医学部合格を目指して懸命に勉強しているにもかかわらず、なかなか偏差値が上がらずに焦っている方はいらっしゃいませんか?
あと数か月で受験本番なのに、あるいは浪人していてもう後が無いのに偏差値が40台から伸びないとなると、「医学部に入るのは無理なのではないだろうか…」と諦めてしまいそうになるかもしれません。
もちろん、偏差値70以上の超難関大学医学部に入るのは難しい場合もあります。
ですが、偏差値60台の医学部であれば、たとえ今の偏差値が40であっても合格を狙うことは十分可能です。
受験勉強は「量」と「質」の掛け算です。
この記事では、学力が伸び悩んでいる受験生が「なぜ伸び悩むのか」ということを中心に解説し、その解決方法をお伝えしていきますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
医学部受験の専門家
妻鹿潤
・個別指導塾の経営・運営でお子様の性質・学力を深く観る指導スタイル
・yahooやSmartNews、Newspicksなどメディア向け記事も多数執筆・掲載中
▼目次
【医学部受験】学力の伸び悩みの原因と改善策4選
医学部に合格するために最低限必要な偏差値は、65~67程度です。
この章では、大手予備校の模試で偏差値60以上をマークするために必要なポイントを、「勉強しているのに偏差値が上がらない」という人の多くが抱えている問題点に着目しながら解説していきます。
一部の方には耳の痛い話になってしまうかもしれませんが、自分ができていないことを自覚することは、成長への第一歩です。
本気で医学部に合格したいと思っている方は、以下の内容をしっかりと読み、我が身を振り返っていただければと思います。
【医学部受験】学力の伸び悩みの原因①勉強時間の不足
学力に伸び悩んでいる人にまず確認してほしいのが、「勉強時間が足りているかどうか」という点です。
自分は目一杯勉強している!と答える人がほとんどだと思いますが、食事・入浴・睡眠以外の全ての時間を勉強に費やすという覚悟が本気でできているかどうかを今一度振り返ってみてください。
食事が朝・昼・晩各30分、入浴45分、睡眠8時間とすれば、計算上は1日に約14時間は勉強できますし、休憩時間等を考慮しても12時間程度は勉強時間を確保できるはずです。
1日の勉強時間が12時間未満の人は、そもそも勉強時間が足りていないことを自覚しましょう。
受験生である期間は、高校1年生からコツコツ頑張っている人でも最長で3年です。目前に受験が迫っているという人であれば1年にも満たないでしょう。
たった1年程度の期間であれば、趣味や娯楽は一切我慢して勉強に全てを懸けるべきです。
自分の生活の全てを懸けて努力するという経験は、その後の人生でも必ず役に立ちます。
また、体力のある若い時期だからこそできることでもあります。
長い人生、ずっと娯楽を我慢していると心身ともに病んでしまいますが、1年くらいであれば心身を病むこともありません。
医学部を目指すのであれば「今が頑張りどき」と捉えて、人生の経験値を増やすという意味でもストイックに受験期間を過ごしていただきたいと思います。
勉強の効率が悪い
1日12時間以上勉強しているのに学力が伸びないという人は、勉強の質が圧倒的に低いということになります。
1日12時間も勉強していれば大抵の人は学力が伸びますが、それでも伸びないのは、残念ながら勉強の方法が根本的に間違っているということになります。
例えば、英語の長文読解の問題を解いた場合、答え合わせの際に「○問解けた」だけで終わっていませんか?
あるいは、正解を見て「ふーん」と思うだけで終わっていませんか?
そのような問題演習を何回繰り返したとしても、残念ながら偏差値は少しも伸びません。
なぜ間違えたかを分析しないのであれば、次も同じ間違いを繰り返します。同じ間違いを繰り返すのであれば、偏差値は上がりません。
問題演習をするのであれば、必ず間違えた箇所を見直してください。
なぜ間違えたのかを分析してください。どの知識が足りていなかったのかを確認して、その部分の教科書を読みなおして、簡単な例題を解いて、類題を解いて、標準問題・応用問題を解いてください。
そして、「二度と同じ問題で間違わない」と誓ってください。
この作業に丸1日かけても構いません。
表面だけをなぞるような上滑りの問題演習を何時間も行うよりも、基礎からしっかり理解することに時間を掛けることの方が何倍も重要です。
上滑った問題演習は、成果としては「無(ゼロ)」ですので、何を掛けてもゼロのままです。このことを自覚し、意味のある勉強をするだけで、点数が大きく伸びた受験生を何人も見てきました。
「自分がなぜ間違ったのかを分析するのが苦手/できない」という方もいらっしゃいます。その場合の解決策として最も手っ取り早いのは、先生に助けてもらうことです。
間違いの原因を自分で分析できないのは、その教科の全体を体系的に捉えられていないこと(=物事を俯瞰的に見ることの苦手さ)が要因なのですが、「全体を把握する力」を伸ばすにはかなり時間が掛かるため、この記事では割愛します。
せっかくお金を払って塾や家庭教師を利用しているのであれば、間違いの分析や改善方法については先生に任せてしまいましょう。受験生の皆さんは、先生の指示に従って、言われたとおりの内容を過不足無くきっちりとこなすようにすることが大切です。
意外と多いのが、先生が課題を適切に分析し、やるべき演習の内容を提示しているにもかかわらず、そのとおりに取り組んでいないというケースです。
「言われたことを、言われた通りにやる」というのは仕事でも勉強でも最低限できなければならないことですので、もし先生の指示を「まあいいや」となおざりにしている人は、今すぐ改善しましょう。
ところで、本当に賢い人は「自分のできていないところを自分で見つけ、改善する」というプロセスが誰に教わるでもなく自然にできています。
皆さんの周りにも、塾に通っていないのに点数を伸ばせる人がいるかもしれませんが、その人は自分で課題を分析して解決する力(=課題解決力)を、これまでの人生の中で既に身に着けていると言えます。
この「課題解決力」は社会の中で生きていくためにも非常に重要です。
生まれながらにできてしまう人もいればそうでない人もいるのは事実ですが、トレーニングによってこの能力を伸ばすことは可能ですので、受験までに時間に余裕がある人や、受験が終わった人は、自分の課題解決力がどれくらいあるかを振り返り、足りないと感じるようであればコーチングを受けるなどして意識的に伸ばしていくようにしましょう。
★こちらの記事もオススメ↓
手段が目的化していて、目標意識が低い
受験においては「目標を持ち、計画的に取り組みましょう」ということがよく言われます。この言葉を受けて、
というような計画を立てている受験生も多いのではないでしょうか。
この場合に気を付けなければならないのは、「青チャートを2周する」ということが目的化してしまうことです。
青チャートを2周することはあくまで手段であり、その先には必ず目的があるはずです。
例えば、「9月の模試でB判定まで上げる」のが中間目標、「第一志望の医学部に合格する」のが最終目標です。
中間目標や最終目標に対する意識が低い受験生は、「問題集を解く」という行為だけで満足してしまい、それで十分勉強したつもりになってしまいます。
青チャートを2周したからと言ってB判定以上を取れるとは限りませんし、ましてや第一志望に合格できるわけではありません。
受験勉強の計画を立てる際には、必ず目標から逆算して勉強の内容を決めていきましょう。
そして、想定通りの成果が出ないときはすぐに計画を練り直しましょう。
そのためには「1-2.勉強の効率が悪い」で解説したように、現状をしっかりと分析し、今の自分に足りていないことを丁寧に見直し改善していく必要があります。
この問題集を○周すれば必ず合格する!といった魔法はありません。問題集を解くことはあくまで手段ですので、何のために演習するのかといった目的意識を持つことが大切です。
ミスから目を逸らしている
人間の本能として、失敗したことや嫌だったことは記憶に残りやすいとされています。
このことから、間違えた問題や上手くいかなかった勉強方法は記憶に残りやすく、その分改善もしやすいはずなのですが、偏差値が伸びない人は「そもそも失敗を認識しないようにしている」場合があります。
- 寝不足だったから
- たまたまケアレスミスが重なったから
- 苦手な分野がたまたま多く出題されたから
- 先生との相性が悪かったから
など、無意識で言い訳をして、自分の実力不足から目を逸らしていることはありませんか?
これらは「たまたま運が悪かった」のではなく、全て自分に原因があり、そのことを直視しなければ苦手を克服できず、点数も上がりません。
- 寝不足 ←生活リズムを整えられていない
- ケアレスミス ←落ち着いて問題が解けていない、見直し時間が足りない(=実力が不足している)
- 苦手分野 ←苦手分野を作らないのが大前提
- 先生との相性 ←先生を代えてもらったり、別の先生に質問したりすれば良い
自分の失敗を認めることには精神的なダメージを伴うため、失敗から目を逸らすのは生物としての一種の防衛反応とも言えます。
ですが、失敗から目を逸らし続ける限り、成長することはできません。
失敗をしっかりと見つめ、なぜ失敗したのかを考え改善していくことで初めて人間は成長できます。
問題を間違えたときは「たまたま」で済ませず、なかなか学力が上がらないときは「誰かのせい」にせず、きちんと自分自身の失敗と向き合ってください。そこから全てが始まります。
【実例】偏差値42.5から私立医学部に逆転合格したAさん
この章では、私が以前に指導したAさんの例をご紹介します。「a href=”https://medical-dig.pro-megajun.com/archives/439#4″ title=”1.【医学部受験】学力の伸び悩みの原因と改善策4選”>1.【医学部受験】学力の伸び悩みの原因と改善策4選」で解説したポイントが多く当てはまるケースとなっていますので、ご自身の現状とも照らし合わせながらお読みいただければと思います。
1浪6月時点のAさんの状況
Aさんにご相談いただいたのは、1浪中の6月でした。
Aさんは偏差値68程度の私立大医学部を第一志望としていて、3月に浪人が確定した時点から予備校に通っていたそうです。
ところが、成績は伸びるどころか5月の模試で判定が下がってしまい、偏差値も42.5と目標に遠く及ばないことから焦ったAさんと保護者さまは、何とかしなければと私たちの元にご連絡をいただきました。
Aさんは一日12時間以上机に向かっており、決して勉強時間が不足しているわけではありませんでした。
ただ、「昨日の勉強内容は何でしたか?」と質問すると、数学・国語などの教科は回答できるものの、具体的にどの分野についてどのレベルのことをしたのかを尋ねると答えられませんでした。(=全体を把握する力の不足)
また、「明日、何を勉強しようと思いますか?」と尋ねると、「○○の問題集の次のページから」とは答えられるものの、それになぜ取り組まなければならないかという視点は持っておらず、「そういう計画だから…」という答えに終始していました。(=手段の目的化/目標意識の不足)
そこで私たちは、まずAさんに「Aさんのコーチは私たちではあるけれど、同時にAさんにも、Aさん自身のコーチになってほしい」と伝えました。
受験まではまだ半年ほどありますので、自分自身を客観的に分析し、課題を解決していく力を身に着けてほしいと考えたからです。
一日12時間勉強できていることからも、Aさんは真面目なタイプで、言われたことを実践する力は持っているように思えました。
「自分が自分のコーチになる」という言葉も、Aさんは驚いてはいたもののしっかりと受け止めてくれましたので、これから半年間、その方向で頑張っていくことになりました。
自分で自分のコーチになる!
初回の面談の直後に別の模試があるとのことだったため、私はAさんに「自分なりに模試の結果を分析しておいてください。次の授業では一緒に振り返ってみましょう」とお伝えしました。
授業でAさんなりの模試の分析について聞いてみると、「数学では前より点が取れた。国語は前と同じくらいで、英語は少し落ちた」といったもので、点数を表面的に見ることに終始していました。
そこで私は、「プロの視点からAさんの模試を分析してみますね。自分の分析とどこが違うか意識しながら聞いてください」と伝えました。
以下は、私が実際にAさんにお伝えした模試の分析の内容になります。
数列の問題が他の問題に比べて明らかに点数が低いですね。ほかの問題は小問3までは解けているのに、数列は小問1で止まっています。
第一志望の大学でも数列は頻出分野なので、基礎からじっくり見直していきましょう。
今回の模試では出題されていない分野もあるので、苦手が隠れていないか総ざらいしながら確認していきましょう。
<国語について>
前回の模試と見比べても、漢文は安定して点数が取れていますね。理系の場合は漢文が得点源なので非常にGoodです。
古文も安定して得点できています。
小説は題材によって点数の振れ幅がどうしてもでてしまうので、伸びしろは評論文ですね。
特に漢字や慣用句で失点しているのが痛いので、ここは確実に得点できるよう用語集などを使って鍛えていきましょう。
<英語について>
前回の模試と比べてもあまり傾向が見えてこないことから、語彙・文法・読解のどれもが不安定な状態にあるのではないでしょうか。
特に文法が理解できていないと必ず読解でつまずくので、まずは文法の基礎問題を一通り解いてみて、特に弱いところがどこかを見つけましょう。
語彙についてはコツコツ覚えるのも大事ですが、前後の文脈から類推する力も必要なので、同時並行で鍛えていきましょう。
これまでもAさんは、学校や塾、予備校などでこうした分析やアドバイスを受けてきたはずですが、その重要性が実感できていなかったようでした。
そこで今回私が「自分で分析するのと比較しながら聞いてみて」と伝えることで、分析の重要性が実感できたようでした。
「先生の分析はとても詳しいと思いました」
「他には?」
「うーん…これからどんな勉強をすべきかに繋がっているところでしょうか」
「そのとおりです!模試は、『今の実力を測る』だけではなく、『これから何をすべきか』の指針として使うのがポイントなんです」
自分で自分のコーチになるということは、これだけの分析をAさん自身でできるようになることです。
Aさんは「自分にできるのだろうか」と不安な顔をしていましたが、すぐにはできなくても少しずつ練習していくことで必ずできるようになると励ましました。
また、この自己分析力と課題解決力こそが医学部合格のためには必須であることも伝えると、Aさんは「頑張ってやってみます」と応えてくれました。
「自分で考える」という機会の少なさ
最初の模試の振り返りの際に伝えたとおり、数学と英語は全ての分野の問題を一通り解きなおし、知識が定着していない分野を洗い出しました。
その際には、講師が解答をすぐに確認し分析するのではなく、一旦Aさんが自分で答え合わせをし、どこが苦手でどうやって改善していくかをAさん自身で考えてもらうという流れにしました。
もちろん、講師が解答を分析し、「○○の問題集をXページからやってください」と指示する方が効率ははるかに良いのですが、先に述べたとおりAさんには「自分で考えて改善する」という力が必要だと思われたため、少し時間はかかりますがこの方法で進めることにしました。
結果として、Aさんの偏差値は夏時点で60まで一気に上がりました。
自分の苦手を自分で見つけ改善していくというプロセスを取り入れることで、Aさん自身が納得した上で必要な勉強に取り組めたことが非常に大きな効果を生んだと考えられます。
こうしたプロセスにもっと早い段階から触れトレーニングを重ねていれば、もしかしたらAさんは浪人せずとも医学部に合格できていたかもしれません。
ですが、現在の学校教育や塾の在り方を見ていると、本当の意味で自分を振り返る機会は非常に少なく、ただ言われるがままに漫然と課題をこなすだけになっている場合がほとんどのように思います。
こうした教育のやり方では、元々自分で考える力のある子はどんどん伸びていく一方で、そうした力の無い子はいつまで経っても自分で考えられないまま、自立できないまま大人になってしまいます。
文部科学省の学習指導要領では「生きる力」がキーワードとして掲げられ、子どもたちに身に着けてほしい力としても「問題発見・課題解決力」が挙げられている一方で、学校教育の中で“自分で考える機会”が十分設けられているかと言うと決してそうではありません。(参考:学習指導要領「生きる力」:文部科学省 (mext.go.jp))
せっかく医学部受験にチャレンジするのであれば、試験で良い点数が取れるようになるだけではなく、そこから一歩踏み込み、「自ら学び、考える力」を身に着けられるようになってほしいと思います。
★こちらの記事もオススメ↓
医学部合格はゴールではなくスタート
年末ごろからは私が特にアドバイスをしなくても、「この前の模試で○○を間違えたので、今週はそこを徹底的に対策したいと思います」というように、Aさん自らが課題を設定することができるようになっていました。
「それなら、▲▲の参考書の発展問題から取り組むと良いですよ」というように、私は課題に合った演習方法を指示するなどのサポートをするのみとなっていました。
共通テストを直前に控えた年明けのある日、私はAさんに「最初に言ったとおり、AさんがAさん自身のコーチになれましたね。もう何も言うことはありません」と伝えました。
いよいよ受験本番となる中で、Aさんには自信を持って試験に挑んでほしいと思ったからです。
「私も先生に言おうと思っていたんです。自分のコーチになるってこんな感覚なんですね。先生と出会う前は、自分の受験なのに何となく他人事というか、頑張ってもどうせ伸びないしとか思っていたけど…自分のことなんだから自分で何とかするしかないって、当たり前のことだけど先生のお陰でわかりました」
Aさんと同じような指導方法を取り入れたとしても、全員がここまで成長してくれるわけではありません。
まさにAさんが言っているように、どんな指導を受けたとしても、最終的には“自分で何とかするしかない”のです。
「Aさんがそう言ってくれて嬉しいです。この先何があっても、Aさんならきっと大丈夫。自信を持って入試に挑んでくださいね」
そしてAさんは見事、第一志望に合格することができました。
Aさんが受験をとおして手に入れたものは、学力だけではありません。自分で課題を見つけ解決する力、そしてそこから生まれる自立心を確かに身に着けてくれました。
課題解決力や自立心など、学力の前提となる力は、「非認知能力(※)」と呼ばれています。
学力テストや知能検査などによって、数値として測ることのできない能力のこと。
(例)課題発見力、課題解決力、自立心、自己肯定感など
MEDICAL DIGでは非認知能力に着目することで、生徒の皆さんがどんな状況でも成長していける人間になれるようサポートしていきます。
医学部への合格はゴールではありません。
大学に入ってからも医師になるためにたくさん勉強しなくてはなりませんし、医師になってからは目の前の患者さんに真摯に向き合うとともに、常に新しい医学知識を学び医師として成長し続けなくてはなりません。
医学部受験を単なる受験で終わらせず、人生における大きな成長の機会としたいと考えている人は、ぜひ私たちMEDICAL DIGまでご相談ください。
一同、必ずお力になることをお約束いたします。
★関連記事↓
【医学部受験】このままで合格できるか心配な方へ|簡単合格率チェック
医学部を目指す受験生や保護者さまの中には、「このまま勉強していて、合格できるのだろうか…?」と不安を感じている方もいらっしゃると思います。
今の自分の勉強方法が合っているのか、このままのペースで勉強を続けていいのか知りたい方は、ぜひ以下の「今から簡単!合格可能性チェックリスト」をお試しください。
- 1日の勉強時間が平均6時間未満である
- 1日にスマホを1時間以上触っている
- 今の自分に合った問題がどんなものか分からない
- 志望校の問題の難易度がどれくらいか分からない
- 自分が苦手な科目や単元が分からない
- 「基礎から固めるのが大切」というが、具体的にどうすれば良いのか分からない
- 時間を掛けて勉強しているのに点数が伸びない
- 受験までの残り時間から逆算して計画を立てることができていない
- 「問題集を2周する」など問題を解くことが目的になっている
- 参考書や問題集選びに時間を掛け過ぎてしまう
- 0項目
- 順調に受験勉強が進められています!このままのペースで頑張りましょう。
- 1~2項目
- 良いペースですが、もう少し勉強の効率を上げることができそうです。
- 3~5項目以上
- 改善の余地がかなりあります。まずは1日のスケジュールから見直しましょう。
- 6項目以上
- かなり合格の可能性は低いです。本当に医学部に進学したいのか、今一度じっくり考えましょう。
チェックリストで3項目以上に当てはまった人は、まだまだ勉強に取り組む姿勢に改善の余地があると考えられます。
また、それぞれのチェック項目からは、「今の自分に不足している力(非認知能力)」を見つけることができます。
例えば、チェック項目①②に当てはまる人は、「やり抜く力」が不足していると考えられます。
「やり抜く力」とは、自分でルールを決め、そのルールに則って行動する能力のことです。
受験においては、「毎日○時間勉強する」のようにコツコツと努力を積み重ねることが非常に大切です。
やり抜く力が不足していると、ついついダラダラしてしまったり、「今日くらいサボってもいいや」と課題を後回しにしたりしてしまいます。
そのため、勉強の量が不足することが多く、思ったように学力が伸びていきません。
やり抜く力が不足していると感じる人は、勉強に対する姿勢を今一度見直し、自分を律しながら受験勉強に挑むようにしましょう。
他にも、チェック項目⑨や⑩に当てはまる人は、「目的思考力」が不足していると考えられます。
例えば、「⑩参考書や問題集選びに時間を掛け過ぎてしまう」については、本来は良い参考書や問題集を選ぶことは目的ではなく、そこに載っている問題を解くことが目的であるにも関わらず、「参考書や問題集を選ぶ」という目的以外の行動に時間を費やしてしまっています。
「目的から考えて行動する力」は医学部受験において非常に大切です。
というのも、“合格するために今何をすべきか”を考え行動することが、効率よく学習を進めることにつながります。
やみくもに問題を解くのではなく、「なぜこの問題を解くのか」という目的意識を持つことで、漫然とただ問題量をこなすという勉強方法から一段ステップアップすることができます。
さらに、「目的から考えて行動する力」は個々の問題を解く際にも重要です。
問題文を読んだときに、「この問題で問われていることは何か」「問題作成者の意図は何か」というように、その問題の“目的”が考えられるようになると、解法の糸口も見つけやすくなります。
「毎日勉強を頑張りたいのに、ついついサボってしまう」
といった方は、「やり抜く力」や「目的思考力」などの“非認知能力”に課題があるのかもしれません。
非認知能力とは、学力や知能指数のようにテストで測ることのできない能力のことで、学力の向上にも大きな影響を与えるものとして、近年注目されています。(参考:平成30年度埼玉県学力・学習状況調査データ活用事業における分析結果概要(統計分析) (saitama.lg.jp))
上述のチェックリストでは、①②や⑨⑩以外の項目も、それぞれ「客観的思考力」「計画力」などの非認知能力に対応しており、MEDICAL DIGの非認知能力診断を受けていただくことで、ご自身の非認知能力の強みと課題をさらに詳しく分析することができます。
まずは無料相談で現在のお悩みや課題を詳しくお伺いし、その際に併せて「非認知能力診断(30分程度)」を実施します(非認知能力診断も無料で実施させていただきます)。
そして、生徒さまの非認知能力の強みと課題を分析し、より詳細なデータを元に進路指導や授業内容の検討、カリキュラム作成などを行ってまいります。
色々な塾や予備校を試したのに学力が伸びなかった方や、たくさん勉強しているのにテストの点数が上がらないといった「伸び悩み」の問題を抱えている方は、ぜひ一度非認知能力に特化したMEDICAL DIGのサービスをお試しください。
【医学部受験】偏差値40台からの逆転合格のまとめ
この記事では、医学部に逆転合格するためのポイントについて詳しく解説してきました。
改めてポイントをまとめると、以下のとおりです。
- 医学部合格を目指すなら、一日12時間は勉強する。
- 一日12時間勉強しても学力が伸びない場合は、勉強の方法を根本的に見直す。
- 問題集を解くことが目的なのではなく、合格することが目的。演習しても学力が伸びない場合は方法を見直す。
- 間違いや失敗は全て自分の責任なので、言い訳しない。
医学部に合格するための最大のポイントは、「当たり前のことを、当たり前にやる」ということです。
医学部に受かる人たちは、当たり前のように毎日勉強し、失敗を見直し、改善しているということを忘れないようにしましょう。
逆に、このサイクルさえ確立できてしまえば、受験だけでなくあらゆる場面で生き抜くことができるようになります。
偏差値に伸び悩んでいる人は、ピンチはチャンスととらえ、今こそが成長の機会と捉えて踏ん張りしましょう。
また、「2.【実例】偏差値42.5から私立医学部に逆転合格したAさん」で紹介したように、私たちMEDICAL DIGは単なる学力伸長だけでなく、社会で生き抜くための課題解決力や自立心から丁寧に育てていくことを指導のモットーにしています。
課題解決力や自立心、自己肯定感ややり抜く力など、学力の土台となる力は「非認知能力」と呼ばれており、近年注目を集めています。
MEDICAL DIGでは、学習指導を始めるに先立って、まずは生徒の皆さんの非認知能力を分析し、それらをいかに伸ばしていくかといった視点でサポートしていきます。
学力の伸び悩みの背景には、必ずといって良いほど非認知能力が関係しています。
どんな塾や家庭教師を利用しても学力が伸びないと悩んでいる方は、ぜひ一度医学部専門個別指導MEDICAL DIGまでお問い合わせください。
また、MEDICAL DIGの授業や面談はオンラインで承っています。
全国各地からご利用いただけますので、近隣に医学部専門塾が無くお困りの方にもオススメです。また、現在通っている塾や予備校との併用も可能です。
非認知能力診断や面談・初回授業は全て無料です。
個々の状況に合わせて柔軟に対応できますので、お気軽にご相談いただければと思います。
第一志望への合格を目指して、一緒に頑張りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。