)で記入してください。(文末に文字数の記載必須)
《学校推薦型選抜で求める学生》
科学に強い関心と学習意欲を持ち、自ら課題を設定し創造的に挑戦できる行動力を有し、豊かな人間性を持つ人。将来、グローバルに活躍する強い希望を持ち、医学研究者を志す方を歓迎します。2. 志願者の学業活動における特記すべき事項
◆高等学校での学修における行動、成果、特筆すべき能力やリーダーシップ等について具体的に記入してください。3. 志願者の学業活動以外での特記すべき事項
◆生徒会活動など学校内活動、課外活動、ボランティア活動等について具体的に記入してください。
4. 志願者の人柄に関する所見
◆学業には現れない志願者の得意分野や特技、他の者より優れている資質や特徴と志願者が今後努力しなければならないと思う点について、具体的に記入してください。
(参考:医学部医学科/R6提出書類 | 大阪大学 総合型選抜・学校推薦型選抜サイト (osaka-u.ac.jp) ※下線は筆者付記)
面接時の自己PR資料
面接時の自己PR資料では、中学以降で達成したことや誇りとしていることを1~5件挙げ、それぞれについて、
- 活動の名称
- 主催機関・活動団体・個人の名称等
- 成績・結果
- 活動期間・開催日
を記載するとともに、各400字で活動内容を記入する形式となっています。
また、それぞれの活動や成果を証明する書類の提出も求められます。
証明書類の例としては、
- 公的機関等が主催する行事等において発表者となり顕著な評価を受けたことを証明する書類
- 高等学校等で行った課題研究等の実績を証明する書類
- スポーツ大会、コンクールなどで顕著な成績を修めた表彰状など
- ボランティアなどの社会貢献活動で卓越した実績を証明する書類
- 高い語学力を示す各種試験のスコア(TOEFL、IELTS など)
が挙げられていますが、これらに限らず、達成したことや誇りに思うことなどが証明できるものであれば記入可とされています。
大阪大学医学部の学校推薦型選抜においては、「中学以降に達成したことや誇りとしていること」がキーワードとなっており、面接でもほぼ確実に質問されます。
達成したことや誇りに思うことを5項目も挙げるのは難しいと感じるかもしれませんが、これらをしっかり書き切ることは、大阪大学医学部に学校推薦型選抜で合格するために最低限必要なラインと言えます。
記入例のように華々しい経歴ばかりでなくても構いませんので、これまでの人生の中で「これは頑張った」「誇れることだ」と思うことは何かを改めて振り返り、面接で自信を持ってアピールできるようにしましょう。
★志望理由書や自己PRの対策はこちら↓
大阪大学医学部の学校推薦型選抜|共通テストと第1次・第2次選考
大阪大学医学部の学校推薦型選抜においては、共通テストの受験が必須となっており、共通テストの点数は第1次選考(いわゆる足切り)と第2次選考の両方で利用されます。
<共通テストで受験が必要な科目>
(参考:医学部医学科/R6募集概要 | 大阪大学 総合型選抜・学校推薦型選抜サイト (osaka-u.ac.jp))
第1次選考の選考方法は、
(引用元:医学部医学科/R6募集概要 | 大阪大学 総合型選抜・学校推薦型選抜サイト (osaka-u.ac.jp))
とされています。
共通テストで8割以上得点することは決して簡単なことではありませんが、大阪大学医学部以上の難関医学部を目指す受験生の場合は、ぜひ得点しておきたいラインとなります。
共通テストで8割以上得点できなかった場合は、気持ちを切り替え、一般選抜や他大学の受験を検討していきましょう
また、大阪大学医学部の一般選抜の第1次選考では、共通テスト900点満点中630点以上の者から募集人員の約3倍までの者が合格となります。
したがって、630点ギリギリの点数であった場合は、一般選抜でも志願者数によっては第1次選考で不合格となってしまう可能性があります。
630点ギリギリであった場合に、そのまま出願するのか、別の大学に切り替えるのかについては非常に悩ましいところですが、その年の志願者数や共通テストの難易度を参照しながら、塾や学校の先生とよく相談して判断しましょう。
第2次選考では、小論文と面接が課され、1日目に小論文が、2日目に面接が実施されます。
1日目の小論文は、「小論文」という名称ではあるものの、例年、物理・化学・生物に関する思考力を問う問題が出題されており、自分の考えを述べるようなエッセイ型の小論文ではありません。
<大阪大学医学部・学校推薦型選抜における小論文>
小論文(120分)の形式は、文章(英文含む)読解論述型・資料分析型・テーマ型・理科論述型など客観的評価ができるようこれらを組み合わせて出題します。
(引用元:医学部医学科/R6募集概要 | 大阪大学 総合型選抜・学校推薦型選抜サイト (osaka-u.ac.jp))
どちらかといえば、一般選抜で課される学科試験(二次試験)に近い内容であり、知識と科学的思考力、そして英文読解力が試されます。
「物理・化学・生物に関する内容で、本文の一部が英文で出題される」というかなりハードな問題となっていますので、必ず過去問に取り組み、「理系の問題が英文で出題される」という問題形式に慣れておきましょう。(※過去問は公式HPで公開されています→出願・実施状況 / 過去問題 | 大阪大学 総合型選抜・学校推薦型選抜サイト (osaka-u.ac.jp))
また、回答は論述形式が多く、自己採点するのも非常に困難ですので、過去問に取り組む際は塾や学校の先生に採点や問題解説をお願いするようにしましょう。
面接は、提出した書類(特に、自己PR資料・志望理由書)に基づいて、個人面接(30分)が2回実施されます。
30分×2回の計60分と、かなり時間を掛けた面接であるため、質問も非常に詳しく網羅的なものになることが予想されます。
提出書類に書いた内容(中学以降で達成したことや誇りとしていること)について、自分の言葉で面接官に分かりやすく伝えられるよう、しっかりと準備して挑みましょう。
また、大阪大学医学部が学校推薦型選抜で求めている人材は、次のように示されています。
<学校推薦型選抜で求める人材>
科学に強い関心と学習意欲を持ち、自ら課題を設定し創造的に挑戦できる行動力を有し、豊かな人間性を持つ人。
将来、グローバルに活躍する強い希望を持ち、医学研究者を志す方を歓迎します。
自分がこれまで頑張ってきたことや成し遂げてきたことと、大阪大学医学部が求める人材がどのようにマッチしているのかをアピールできれば、合格に大きく近づくことができます。
自分の強みをどのようにアピールすればよいか悩む場合は、この「求める人材」の表現を参考にすると良いでしょう。
例えば、TOEFLで高スコアを取ったことが自分にとっての誇りであると感じている場合は、求める人材における“学習意欲”の部分と関連させ、コツコツと英語の勉強を続けてきたことや、英語力が身に付いたことで、さらにたくさんの知識を得られるようになった喜びなどを面接官にアピールすると良いでしょう。
あるいは、留学で得た経験をアピールしたい場合は、“行動力”や“豊かな人間性”といった要素に着目し、「新しい環境にも物怖じせず飛び込めた」「現地でたくさんの友人ができ、視野が広がった」などのエピソードを交えて話すと良いでしょう。
学校推薦型選抜においては、面接官(医学部の教授陣)に「ぜひうちの大学で学んでほしい!」と思ってもらうことが何よりも重要です。
大学が掲げる方針(アドミッションポリシーや求める人材)と、自分の志が合致していることを熱意を持ってアピールしていきましょう。
なお、最終合格者の判定は、共通テストの成績、提出書類・面接、小論文の結果を踏まえて総合的に判断されます。
非常に狭き門ではありますが、医学研究者を目指す高い志と、これまでの自分の努力や誇りをしっかりと伝えることができれば合格も現実的なものとなりますので、「大阪大学医学部に進学し、将来は医学研究者として世界で活躍したい」という方は、ぜひ積極的にチャレンジしていただければと思います。
★大阪大学医学部の受験対策はこちら↓
【大阪大学医学部】このままで合格できるか心配な方へ|簡単合格率チェック
大阪大学医学部を目指す受験生や保護者さまの中には、「今の勉強方法を続けていて、合格できるのだろうか…?」と不安を感じている方もいらっしゃると思います。
自分の勉強方法が合っているのか、このままのペースで勉強を続けていいのか知りたい方は、ぜひ以下の「合格可能性チェックリスト|大阪大学医学部編」をお試しください。
<合格可能性チェックリスト|大阪大学医学部編>
- 1日の勉強時間が平均6時間未満である
- 1日にスマホを1時間以上触っている
- 学校の定期テストで80点未満の科目がある
- 睡眠不足などで学校の授業に集中できていない
- 自分より勉強時間の少ない人にテストの点で負けたことがある
- 「とにかく時間を掛けて勉強すれば良い」と考えている
- 問題を手当たり次第に解いていて、取捨選択していない
- 初見の問題を見ると何から手を付けて良いか分からず、手が止まってしまう
- 参考書や問題集選びに時間を掛け過ぎてしまう
- 前々回の模試と直近の模試の成績が変わらないか、下がっている
〔当てはまる項目数〕
- 0項目
- 順調に受験勉強が進められています!このままのペースで頑張りましょう。
- 1~2項目
- 良いペースですが、もう少し勉強の効率を上げることができそうです。
- 3~5項目以上
- 改善の余地がかなりあります。まずは1日のスケジュールから見直しましょう。
- 6項目以上
- かなり合格の可能性は低いです。本当に医学部に進学したいのか、今一度じっくり考えましょう。
チェックリストで3項目以上に当てはまった人は、まだまだ勉強方法や学習計画の立て方に改善の余地があると考えられます。
また、それぞれのチェック項目からは「今の自分に不足している力」を見つけることができます。
例えば、チェック項目①②③に当てはまる人は、「やり抜く力」が不足していると考えられます。
「やり抜く力」とは、自分でルールを決め、そのルールに則って行動する能力のことです。
受験においては、「毎日○時間勉強する」のようにコツコツと努力を積み重ねることが非常に大切です。
やり抜く力が不足していると、ついついダラダラしてしまったり、「今日くらいサボってもいいや」と課題を後回しにしたりしてしまいます。
そのため、勉強の量が不足することが多く、思ったように学力が伸びていきません。
やり抜く力が不足していると感じる人は、勉強に対する姿勢を今一度見直し、自分を律しながら受験勉強に挑むようにしましょう。
他にも、チェック項目④〜⑨に当てはまる人は、「目的思考力」が不足していると考えられます。
例えば、「⑩参考書や問題集選びに時間を掛け過ぎてしまう」については、本来は良い参考書や問題集を選ぶことは目的ではなく、そこに載っている問題を解くことが目的であるにも関わらず、「参考書や問題集を選ぶ」という目的以外の行動に時間を費やしてしまっています。
「目的から考えて行動する力」は医学部受験において非常に大切です。
というのも、“合格するために今何をすべきか”を考え行動することが、効率よく学習を進めることにつながります。
やみくもに問題を解くのではなく、「なぜこの問題を解くのか」という目的意識を持つことで、漫然とただ問題量をこなすという勉強方法から一段ステップアップすることができます。
さらに、「目的思考力」は個々の問題を解く際にも重要です。
問題文を読んだときに、「この問題で問われていることは何か」「問題作成者の意図は何か」というように、その問題の“目的”が考えられるようになると、解法の糸口も見つけやすくなります。
「毎日勉強を頑張りたいのに、ついついサボってしまう」
といった方は、「やり抜く力」や「目的思考力」などの“非認知能力”に課題があるのかもしれません。
非認知能力とは、学力や知能指数のようにテストで測ることのできない能力のことで、学力の向上にも大きな影響を与えるものとして、近年注目されています。(参考:平成30年度埼玉県学力・学習状況調査データ活用事業における分析結果概要(統計分析) (saitama.lg.jp))
上述のチェックリストからは、上で説明した内容のほかにも「挑戦」「解像度」など様々な非認知能力の強みと課題を知ることができます。
さらに、MEDICAL DIGの非認知能力診断を受けていただくことで、ご自身の非認知能力についてより詳しく分析することもできます。
まずは無料相談で現在のお悩みや課題を詳しくお伺いし、その際に併せて「非認知能力診断(30分程度)」を実施します(非認知能力診断も無料で実施させていただきます)。
そして、生徒さまの非認知能力の強みと課題を分析し、より詳細なデータを元に進路指導や授業内容の検討、カリキュラム作成などを行ってまいります。
色々な塾や予備校を試したのに学力が伸びなかった方や、たくさん勉強しているのにテストの点数が上がらないといった「伸び悩み」の問題を抱えている方は、ぜひ一度非認知能力に特化したMEDICAL DIGのサービスをお試しください。
大阪大学医学部の学校推薦型選抜のまとめ
この記事では、大阪大学医学部の学校推薦型選抜について詳しく解説してきました。
改めてポイントをまとめると、以下のとおりです。
<POINT>
- 大阪大学医学部には、一般選抜(前期日程)と学校推薦型選抜の2つの選抜方法がある
- 学校推薦型選抜の募集人員は5名程度
- 「中学生以降で達成したことや誇りとしていること」がキーワードであり、面接や志望理由書などでしっかりとアピールする必要がある
- 大阪大学医学部が求めている人材を十分に理解し、面接官(医学部の教授陣)に「うちの大学で学んでほしい」と思わせることが大切
- 第1次選考は共通テスト得点率80%以上
- 二次試験の小論文は、物理・化学・生物と英文読解の複合問題であり、かなり難易度が高い
大阪大学医学部の学校推薦型選抜の募集人員は5名程度と非常に少なく、第1次選考では共通テスト得点率80%以上、二次試験では難易度の高い小論文(学科試験)、そして合計60分の面接が課されるなど、非常にハードな内容となっています。
大阪大学医学部は、「求める人材」として明記されているとおり、学校推薦型選抜をとおして世界の医学界をリードできるような医学研究者の卵を探しています。
生半可な気持ちで合格を目指すことは難しいですが、大阪大学で医学を学び、医学研究者を目指したいという受験生にとってはチャレンジする価値のあるものとなっていますので、ぜひ選択肢の一つとして検討していただければと思います。
私たち医学部専門個別指導MEDICAL DIGは、筆記試験の対策だけでなく、志望理由書の作成や面接対策まで、合格に向けて徹底的にサポートいたします。
MEDICAL DIGの強みは、“非認知能力”に着目した受験指導です。
非認知能力とは、一人ひとりが持っている物事に向き合う姿勢や行動原理のことであり、その人がどんな非認知能力を持っているかによって効果的な勉強法は変わってきます。
- 予備校の講師の指導方法やテクニックを練習しているのに、身についた気がしない
- 自習室も活用して⻑時間勉強しているのに、暗記できなくて不安になる
このようなお悩みをお持ちの方は、ご自身の非認知能力と今の勉強法が上手く噛み合っていない可能性があります。
MEDICAL DIGでは、学習指導を始める前にまずカウンセリングを行い、生徒さまが持っている非認知能力を丁寧に分析します。
そして、非認知能力分析の結果を元に、生徒さまに合った勉強法をご提案し、より効果の高い学習指導を進めてまいります。
色々な塾や予備校を試したのに学力が伸びなかった方や、たくさん勉強しているのにテストの点数が上がらないといった「伸び悩み」の問題を抱えている方は、ぜひ一度、非認知能力に着目したMEDICAL DIGのサービスをお試しください。
非認知能力分析に基づく勉強法のご提案によって、「伸び悩み」の問題を必ず解決へと導きます。
また、MEDICAL DIGの授業や面談はオンラインで承っています。
全国各地からご利用いただけるほか、現在通っている塾や予備校と並行して利用したい方や、お近くに医学部専門塾が無くお困りの方など、様々なニーズに柔軟にお応えできますのでお気軽にご相談ください。
第一志望への合格を目指して、一緒に頑張りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。