受験情報

医学部受験のスケジュールは?現役合格するためのポイントを徹底解説

医学部に合格するためには、スケジュールの立て方が非常に大切です。

受験までの時間は限られているため、「いつまでに、何を、どこまで仕上げるのか?」といった計画を具体的に立て、効率良く勉強を進める必要があります。

勉強の効果は、「質と量の掛け算」です。
質の高い勉強ができていても、量が伴わなければ本番までに仕上げ切ることができませんし、時間を掛けてたくさん勉強しても、質が伴わなければ学力はなかなか伸びていきません。

そこでこの記事では、受験までを見据えて「いつまでに、どのような勉強をすればよいのか」という長期的なスケジュールの立て方と、「毎日どれくらい勉強すれば良いのか」という1日単位の短期的なスケジュールの立て方について詳しく紹介していきます。

  • このままの学習ペースで志望校に合格できるのだろうか?
  • 受験までの学習計画の立て方が分からない…

このようなお悩みをお持ちの方にオススメの記事となっていますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

【執筆・監修】
医学部受験の専門家
妻鹿潤
・16年以上1500名以上の指導実績あり
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中

【医学部受験のスケジュール】長期的な学習計画の立て方

【医学部受験のスケジュール】長期的な学習計画の立て方

まずは、長期的なスケジュールの立て方から解説していきます。

医学部受験を目指す場合、以下のようなスケジュールが基本となります。

<医学部受験を目指すためのスケジュール>
① 志望校を決める
② 〔高1~2〕授業の予習・復習による基礎固め
③ 〔3~8月〕標準問題の定着、苦手の克服
④ 〔9~11月〕応用~発展問題でアウトプットの練習
⑤ 〔12~2月〕過去問と復習で最後の仕上げ

①~⑤のステップについて、順に詳しく解説していきます。

【医学部受験のスケジュール】①志望校を決める

【医学部受験のスケジュール】①志望校を決める

長期的なスケジュールを立てる際の大前提として、志望校を決める必要があります。

大学受験は高校受験と異なり、必要な科目や配点が大学によって大きく異なります。
ですので、自分の得意を活かし、苦手をカバーできるような入試科目・配点となっている大学を選ぶことが大きなポイントとなります。

ただし、苦手科目があるからといって、むやみに科目数の少ない大学を選ぶことはおすすめできません。
というのも、科目数が少ないと、1科目分の重みがそれだけ大きくなります。

したがって、本番にもしミスをしてしまったときに、他の科目で挽回することが難しくなります。

また、ライバルたちも少ない科目に特化して対策してくるため、競争が激しくなることも予想されます。
ですので、最初から科目数を絞りすぎず、共通テストの傾斜配点や二次試験の配点の比率を見て、自分の得意な科目の配点が高い大学を選ぶと良いでしょう。

ちなみに、国公立医学部の場合は、共通テストの国語や地歴公民を含め、科目数が多く、どの科目も満遍なく得点しなければならない場合が多く、私立医学部の場合は、英語と理数科目のみなど、比較的科目数が少ない傾向にあります。

<国公立と私立の科目・配点の違い>

  • 国公立医学部 …科目数は多め。文系科目も必要である場合が多い。どの科目も満遍なく得点する必要あり。
  • 私立医学部 …科目数は少なめ。英語と理数科目だけの場合も多い。

国公立と私立に関しては学費の差も大きく、家計の状況によっては国公立しか選べない場合もあると思います。

また、最初から文系科目を捨ててしまうと、前述のように本番でミスしたときのリカバリーがしづらいというデメリットもありますので、文系科目に関しては少なくとも共通テストレベルの対策はしておくようにしましょう。

志望校を決めるタイミングとしては、高校1年生の4~5月が理想です。

早めに志望校を決めることで、「3年間でどれくらい勉強すべきか」というおおよその見通しが立つだけでなく、目標が定まることでモチベーションの向上にもつながります。
なお、最初に決めた志望校は、受験勉強を進める中で変更しても問題ありません。

「思ったより点数が伸びた/伸びなかった」ということはよくありますので、計画通りに学力が伸ばせているか、今の自分がどれくらいの位置にいるのかを定期的に振り返り、状況に応じて志望校を見直していきましょう。

また、自分の状況を振り返る際には、模試の判定などに一喜一憂しないことが大切です。
「E判定だったから」とすぐに諦めるのではなく、「あとどれくらい点数が伸ばせそうか?」という伸びしろを意識しましょう。

残された時間と勉強の効率を照らし合わせ、本番までに目標の点数に届くかどうかを逆算していくことがポイントです。

受験生自身が「自分があとどれくらい点数を伸ばせそうか」を予想するのは難しいため、塾や予備校の先生に「今のペースだと本番までにどれくらい点数が伸びそうでしょうか?」と相談すると良いでしょう。

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【医学部受験のスケジュール】②〔高1~2〕授業の予習・復習による基礎固め

【医学部受験のスケジュール】②〔高1~2〕授業の予習・復習による基礎固め

医学部受験において、高校1~2年生にかけての基礎固めは最も重要であると言っても過言ではありません。

学校の勉強と受験勉強は別物と考えている人も多いですが、ごく一部の大学を除き、入試問題は高校の教科書の内容から出題されます。
ですので、学校の勉強を決して疎かにせず、「医学部を目指すのであれば、定期テストで9割以上は必ず得点する」といった意気込みで取り組んでいただきたいと思います。

「早く受験対策をしたいから」と言って、基礎が定着していない状態で難易度の高い問題集や過去問に取り組む人がいますが、勉強の効率がかなり悪くなるため避けましょう。
基礎が定着していない状態で難しい問題を解いても、内容が理解できず、答えを丸暗記するような勉強しかできません。

答えを丸暗記したとしても、本番でその問題が出題されるわけでは無いため、結果として点数は伸びず、いつまで経っても合格に近づくことができません。
「早く本番レベルの問題を解けるようになりたい」と焦る気持ちもあるかもしれませんが、そのためにはまず基礎を固めることが大切ですので、日々の授業にしっかりと取り組みましょう。

具体的には、学校の授業の予習と復習を欠かさないことが大切です。
高校の授業の難易度は高く、一度聞いただけで理解できる人はそれほど多くありません。

また、覚えなければならないことも多いため、こまめに復習することで記憶を定着させていくことが重要なポイントとなります。

とはいえ、限られた時間の中で全ての科目を予習・復習するのは困難ですので、内容の理解が求められる科目は予習を、暗記が求められる科目は復習を中心に取り組み、効率よく学習を進めていきましょう。

<予習向きの科目と復習向きの科目>

・ 予習を重視した方が良い科目=理解を深める必要のあるもの
→例:数学、物理、化学、英語

・ 復習を重視した方が良い科目=暗記が必要なもの
→例:地歴公民、生物

予習については、授業の前日に教科書に目をとおしたり(数学や物理)、和訳や現代語訳をしたり(英語や古文・漢文)するのがオススメです。
復習については、その日の授業の内容を、ノートや教科書を見ずに自分の言葉で簡単に説明したり、その日習った重要語句の暗記をしたりするのがオススメです。

加えて、記憶の定着の観点から考えても、高校1~2年生でしっかりと学校の授業に取り組むことは非常に高い効果があると考えられます。
というのも、人間の記憶は、“繰り返し思い出すこと”で定着します。

高校1~2年生のときから「予習→授業→復習→定期テスト」と繰り返し内容を思い出しておくことで、3年生の受験期になった際にもスムーズに記憶を呼び出すことができます。

なお、暗記に取り組むときに、「単語帳をたくさんやっているのに、なかなか覚えられない」という人がいますが、このようなケースでは「思い出す練習」が圧倒的に不足している場合が多いです。

そもそも人間の脳の中には、これまでインプットしてきた全ての情報が蓄積されており、単語帳を一度見れば、脳のどこかには必ずその単語の情報が存在しています(そういった意味では、一度見ただけで既に“覚えている”とも言えます)。
にもかかわらず、テストのときにその単語の意味が思い出せないのは、その情報が脳の奥底に沈んでしまっていて、上手く探し出せない状態にあるためです。

ですので、単語を覚えたい場合は、何度もその単語を“思い出す”という行為を繰り返し、脳の中にある膨大な情報の中からスムーズにその単語の意味が取り出せるようにしていく必要があります。
具体的には、単語帳をただ眺めるのではなく、赤シートなどを使い、その単語を頭の中で思い起こすという練習を繰り返しましょう。

また、漫然と取り組むのではなく、一回一回声に出したり、紙に書いたりして、丁寧にじっくりと“思い出す”という行為を繰り返すことが、暗記の重要なコツと言えます。

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【医学部受験のスケジュール】③〔3~8月〕標準問題の定着、苦手の克服

【医学部受験のスケジュール】③〔3~8月〕標準問題の定着、苦手の克服

高校3年生の3~8月は、これまで習った内容の総ざらいの時期となります。

高校3年間で履修する内容は膨大であり、高校1~2年生でしっかりと授業に取り組んでいた人であっても、どうしても忘れてしまっている内容や、苦手な内容が出てきます。
そのため、高校3年生の前半では、そうした苦手や抜け落ちをチェックし、漏れが無いように固めていくようにしましょう。

具体的には、入試科目の全範囲について、標準問題が確実に解けるレベルを目指します。

多くの高校では、標準レベルをカバーした教科書や問題集が採用されていますので、まずは学校で使っている教科書の章末問題や問題集をひととおり解きなおし、解けない問題やすっかり忘れてしまっている単元が無いかをチェックしましょう。

学校で使っている教科書や問題集が簡単すぎたり、難しすぎたりする場合は、標準レベルの問題集を別途購入しても構いません。
解けない問題やすっかり忘れてしまっていた内容については、教科書や参考書に戻り、基本的な概念が理解できるまで本文を読み返しましょう。

それでも理解が難しい場合は、学校や塾の先生に改めて解説してもらいましょう。
なお、もし8月までに履修が終わらない科目がある場合は、可能な限り独学で予習に取り組むことをおすすめします。

教科書をさっと読んでみて、自力で理解できそうな場合は「教科書を読む→問題を解く」といった形で学習を進めていけばOKです。

教科書を読んでも理解が難しい場合は、独学で予習するのは困難と思われますので、無理せず授業で習うのを待ち、自学自習の時間は履修を終えている科目や単元の対策に取り組むようにしましょう。

【医学部受験のスケジュール】④〔9~11月〕応用~発展問題でアウトプットの練習

【医学部受験のスケジュール】④〔9~11月〕応用~発展問題でアウトプットの練習

全教科の全範囲で標準問題が解けるようになったら、応用~発展問題へと進んでいきます。

目安としては9月ごろから取り組めるのが理想ですが、標準問題が解けるようになればこれより早めに取り組んでも良いですし、逆に9月になっても標準問題レベルに届いていない科目や単元がある場合は、先にそちらの対策を終わらせましょう。
応用~発展問題については、定着させた知識を本番レベルで使えるようにしていく作業になります(この作業は「アウトプットの練習」と呼ばれることも多いです)。

「その問題を解くための知識はあるにも関わらず、いざ問題を目の前にすると解法が思いつかない」というのは受験生によくある悩みです。

これは、覚えた知識をどのように使うかという「知識の使い方」がまだ十分に習得できていないことが原因です。
ですので、その知識の使い方の幅を広げていくために、応用~発展問題をたくさん解いていく必要があります。

「応用~発展問題にたくさん取り組む」という段階においては、志望校のレベルと自分自身の性質に合わせて、問題への取り組み方を細かく調整していく必要があります。

まず、志望校のレベルについては、その大学で「(A)どこかで見たことのあるような既存の問題が出題されるのか」、それとも「(B)今までどこにも出題されたことのない新しい問題が出題されるのか」の大きく2つに分けられます

「(A)どこかで見たことのあるような既存の問題が出題される大学」は、中堅私立大学や地方の国公立大学医学部に多く、「(B)今までどこにも出題されたことのない新しい問題が出題される大学」は、東大や京大などの超難関国立大学などに見られます。

「(A)どこかで見たことのあるような既存の問題が出題される」場合は、解法を丸暗記するまでとにかくたくさん問題を解くだけでも点を伸ばすことができます。
一方、「(B)今までどこにも出題されたことのない新しい問題が出題される」場合は、解法を丸暗記するだけでは太刀打ちできず、点数が伸び悩むことになります。

(B)の大学を目指す場合は、単に演習の量をこなすだけでなく、「なぜその問題で、その解法が有効なのか」を本質からきちんと理解し、見たことのない問題に出会ったときにも「この公式が使えるはずだ」という根拠を持って自力で解いていく力をつける必要があります。

ですので、Bタイプの大学を目指す受験生は、「解けたからOK」ではなく、

  • 公式や定理の意味
  • なぜその公式や定理がその問題で有効なのか
  • 問題文のどの部分からその着想を得られたのか

などについて、自分でしっかりと説明できるよう、一つ一つの問題により丁寧に取り組んでいく必要があります。

次に、受験生自身の性質に関しては、「(A)問題をたくさん解ける=勉強量に強み」があるタイプと、「(B)問題の本質を捉えて応用できる=理解力に強み」があるタイプの大きく2つに分かれます。

Aタイプの人は、「(A)どこかで見たことのあるような既存の問題が出題される大学」と相性が良く、しっかりと時間を掛けて解法を暗記していくことで合格に近づくことができます。
一方、Aタイプの人が「(B)今までどこにも出題されたことのない新しい問題が出題される大学」を目指す場合は、量だけでなく質を重視した勉強方法へとシフトしていかなければなりません。

Aタイプの人は、標準問題までは順調に解くことができていたため、応用~発展問題でつまずいたときにも「とにかくたくさん問題を解けば、点数は伸びるはずだ」と思ってしまいがちです。
ですが、問題の難易度が高くなると、今まで通りの勉強法では点数が伸びない場合が多く、前述のように「なぜその問題で、その解法が有効なのか」といった視点で一つ一つの問題に丁寧に取り組んでいく必要があります。

これまでの勉強法を抜本的に見直さなければなりませんが、自力で勉強法を変えていくことは非常に難しいため、難関医学部の受験指導に長けている学校や塾の先生に勉強法についてアドバイスをもらい、コーチングしてもらうことをおすすめします。

逆に、「(B)問題の本質を捉えて応用できる=理解力に強み」があるタイプの人は、たくさんの問題を覚えるまで解かなくても、今ある知識で様々な問題に対応することができます。
そのため、東大や京大で出題されるような新奇性の高い問題であっても、自分なりの解法を見つけて解いていける場合が多いです。

ただし、Bタイプの人は「量をこなさなくても解ける」という成功体験から、コツコツと勉強を継続することが苦手であったり、本番で相性の悪い問題が出題されたときに大きく失点してしまったりするなど、安定感に欠ける傾向にあります。

ですので、Bタイプの人も受験本番まで決して油断せず、コツコツと勉強を続けていくことが大切です。

受験は長期戦であるため、モチベーションが保ちづらい時期もあるかもしれませんが、スケジュールをしっかりと立て、合格までの見通しを持つことでモチベーションを維持していきましょう。

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【医学部受験のスケジュール】⑤〔12~2月〕過去問と復習で最後の仕上げ

【医学部受験のスケジュール】⑤〔12~2月〕過去問と復習で最後の仕上げ

12~2月は総仕上げの時期になります。

受験本番がいよいよ迫ってくるため焦りを感じる受験生も多い時期ですが、落ち着いて過ごすことが大切です。
焦燥感から「新しい問題集に手を付ける」「睡眠時間を削って勉強する」などはかなりの悪手ですので避けましょう。

特に、年明けからはコンディションを整え、心身の安定を図ることに注力した方が、本番に取れる点数は高くなることが多いです。
ですので、新しい問題集に手を付けて「解けない問題がある!」と焦るのではなく、これまで解いてきた問題集を見直し、「自分はこれだけ頑張ってきたのだ」と自信を持って本番に挑めるようにメンタルを整えていきましょう。

また、体調を整えることも非常に重要です。
受験シーズンはインフルエンザなどが流行る時期ですので、予防接種を受けるだけでなく、しっかりと食事と睡眠を取り、体力や免疫力を上げていきましょう。

さらに、受験の日はいつもより早く家を出て試験会場に向かう方も多いと思います。
年明けからは試験当日と同じ時刻に起床し、試験本番の時間割と同じ時間帯に机に向かうなどしてリズムを作っていくと良いでしょう。

試験本番に体調が万全でないと、せっかくの勉強の成果を100%発揮することができません。
受験直前だからと言って睡眠時間を削ったり、食事を疎かにしたりせずに、健康第一で過ごしましょう。

また、共通テスト後は二次試験の対策を行うことになります。

共通テスト直前の時期は、どうしても共通テストの演習が中心になるため、記述式である国公立などの二次試験を解く感覚を取り戻すのに時間がかかる場合があります。
共通テストの結果が気になるところではありますが、すぐに気持ちを切り替えて二次試験の対策に進みましょう。

また、共通テストの出来によっては、このタイミングで志望校を変えなければならないケースもあります。

国公立などで一次選考(いわゆる足切り)が実施される場合は、その年の共通テストの難易度や倍率によってボーダーが変わってきますので、自分だけで判断せず、必ず塾や学校の先生と相談して最終的な出願先を決めるようにしましょう。

【医学部受験】志望校の選び方を解説!合格するためのポイントは?
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【医学部受験スケジュール】1日の過ごし方

【医学部受験スケジュール】1日の過ごし方

次に、受験生の理想的な1日の過ごし方について解説していきます。

部活や塾があるか、現役生か浪人生かによって1日の過ごし方は変わってきますが、いずれの場合も限られた時間を計画的に無駄なく過ごすことが大切です。
「毎日○時~○時は勉強する」と決めておけば、その都度勉強しようかどうか考える必要が無く、ついついサボってしまうようなことも避けることができます。

逆に、毎日のスケジュールを決めておかないと、「勉強するか、その他のことをするか」という判断を逐一しなければならず、脳のリソースをその判断に費やすことになってしまいます。
ですので、毎日のスケジュールはしっかりと決め、自分に課したルールだと思ってきちんと守るようにしましょう。

なお、1日に必要な勉強時間は志望校や受験生それぞれの性質(※)によって変わってきますので、「1日に○時間勉強すれば医学部に合格できる」と断言することはできません。
「○時間勉強すれば良い」と考えるのではなく、どのようなペース・方法が自分に合っているのか、しっかりと分析しながらスケジュールを立てることが大切です。

※受験生それぞれの性質について

「1-4.【医学部受験のスケジュール】④〔9~11月〕応用~発展問題でアウトプットの練習」で述べたように、受験生は「(A)ひたすら問題演習を繰り返して解法を暗記するタイプ」と、「(B)問題を理解して自力で解法を見つけるタイプ」の大きく2タイプに分かれます。

志望校の偏差値が高いからといってたくさん勉強しなければならないわけではなく、Bタイプのように「自分で解法を見つける力」を身に付けることができれば、難関校であっても少ない勉強時間で合格できる場合があります。

逆にAタイプの場合は、いくら時間を掛けても一定の学力以上は伸び悩んでしまうケースが多いです。

以下では、①平日と②休日、それぞれの1日のスケジュールの例を示していますので、参考にしていただければと思います。

【医学部受験スケジュール】1日の過ごし方①平日

【医学部受験スケジュール】1日の過ごし方①平日

平日は現役生であれば学校が、浪人生であれば予備校の授業などがあると思います。

帰宅が夜遅くなってしまうこともあるかと思いますが、毎日しっかりと睡眠を取り、学習の効率を上げることを優先しましょう。

<平日のスケジュール例(睡眠6時間半、勉強10時間)>

  • 06:00 起床
  • 06:00~07:30 朝食・準備
  • 07:30~08:30 登校 ※電車の中で単語帳を見る(30分)
  • 08:30~16:30 学校授業(休み時間除く7時間)
  • 16:30~18:00 部活
  • 18:00~19:00 下校 ※電車の中でその日の授業の復習(30分)
  • 19:00~20:30 夕食・入浴
  • 20:30~23:30 勉強(3時間)
  • 23:30 就寝

なお、この例では就寝時刻を23時30分としていますが、1時間ほど早く就寝し、睡眠時間を7~8時間程度確保することが理想です。
というのも、アメリカの小児科学の教科書では、高校生くらいの年齢で推奨される睡眠時間は「8時間半」とされています。

睡眠をしっかりと取ることで学習の効率は何倍にも上がりますので、できる限り睡眠時間を確保しましょう。
また、「学校の課題が多すぎて23時30分までには到底終わらない。だから、睡眠時間を削らざるを得ない」という人もいるかもしれません。

このような場合は、課題を解くスピードを上げるために勉強法を見直すか、必要な課題に絞って取り組むなどの対応も検討しましょう。

もちろん、内申点との兼ね合いもあるため、全ての課題を捨ててしまって良いわけではありませんが、

課題が多すぎて寝るのが遅くなる

翌日の授業に集中できない

内容を理解するのに時間が掛かり、問題を解くスピードが遅くなる

目標の就寝時刻までに課題が終わらない

という悪循環に陥っている受験生も非常に多いです。

1日24時間という限られた時間をどのように使えば最も効率よく勉強できるのか、冷静に考えることがとても大切です。
勉強の効率は「質と量の掛け算」で決まります。

どのような時間の使い方をすれば勉強の効率を最大化できるのか、受験生の皆さんには戦略的かつ冷静に考えていただければと思います。

【医学部受験スケジュール】1日の過ごし方②休日

【医学部受験スケジュール】1日の過ごし方②休日

休日であっても、平日と同じ時間に起床・就寝するようにしましょう。

もし、休日は平日よりもしっかり寝ないと体力が回復しない場合は、平日の睡眠時間が大幅に不足していると考えられますので、まずは平日のスケジュールを見直すようにしましょう。
睡眠不足は脳のパフォーマンスを大幅に下げます。

勉強の効率を上げるためには、勉強時間を増やすよりも睡眠時間を確保する方が大切ですので、ぜひ意識していただければと思います。

なお、休みの日に家で勉強すると集中しづらい場合は、学校や塾の自習室に行くなどして環境を調整すると良いでしょう。

<休日のスケジュール例(睡眠6時間半、勉強13時間30分)>

  • 06:00 起床
  • 06:00~07:00 朝食・準備
  • 07:00~12:00 勉強(5時間)
  • 12:00~12:30 昼食
  • 12:30~19:00 勉強(6時間30分)
  • 19:00~20:30 夕食・入浴
  • 20:30~23:30 勉強(2時間)
  • 23:30 就寝

「2-1.【医学部受験スケジュール】1日の過ごし方①平日」で述べたとおり、高校生の理想の睡眠時間は7~8時間です。

この例のように平日・休日とも6時間半睡眠だと体調が優れないという方は、今一度睡眠のリズムを見直しましょう。

なお、週末に寝溜めをすることは、逆にリズムか崩れてしまって脳のパフォーマンスが落ちる(※)と言われています。

※土日に長く寝ると睡眠のリズムがずれてしまい、月曜日に「体がだるい」「頭がぼーっとする」といった体調不良が現れることがあります。

この状態は「社会的時差ボケ」と呼ばれています。(参考:ノーベル賞候補の柳沢正史教授が解説!心地よい眠りを得るための新常識5選 – クローズアップ現代 – NHK)

毎日同じ時刻に、同じ時間だけ眠ることが体調を整える上でも、そして受験を乗り越える上でも非常に大切です。

睡眠不足で集中できなかったり体調を崩したりすることは、受験において大きな時間のロスになりますので、ぜひ気を付けていただき、健康第一で日々を過ごしていただきたいと思います。

「課題が多すぎてどうしても寝るのが遅くなる」という方は、課題を解くスピードを速められるよう、勉強の方法を見直していきましょう。
また、それでも睡眠時間を削らなければならない場合は、必要な課題だけに絞って取り組むなどの対策が必要かもしれません。

勉強法や課題の量を自分で見直すのが難しいと感じる方は、ぜひMEDICAL DIGへご相談ください。

当塾では、医学部受験の指導経験が豊富な選任講師が週1回の面談を実施し、日々のスケジュールについて一緒に作成・見直しを行います。

詳しくはMEDICAL DIGのHPをご覧ください。

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【医学部受験】勉強と部活動の両立|時間管理や効率的な勉強法を紹介
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【医学部受験スケジュール】このままで合格できるか心配な方へ|簡単合格率チェック

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医学部受験を目指す受験生や保護者さまの中には、「このままのペースで勉強していて、合格できるのだろうか…?」と不安を感じている方も多くいらっしゃると思います。

自分の勉強方法が合っているのか、このままのペースで勉強を続けていいのか知りたい方は、ぜひ以下の「今から簡単!合格可能性チェックリスト」をお試しください。

<今から簡単!合格可能性チェックリスト>

① 1日の勉強時間が平均6時間未満である▶️grit
② 1日にスマホを1時間以上触っている▶️grit
③ 学校の定期テストで80点未満の科目がある▶️grit
④ 学校の授業の予習や復習をしていない▶️grit
⑤ 睡眠不足などで学校の授業に集中できていない▶️grit、目的思考
⑥ 前々回の模試と直近の模試の成績が変わらないか、下がっている▶️PDCA、目的思考、
⑦ 「第一志望に合格できなくても、滑り止めがある」と考えている▶️目的思考
⑧ 初見の問題を最後まで解ききったことが無い▶️挑戦
(案1)初見の問題を見ると何から手を付けて良いか分からず、手が止まってしまう▶️目的志向
(案2)初見の問題を解くのが苦手▶️目的志向
(案3)問題を手当たり次第に解いていて、取捨選択していない▶️目的志向
⑨ 「とにかく時間を掛けて勉強すれば良い」と考えている▶️目的志向
⑩ 参考書や問題集選びに時間を掛け過ぎてしまう▶️grit、目的志向

〔当てはまる項目数〕

⚫️0項目
→順調に受験勉強が進められています!このままのペースで頑張りましょう。

⚫️1~2項目
→良いペースですが、もう少し勉強の効率を上げることができそうです。
特に、⑧⑨に当てはまる方は「自分で考えて解くこと」に課題があるため要注意です。

⚫️3~5項目以上
→改善の余地がかなりあります。まずは1日のスケジュールから見直しましょう。

⚫️6項目以上
→かなり合格可能性は低いです。本当に医学部に進学したいのか、今一度じっくり考えましょう。

また、それぞれのチェック項目から、「今の自分に不足している力」を見つけることができます。

例えば、チェック項目①~⑤に当てはまる人は、「自律」の力が不足していると考えられます。
「自律」とは、自分でルールを決め、そのルールに則って行動する能力のことです。

受験においては、「毎日○時間勉強する」のようにコツコツと努力を積み重ねることが非常に大切です。
自律の力が不足していると、ついついダラダラしてしまったり、「今日くらいサボってもいいや」と課題を後回しにしたりしてしまいます。

そのため、勉強の量が不足することが多く、思ったように学力が伸びていきません。

自律の力が不足していると感じる人は、勉強に対する姿勢を今一度見直し、文字どおり「自分を律して」受験勉強に挑むようにしましょう。

チェック項目⑥~⑩に当てはまる人は、「目的から考えて行動する力」が不足していると考えられます。

例えば、「⑩参考書や問題集選びに時間を掛け過ぎてしまう」については、本来は良い参考書や問題集を選ぶことは目的ではなく、そこに載っている問題を解くことが目的であるにも関わらず、「参考書や問題集を選ぶ」という目的以外の行動に時間を費やしてしまっています。

また、「⑨『とにかく時間を掛けて勉強すれば良い』と考えている」についても、本来は「自分は○○が苦手なので、克服するためにこの問題を解く」といったように目的を意識して勉強すべきところを、「時間を掛けて勉強すること」が目的になってしまっています。

「目的から考えて行動する力」は医学部受験において非常に大切です。
というのも、“合格するために今何をすべきか”を考え行動することが、効率よく学習を進めることにつながります。

やみくもに問題を解くのではなく、「なぜこの問題を解くのか」という目的意識を持つことで、漫然とただ問題量をこなすという勉強方法から一段ステップアップすることができます。

さらに、「目的から考えて行動する力」は個々の問題を解く際にも重要です。

問題文を読んだときに、「この問題で問われていることは何か」「問題作成者の意図は何か」というように、その問題の“目的”が考えられるようになると、解法の糸口も見つけやすくなります。

「たくさん勉強しているのに、なかなか学力が上がらない」
「毎日勉強を頑張りたいのに、ついついサボってしまう」

といった方は、「自律」や「目的から考えて行動する力」が不足していることが原因かもしれません。

「自律」や「目的から考えて行動する力」は模試や学力テストで測ることができないため、その力が不足していることにも気付きにくいです。

「自律」や「目的から考えて行動する力」のようにテストで測ることのできない力は【非認知能力】と呼ばれており、学力の向上にも大きな影響を与えるものとして、近年注目されています。(参考:平成30年度埼玉県学力・学習状況調査データ活用事業における分析結果概要(統計分析) (saitama.lg.jp))

MEDICAL DIGでは、【非認知能力】を伸ばすことに特化した学習指導を行っています。

学習指導を始める前にまずカウンセリングを行い、生徒さまの非認知能力を分析し、生徒さま一人ひとりの強みと課題を明らかにします。

そして、非認知能力の分析結果を元に、生徒さまに合った勉強法をご提案し、より効果の高い学習指導を進めてまいります。
色々な塾や予備校を試したのに学力が伸びなかった方や、たくさん勉強しているのにテストの点数が上がらないといった「伸び悩み」の問題を抱えている方は、ぜひ一度【非認知能力】に特化したMEDICAL DIGのサービスをお試しください。

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チェックリストで3項目以上に当てはまった人は、まだまだ勉強方法やスケジュールに改善の余地があると考えられます。

また、「1-4.【医学部受験のスケジュール】④〔9~11月〕応用~発展問題でアウトプットの練習」で述べたように、受験生は「(A)ひたすら問題演習を繰り返して解法を暗記するタイプ」と、「(B)問題を理解して自力で解法を見つけるタイプ」の大きく2タイプに分かれます。

<受験生の2タイプ>

  • (A)ひたすら問題演習を繰り返して解法を暗記するタイプ
  • (B)問題を理解して自力で解法を見つけるタイプ

チェックリストのうち、⑧⑨に当てはまった方は「(A)ひたすら問題演習を繰り返して解法を暗記するタイプ」である可能性が高く、一定の学力以上は伸び悩んでしまうケースが多いです。

Aタイプの方が難関私立・国公立医学部を目指す場合は、「自分で解法を見つける力」を身に付けられるよう、これまでの勉強方法を抜本的に見直す必要があります。

もう一段上のステップを目指せるよう、医学部専門の塾や家庭教師など、プロの視点から勉強方法やスケジュールを見直すことをおすすめします。

医学部受験スケジュールのまとめ

医学部受験スケジュールのまとめ

医学部受験においては、スケジュールの立て方が非常に重要です。

また、単に時間を掛けて勉強すれば良いのではなく、受験生一人ひとりに合った方法で勉強していくことも大切です。

特に、「自分で解法を見つける力」が不足している場合は、「問題をたくさん解くこと」を目的とするのではなく、

  • 公式や定理の意味
  • なぜその公式や定理がその問題で有効なのか
  • 問題文のどの部分からその着想を得られたのか

などについて、自分でしっかりと説明できるよう、一つ一つの問題により丁寧に取り組んでいく必要があります。

しかしながら、「自分で解法を見つける力」を身に付けることはなかなか難しく、これ以上どうやって勉強法を改善すれば良いのか分からない…とお悩みの方も多いと思います。

医学部専門個別指導MEDICAL DIGでは、このようなお悩みをお持ちの方に向けて、「非認知能力に基づく着目した学習指導」を行っています。

「非認知能力」とは、一人ひとりが持っている物事に向き合う姿勢や行動原理「自分で決めたルールを守る力(自律)」や「目的から考えて行動する力(目的志向)」など、模試や学力テストで測ることのできない力を指します。

非認知能力は学力の伸びに大きな影響を与えられると考えられており、非認知能力を高めることが、学力を伸ばすことにもつながります。

その人がどんな非認知能力の状態かによって、効果的な勉強法は変わってきます。
「これまで問題の解法を暗記する勉強しかやってこなかった。だから、『自分で解法を見つける力』の伸ばし方が良いのか分からない…」

このような受験生の方でも、しっかりと不足している非認知能力を丁寧に分析し、自分に合った勉強法を見つけることで、必ず「自分で解法を見つける力」を身に付けられるようになります。

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MEDICAL DIGでは、学習指導を始める前にまずカウンセリングを行い、生徒さまが持っている非認知能力の強みと課題を丁寧に分析します。

そして、非認知能力の分析の結果を元に、生徒さまに合った勉強法をご提案し、より効果の高い学習指導を進めてまいります。

色々な塾や予備校を試したのに学力が伸びなかった方や、たくさん勉強しているのにテストの点数が上がらないといった「伸び悩み」の問題を抱えている方は、ぜひ一度非認知能力に着目したMEDICAL DIGのサービスをお試しください。

非認知能力に基づく着目した勉強法のご提案によって、「伸び悩み」の問題を必ず解決へと導きます。

また、MEDICAL DIGの授業や面談はオンラインで承っています。
全国各地からご利用いただけるほか、現在通っている塾や予備校と並行して利用したい方や、お近くに医学部専門塾が無くお困りの方など、様々なニーズに柔軟にお応えできますのでお気軽にご相談ください。

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第一志望への合格を目指して、一緒に頑張りましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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